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突然のプロポーズ!

さぁさぁどうなるでしょうねーこれは作者の気分次第か!

昨日泣いてしまった後なので今日の討伐訓練はお休み。

その分先に進もうという事に成った。


ロスタリアに入って二つ目の町を後に、ここまでは順調に進んでいる。

でも、私は首都に良い思いが抱けない。

ゼスさんが言ってた事も引っ掛かり余計にだ。

街に近づくにつれ無口になる私を気遣う様にゼスさんは明るく、優しく接してくれていた。


ルークもそうだけど、この世界で出逢った男の人達は優しい人が多いのに、それに対して女の人の横柄さは同じ女性として悲しくも有り情けなくも有る。


ゼスさんの説明を聞くと尚更だよ。

女性がいくら魔法が強くても回復が追い付かないならパートナーと成る男性が居なければ [死] 有るのみじゃ無いのだろうか?

確かに今まで男性がしてきた事は許せない事が有るかもしれないけれど、それは今じゃ無く過ぎた日の事だ。

それをいつまでも忘れ無いでいては同じ事の繰り返しに成るのでは無いのか?

何処かで区切りを付けなければいけない事の様な気がする。




思ったより考え事をしながら歩いていた所為か、早くも首都の街ロスタリアに着いてしまった...。

この街は首都の周りを2m程の白壁で覆っている。

そして門は薄黄色で見事な蔦の模様が施されていた。(聞いていた通り綺麗な外見だな)

白金の鎧を着た門番さんにカードを見せ、ギルドの場所を聞く。


「ねぇゼスさん、この街はすごく綺麗ですね」


「あぁ、まぁ女王が綺麗好きだからだろうなぁ。男達も色々やらされてるな」


「え?」


「ほら、あそこを見てみな」そう言ってゼスさんが指差した先には色白で、髪も目も薄い男の人達がゴミ拾いやら、掃除やらを女達に言われてやっていた。


あぁこの国も女尊男卑なのね。でも、肌の薄い男の人達多いなぁ...。


「ゼスさん、この国の男の人は肌の色が薄い人が多い様な気がするんですけど?」


「あぁ、この国は日が当たる時間が少ねぇんだ。夏でも日は高く登らねぇしな。だから俺みてぇに浅黒い男は出来にくいんだろうよ」


「成る程ね。それじゃあゼスさんは今迄以上に相当モテそうですね」

(って言ってる側から女性達の投げキッスやらウィンクやら凄いな!この世界の女性達は表現の仕方が激しく、しかもハッキリしてる)


「まぁ気にすんな、俺はアリーだけのもんだ」


「うは、今のプロポーズ見たいですね 」


「そう聞こえたか?それならそう受け取ってくれても俺は別に良いけどよ」


「ハッ?え?」


「まぁ、なんだそう言うこった」


(はぁ?何言ってるの?え?今のは冗談だよね?)「もう、何言ってるんですか揶揄わ無いで下さい!」


「フン、別に冗談じゃねぇし揶揄った訳でもねぇぞ。アリーが俺で良いって言うなら喜んでって事だ。まぁオッちゃんだから嫌だと言われたら諦めるけどよ。考えて置いてくれや」


(え?今私本当にプロポーズされたの?それにしてはサラッと言われたけども。どうするよこれ。いつもの様に揶揄った訳じゃ無いって?どんな顔すれば良いんだろう?恥ずか死ぬ)

横目で見上げて見ると、ゼスさんは浅黒いのにハッキリと分かる程首が赤かった 。

( 一体いつから?え?ゼスさんロ◯コン?なの 私考えもして無かったよ。確かに凄く頼れるし、優しいし、強いし、でもこれからどう接したら良いんだろう)


「おい、アリー 何処へ行くんだ?ギルドはここだろうがよ!」


「!あ、すみません」


「なぁアリー、急に言って驚かしちまったのは申し訳ねぇけどよ。せめて避けるのだけは無しだぞ。この街はガレスティアとは違う。俺の守れる範囲には居てくれよな」


「すみません、 避けてる訳じゃ無いです。少しボ〜ッとしてしまいました」


「なら良いんだ」


ギルドの受付でカードを出し討伐の精算をしてもらった。

ここでも又すごい顔で見られた「これ、間違いじゃ無いよな?壊れたか?」とか、受付のお兄さんがブツブツ独り言を呟いてるけど、壊れても 間違っても無いからね...多分。


ゼスさんにレンタルの精算しますか?と聞いたら「しねぇよ」って言う。

ルークもゼスさんも何故精算したがらないんだろう?

女王陛下への謁見申請をし、暫く待っていたら明日なら可能だとの事だった。

いつもの様にギルドでマップをもらい、お勧めの宿屋さんを聞いて直ぐ様向かう事にした。


「はぁ〜綺麗な宿屋さんですねゼスさん!高いのかなぁ?」


「この街では大体どの宿屋もこんなもんだろうよ、女王の性格が反映してんな」


「なるほどぉ〜」


言われてみれば何処のお店も綺麗に飾っている。

私達が泊まる予定の宿屋はまるで木で出来た彫刻芸術のようで、入り口の周りを小鳥達が囲むその横に、大きな木が両側に彫られ、下の方には鹿や狐などが彫られていた。凄く綺麗で可愛い宿屋。


宿屋の名前は『冬の小路』名前も可愛いなぁ。


ドアを開け中に入るとお爺さんが椅子に腰掛けていた。

「すみません宿の方ですか?」


「そうじゃよ。泊まるのかい?」


「はい、空いてますか?空いてたら二部屋お借りしても良いでしょか?」


「はいはい、空いてますよ。物腰の柔らかい良いお嬢さんじゃなぁ」


「有難う御座います。わたし、アシュリーと言います。取り敢えず4日お願い出来ますか?」


「はいはい、二部屋4日だね。シングル一部屋5000Gで、朝食付きだと5500Gだけど良いかい?」


「はい、朝食付きでお願いします」


「はいはい、わしの名前はロンドじゃよ。よろしくの」


私はまとめて4日分4万4000Gを渡し鍵を受け取った。

この宿は扉にそれぞれ動物の絵が描かれてた。

私の部屋は二階の奥で、リスの絵が書いてある。で、隣にあるゼスさんの部屋の扉は熊さんでした。

お爺さんまるで狙ったかの様だね。


お互いの部屋に入り私は横にあるテーブルの上に荷物を置くと大きな溜め息を吐く。

そしてベットに倒れ込んだ。どうしよう返事....。




次回ゼス攫われる

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