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ネックレスに想いを込めて

50話に成りました。

まだまだ、話は続きます。

朝皆んなで朝食を済ませ暫し談笑をした後、昨日渡すのを忘れてたエドちゃんに買っておいた物語の小説を渡して家を出る。

何度この家から出発をしたのか、半年程の間に起こった事が凄すぎて濃い16歳の経験をしているなとしみじみ思う。


ガレスティアの門側に『瞬間移動』

両手をルークとゼスに握られて、もう何度来ただろうこの街の門と、見知った顔のお兄さんに笑顔で迎えられる。


今や馴染みになったギルドに尋ね、いつものお兄さんに声をかける

「こんにちは、お久しぶりですね」


「ご無沙汰してます、今日は結婚証明書を作りに来ました」


「おぉ、それはおめでとうございます!」


「有難うございます(ニコリ)」


「それではこちらの紙に記入と、アシュリー様と旦那様に成る方のカード提出お願いしますね。」


「はい」

私とルーク、ゼスの3人はそれぞれ必要事項を記入し最後にお互い名前を書き込んだ。

「これで、間違い無いよね?第1夫は本当にルークで良いの?ゼス」


「あぁ、それで良いゼ 第1だろうが第2だろうがそんなこたぁ余り俺達には関係無いからよ」


「わかった じゃあこれで提出するね」

2人からカードを預かり、受付に書類と一緒に提出した。


少しして 「アシュリー様大変お待たせ致しました。お二人分の今迄のレンタル料金の精算としてギルドでは20%いただきますが宜しいですか?」


「はい、勿論です」

私は金額を払い、ルークとゼスはタグの解除をしてもらった。


「なんだかよぉ、首がスースーして物たりねぇなぁ」


「そうだな、俺も大した期間じゃ無かったのに何だか寂しいよ」


「ねね、じゃあさ、3人お揃いのネックレスでも作ってする?」


「「良いね」」


「決まり!」 そう、話して居たら


「アシュリー様大変お待たせ致しました、カードお返し致します。これで結婚証明は終わりました、おめでとうございます。お幸せに!」

物凄くいい笑顔でお祝いされたよ。


「有難うございます。はい、幸せになります!」


そう言って3人でギルドを後にした。


カードを見ると今までは白いカードだったのに、3人とも銀色のカードに変わっていた。

結婚するとカードの色も変わるんだぁと、何だか感慨深いものがある。


私には後一つどうしても寄りたい場所が有る。

そう。それは広場のサフランの所で、勿論旦那様2人も異議はなし。

多少緊張するけれど、広場に向かう事にした。

広場に着くと、笑顔のサフランさんが走って来る所だった。


「今ギルドから入金が有ったよ、もう三ヶ国廻ったのかい?」


「いえ、実は...」


「どうしたんだい?何かトラブルでも有ったのかい?この2人何かやらかしたのかい?」

[<何故そうなる>]


「いえ、そうではなくて...あの、急で何ですけど私達たった今結婚しました」

(うぅぅ、何でこんなに恥ずかしいんだろう)


「え?え〜〜〜〜〜〜〜!そ、それはおめでとう?」

[<何故疑問符!>]


「有難うございます。なので縁結びに成ってくれたサフランさんにその事を報告に来ました」


「そうかい!わざわざ来てくれたんだねぇ。ゼスは大の女嫌いだし、ルークは白だし、アシュリーちゃんはこう言ったら何だけど、救世主と言うか何というかねぇ」


[<ひでぇよサフラン>さん]


「そんな事は無いですよ、2人とも私には過ぎた人達です。私の方が2人には勿体ないです」


「「そんな事ない!」ゼ」


「ブッ、ふ、アハハハいやぁ、おめでとう仲良さそうで良かったよ!お幸せにアシュリーちゃん。あんた達ちゃんとアシュリーちゃんの面倒見るんだよ!」


「あぁ、わかった」「わかってるゼ」


サフランさんと今までの事を笑い話のように語りあい、少しして私達は広場を後にした。

もうここに戻る事は無いだろうと、ルークもゼスもお互い振り向く事も無かった。


そして今宝石店の前に居る。

この世界結婚指輪などは無いけれど、私達はネックレスと言う形でそれを示すことにした。


プラチナの様な素材の鎖 そして黒赤黒(それぞれの瞳の色)の順に長丸の石をネックレスに通した物をを3本それぞれの首に掛けた。

夫達は2人とも嬉しそうで良かったよ。


さぁ、今度は3人でロスタリアからキーセントシアに向け出発しましょう。

まだ、旅は終わって居ないのだから!


2人の手を取ると、ロスタリアの宿屋、私の部屋へ 『瞬間移動』


もうそろそろ夕食時なので、3人で階下へ降りて行くと、ロンドさんに1部屋追加のお願いと、宿泊を後1日延長をお願いして外に出る。


「なんか目まぐるしかったね。3人で話す事も余り無かったし、今更だけど末永くよろしくお願いします」


「あぁ、まるで夢を見てるようだ。俺が結婚なんて出来ると思って居なかった。まして好きになった人とだなんて」


「俺もおなじ様なもんだゼ、女なんて皆似たようなもんで威張り散らす奴だと思ってたしよ。 今でも信じられねぇよ」


「今日は記念日だね!乾杯しようか?」


「「あぁ」」


「「「かんぱ〜い」」」


これまでのお互いがして来た旅を話したりこれからの旅に付いて話したり、中々話は尽きないけれどそれはまた徐々に話し合おうと言う事で、宿に戻り休む事にした。

明日から今度は3人旅どうか、今度こそまともな考えを持った女王陛下で在ります様にと、願わずには居られない。今の所他の3カ国じゃ、とてもじゃ無いけれど永住する気に成れないし、忠誠も誓えない国民の皆さんには申し訳ないけどね。


ただ、今回仕出かした事はもう知れ渡っているかもしれないね少し注意しておいた方が良いのかな?

慢心はしてはいけないよね! 全ては明日から新しく始まる。




次回こそ西へ

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