この世界と普通
少しずつこの世界がわかり始めて来ましたよ!
セリフ前のアルファベットは名前の頭文字です。
M=ママ様 A=主人公アリー
アリー7歳に成りました! ホニャララ詠唱出来ません(キリッ)
巻き舌無理でした。今後も出来る気がいたしません....。
ちなみにこの世界の魔法は 火 水 風 雷 しか有りません。
最初知った時、私の落胆わかるかなぁ?
もっとさ、 時空魔法でパ〜っと移動とか、 光 魔法でドヤ〜っと回復とか 、闇魔法でエ〜イ操っちゃうゾぉ とか有っても良いと思ったの。
でも、普通に怪我したら医者に掛かり薬を飲んで治す...マジかぁ。
ポーション(体力回復)とか マナポーション(魔力回復)なる物も無いの。
それじゃあ一体どうやって魔力回復するのでしょうね....。
ハイ! そこで本日はママ様の解説&お話、説明とうとう来ましたよ!
そして大好きなママ様の名前はマリエッタ(マリー)です。
知りたかった。
本当に待ち遠しかったです。
何てったって7年待ったからね。聞きましょう。是非聞かせて下さい。
M「良い?アリーよく聞いてね。 これから話す事はとても大事な事なのよぉ」
A「ハイ !ママ様」
M「この世界は大きく分けて4つの国が有るのだけどぉ 、 その中央に魔の森ドレイドが有るのぉ。そのドレイドの中心部には魔素溜まりが有ってぇ、そこから魔物は湧き出てくるのよぉ〜。
この国はガレスティアという名前でぇ、 魔の森の東側にあるわぁ。
その昔魔物は武器で倒せる物 とぉ、 魔力で倒せる物の2種類が半々程の割合ぐらいで居たのぉ。 割合ってわかるぅ?」
一応簡単な絵を描きながら説明してくれる優しいママ様。
絵を見ると紙の真ん中に黒い丸 の 魔素溜まりが有り、それを囲む様に魔物の森 、またその森の外側を囲む様に東西南北4つに国が分かれていた。
そして、各々の国の外側には海? 首都になる街には王宮が有って、海側にあるのね。ほうほう、我が家はその首都と魔の森の丁度中間に有るのかぁ。
これって魔の森から魔物が出てきたら真っ先に....ってパターン?
成る程、王宮を守れって事なのね。
国民を盾に考えるとは。いい王様ね。顔を見るのがとっても楽しみだわ。勿論逆の意味でね。
大きな支流が四つの首都にそれぞれ流れ込んでて、その支流から枝分かれして細い川が有るのね。
A「ハイ 解ります(なんせ中身 前世でそれなりに生きていましたので)」
頬に手を添えるように顔を傾けながら、伏せ眼がちにママ様が続きを話し出す。
M「その昔から男の人達はとても力が強くてぇ、沢山魔物を狩ったのぉ、だから男の人達はとても偉く威張って居たのねぇ。女の人に暴力を振るうなんて当たり前の世界だったのよぉ。
女の人も魔物を狩るけれど、魔力量が少ないから沢山は狩れなくてね。その内に力で倒せる魔物はこの世界から居なくなったのぉ。
男の人達が倒す魔物が湧かなくなって、出てくるのは魔法で倒せる魔物だけになってきたのぉ 。魔力を持った女性のみが魔物を倒す様に成ってから、少なくなっていた女性達を大事にする様になったのよぉ。
ただねぇ...大事にされる意味を間違えてぇ、今度は女性が男性を虐げる様に成ってしまったわぁ 。 悲しい事よねぇ 。 虐げるってわかるぅ?」
A「大丈夫 何となくわかります」(いわゆる昔は男尊女卑社会だったのね 。そして今は 女尊男卑 。ところで ママ様言葉伸ばしすぎです!)
M「ママはパパ達を愛しているから大事にしたいけれどぉ、外ではそれを良いと思わない女性もとても多いのぉ 。この国は王様が男の方なのでそこまで酷くは無いけれどぉ、それでも外ではママもパパ達と仲良くはしてないわぁ 。本当はパパ達と外でも仲良くしたいのだけどねぇ 。ハァ〜」
A「ママ様それじゃぁ 魔物達は一杯増えちゃうのでしょうか?」
M「どうかしらねぇ。増えては居るでしょうねぇ。頑張って倒してはいるけれどぉ」
A「(ん?頑張って倒してる?)それっていつもルトパパ様とママ様が出掛けるのは魔物退治しに行ってるの?」
M「えぇ、そうよぉ。国民の義務だしぃ 、お母様のお仕事でも有るから。毎月何体倒したかギルドに報告しなければいけないのよぉ 女性はね」
A「(うっそ、私まともに詠唱出来ないじゃん)ママ様どうしましょう。私、魔法使えないかもしれません」
M「アリー、女性は16歳で成人に成ると王宮で儀式を受けるのぉ。魔法力(使える魔法の種類と大きさ) 魔力量(使える魔法の量)を調べて貰うのぉ。その後、王様から証明カードを頂くわぁ。そこで初めて王様にお目見えする事に成るわねぇ。まぁそこまでステキな王様では無いけれどねぇ。
そして1ヶ月後の旅立ちの日にギルドに登録しに行くのぉ。詳しいカードの使い方とかはギルドの人に聞きましょうねぇ。色々複雑だからお母様説明下手だしぃ...。
それでねぇ、ギルドに登録して やっと一人前と認めれられるのよぉ。
証明カードが無いとこの国の市民と認められないしぃ、他国への移動も出来ないのぉ。何故16歳まで市民として認められないかわね、それは悲しい事だけど、そこまで生きられる保証が無いからとぉ、それまでは国の役に立たないからなのよぉ。酷いわよねぇ。
だからね アリー、それまで色々試しながら頑張ってみましょうねぇ。」
(ママ様面倒になって来たのね。この頃観察してたから私にはわかるからね!ママ様の性格把握してますから。しかも王様をサラッとディスってるし)
旅立ちの日...か。
だけど、16歳まで人としてすら思われないなんて ありえな〜い ! 普通はどこいった?
次回12歳のアリーさらに知る事になる事実 作者もどうなるか 楽しんでもらえるか 謎。




