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癒しと土下座

えっと、長いですね。まだ次の国すら行って無い

皆様飽きないと良いけどなぁ…大丈夫かな?

あれからロッシュさん達も交えて皆んなで色々と話した。

「え!それじゃあ...おめでとうございます! 良かったねケリー君」


「うん!嬉しい」 「良かったなぁ!」


そうなんです、ロッシュさんとリンダさんはこれから家族として三人でやり直す事にしたそうです。


「本当にご迷惑お掛けして申し訳有りません。もし、御二方と合わなかったら今こうして笑顔では居られなかったと思うと、言葉に出来ません」


「お父さん、ちゃんと言葉にしないといけないってさっきおネェちゃんが言ってたよ」


「あ!」「あははは息子に言われたら立つ瀬無いねぇ」 「本当だ」


皆んな笑顔で良かった!


「ところでロッシュさん、リンダさんの病気の件ですけど」


「ハイ。今度は二人なんです俺も働きますし、国に訳を話して病気が治るまでリンダの討伐を何とか免除出来ないか聞いてみるつもりです。それにケリーの前でヘタレな父親では居たくないですし。何とか頑張ってみますよ!」


実はルークと食事中に話したのだけど、何とか『癒し』で治せないかと。

勿論ルークは大反対。

たとえ良い親子でもそこまで信じて良いものなのか。

昨日今日でそこまで信じて大丈夫なのかって。


確かにリスクは有るかも知れないけれど、何もしないでここを離れたら私は旅の間中ずっと引きずりそうで嫌だった。出来たかもしれないのにと。

もし、何かあっても自分で決めたことで後悔はしたく無い。でも...。

もし、その事でルークに何か有ったら、その時はきっと後悔するだろう事も。


きっとルークは、そんなわたしの考えもわかってしまうのでしょうね。

「良いよ、仕方ないから何か有っても俺が守るから。アリーの好きなようにやってみろよ」

そう、最後はいつもルークは同じ事を言う。

だからズルイ私は、そんなルークに甘えてしまうんだ。 (心の中で、ごめんね)と思いながら。


「実はロッシュさん、リンダさん、もしかしたらリンダさんの病気治せるかも知れないと言ったら試してみる気は有りますか?」


「「え?本当ですか?」」 「はい」


「それがもし本当ならそんな嬉しい事は有りません。なぁリンダ」


「あぁ、でも あんたにこれ以上迷惑は掛けられないよ。今でも充分すぎる位有り難いのに」


「いえ、ただ 約束して欲しいんです。これから起こる事を絶対に誰にも他言はしないと」


「アリー、俺ちょっとケリー連れて散歩してくるな」


「あ!うん、ごめんねお願い」


「あぁ、ケリー行こうか。おネェちゃんと、父さん達は大事な話が有るからな」


「でも...」


「大丈夫だケリー、お兄さんと少しだけ散歩に行って来てくれるかい?」


「....うん、わかった。行ってきます」


「すみません。ルークさん息子をお願いします」


そうしてルークとケリー君は部屋を出て行った。


「ロッシュさん、リンダさん、実は私回復魔法が使えるんです。ただ、傷を治した事は有るんですけど、病気も治せるのかは正直言ってわかりません。それでもやってみますか?」


「回復魔法?そんな魔法聞いた事もないし、みた事も無い。本当なんですか?」


「はい。どうしますか?」


「お願いします試せるなら何でも試したい。さっきも言いましたが薬は大変高価なんです。多分俺が一生掛かっても買える保証は有りません。それどころか...ケリーの前では言えませんでしたが、このままだとリンダは長くは生きられない 。魔力が詰まると体の中で暴発してしまうんです。 間に合わなければ意味がない。 俺達は自分達のせいでは有るけど 余りにも時間を無駄にしてしまった。もう少しも無駄にしたくない。 少しでもケリーとリンダと居られる時間が欲しい」


「ロッシュ...」


「もし俺達が信じられ無いと言うなら、いつでも俺の命を差しだします。だからどうか、どうかお願いします。リンダを助けて下さい。お願いします!」


(いや、命まで取る気は無いんだけどね、どうしようね。これ 盛り上がっちゃってるし、出来るかわから無いけど良い?って意味で聞いただけなんだけどね)


「ハァ〜、わかりました 駄目だったら期待持たせてごめんなさいって事で...」


ロッシュさんの土下座は二回めだけど、良いのかなぁ。


「えっとじゃぁリンダさん、手を貸して貰えますか?」


「はい」 「じゃあいきます『癒し』」


繋いだ手が淡く光、そこからその光がリンダさんを優しく包み込む。


「どうですか?何か変化は有りました?」


「え?どうだろう、暖かいなとは感じたけどね」


「何か魔法使って貰えますか?」


「じ、じゃあ 」


そう言ってリンダさんは詠唱を始めた。

するとリンダさんの掌の上に10㎝程の水のボールが出来た。


「は!出来た 嘘みたいだよ!全然痛みを感じ無い」そう言った切りリンダさんは無言で涙を流してた。

その肩を抱きながらロッシュさんも泣いていた。

こんなに愛し合ってた2人だったのに...。

たった一言を言わない事が、こんなにも辛くなる日々を送る事になってただなんて。


(フゥ〜有る程度の病気も行けるんだね成る程!)


「「ありがとう」」ロッシュさんは安定の土下座なんだね。


「いえ、治って良かったです!ただ、先程も言ったように呉々くれぐれも他言無用でお願いしますね!」


「はい!勿論です。何から何まで 本当にありがとう御座いました」


「あ!それともう一つ お願いが!」


「何でしょう?私達に出来る事でしたら」


「えぇ、リンダさん。言葉遣い直しましょう!子供を物の様な言い方はどうかと思います!」


まぁ、何だよね 何言われるんだろうと構えていたら、有ろう事か外見少女からの言葉の駄目出しだからね。そら 固まるよね 。うんうん


「ブッ、フッ、そうですね。すみません。以後気を付けます。アリーさん」


「はい!お願いしますね」


そう言った後三人で笑い合ったよ。





次回町を出て旅の続き

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