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いざ!参る 国境へ

やっと、やっと 次の国です何だかジレジレの2人ですが

中身オバちゃんなので中々 イケイケ ゴーゴーには成りたくても成れません……

あの後ロッシュさん親子は仲良く帰って行った。


ルークと疲れたねと言いながら、今日はもうこのままもう一泊して明日の朝旅立とうと言う話になった。


ロッシュさんご夫婦を見て、この世界の人達が皆あんな風に女尊男卑を捨てて仲良くなれたら良いのにと切に思う。

だってお互いが居なければ魔物に勝つ事は出来ないのだから。

確かに女性も虐げられた時代が有っただろう。

でも、だからと言って今の時代の人達も、そうという訳ではないのだといつか気が付いて欲しい。

あの、ロッシュさん親子達みたいに。

私の家族みたいに仲良くなれたらなんて素敵だろう。


そしてもう一つロッシュさんが言っていた、事この世界ではいつ死んでもおかしくないと言う事、時間を無駄にしてはいけないと言う事を。


確かにそのリスクはこちらの世界の方が多いかも知れない。

前世でも決して無いとは言わないけれど...。


私はチートな能力を貰ったけど、でも、たとえ『癒し』でも死んでしまった人を生き返らせる事はしてはいけないし、出来ない気がする。


だとしたら、どんな事してもルークを守りたい 彼の笑顔を守って行きたい。


今日はお互いに夕食まで自由行動しようと言ってある。彼は今、何をどう思っているのだろうか....。


※※※※※ ※※※※※ ※※※※※ ※※※※※ ※※※※※ ※※※※※


昨日はアリーと別行動する事になった 。

とは言え俺としては別段する事と言ったら武器の手入れ位だった。


今日は朝から雨。

窓から外を眺め滴る雫の軒をボ〜ッと見て居るなんて俺らしくも無い。

アリーと出逢うまで雨と言えばテントの中でじっとしているか、濡れながら使いっ走りで働くか。どっちにしてもこんなに穏やかな気持ちで過ごす事はなかったな。


時々アリーはとてつもなく大人っぽい話をする。昨日の事もそうだ。

きっと家族の躾に依る物なのだろうけれど、そんな時はどこか遠くに感じる。


とても16歳の少女には思えない程。

けれどもその反面 、目を離すと何をするか解らない危うさも有る。不思議な少女だ。


けれどアリーの側を離れたいとはどうしても思えない。

初めて会ったあの時、皆が目を背ける様な俺を真っ直ぐに見つめたあの黒い瞳を忘れられない。

目を閉じればいつだって思い出せる。

あの瞳を見る事が出来なくなる事を考えた時、こんなにも手が震える程恐ろしいと思うように成ってしまった。


全て解ってる、全て許して包んでくれる、そんなまるで俺の知らない理想の母の様で。


小さな

少女なのに。


俺はきっとアリーを好きに成ったのだろう。

だからと言って気持ちを返して欲しいとは願うまい。

それは余りにも贅沢な願望だから。



*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***


朝から雨模様だった。

晴れた朝も好きだけど、こんな風に爽やかな雨も好き。

まぁ昨日の事も有るけど、 雨が降ってもどこか気持ちはぽかぽかと暖かい。


こんな雨だけど出発しましょうかね。

ちゃんとルーク用のローブも買ってあるから土砂降りじゃないし行きましょう!


コンコン♪


「はーい」


「おはよう アリー支度はできてるか?」


「もちろん! さぁ朝ごはん食べて出発しましょ」


「りょーかい 行こう」


階下に降りていくと 見知った顔が 「お姉ちゃん、お兄ちゃん おはよー」


「ケリー君!ロッシュさん、リンダさんも」


「せめてお見送り位させて欲しくて来ちゃいました。」

(おぉ、女性言葉話してるよリンダさん)


「わざわざありがとうございます!こんな雨の中来て頂けるなんて」


「つまらない物ですが、わたしとケリーが作ったクッキーです。よかったら食べて下さい」

本当はこんなに仲が良い2人なんだ。

さりげなくリンダさんの肩を抱き寄せるロッシュさんがとても嬉しそうに見える。


「わぁ、ありがとう御座います!喜んで頂きます。そうだ!朝食はもう済んでいますか?」


「いえ、出かけられる前に渡そうと思ったので」


「じゃぁ一緒に食べながら話しましょう」 「「「はい」」」





あの後皆んなで朝食を食べながらいろんな事、これからの事を話した後、門まで送ってくれた。


「ロッシュさん、リンダさん、ケリー君またね〜」


「ハイ、ルークさん、アリーさんもお元気でー」


「お兄ちゃん、お姉ちゃん バイバーイ」



3人は見えなくなるまで手を振っていてくれた。





次の町は取り立てて何事も無く普通に過ぎ、 遥か先の方に検問所が見えて

来ない...。

いつもの事だけど、何て曖昧な世界なんだろうねぇ。


とうとう南の国ゲートルアだね。

夏の様に暑い季節が長めの国だと教えられた。それはどんな国なのかしら?


余計な先入観は邪魔になるからと、ママ様からは他に何も聞かされなかった。

自分で見て、感じた物が全て貴女の財産になるはずよって。

肝心な所鋭い人だなと思うのよね、いつもはポヤポヤなのに。


それじゃあ気を引き締めて、いざ!参る。ってただ国境越えるだけなんだけどね~。


別に柵とか境界線とかそんな物は何処にも無いんだねぇ。

中央の森の端から、海岸線の端までゴロゴロした大きめの石がズーッとただただ並んで置いて有るだけ。

監視員とかもナッシング。

密入国とか関係無いんだね...。

あ!有った立て札....ってこれだけカイ!


期待した私が馬鹿なのだろうか...。


ルークと2人旅、出逢ってからはもうすぐ一月に成るんだねと話しながら歩いてる。


すっかり野宿にも慣れて来て、野宿料理のレパートリーも大分増えてきたよ。

香辛料色々変えるだけだけどね~。

あー野菜、魚 、食べたい!


次の町では是非ともそこら辺をお願いしたいです!


もう、肉は...。

贅沢は敵だ何て言いたく無いけれど、グスッ...オネガイ肉以外。


そして今日もルークは肉を狩る....。





次回 ゲートルアでエラこっちゃ!

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