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分かり合える 話し合える

うまく内容は伝わったでしょうか………

文才乏しい………

「お聞きしたいのは、お二人ともケリー君の事を売る気は無いと言う事で間違いは無いですよね?」


「当たり前さ!」 「当たり前だ!」 二人ともハモってるし。


「それじゃぁ何で おたがいがケリー君を売ると誤解したのか。そこが問題なんじゃ無いですか?」


「それはロッシュが」 「それはリンダが」 ほら又ハモってるし。

(絶対に仲は良いと思うんだよねぇ)


「わたしは、お互いちゃんと最後まで会話を聞いてない様に思うのだけど、その前にねぇケリー君、何でケリー君はお母さんから逃げたの?」


「それはリンダがケリーを」


「すみませんロッシュさん、私は今ケリー君に聞いているので」


「あぁ、済まないつい」


「どうしてなのか話せる?」 「うん」


「...僕が売れればお母さんのお薬代貰えるって叔父さんが言ってたから。だから僕」

(そっかぁ だからあの時泣きそうなのに涙こらえてたのね 。泣いたらお母さんが困るって)


「薬代? 叔父さん? リンダさんどういう事ですか?」


「ケリーお前、叔父さんとの話聞いてたのかい?」 「うん」


「実は、あたしは魔力詰まりを起こしていてね、薬で治るんだけどその薬はやたらと高いんだ...。けれど魔物討伐しないと食べて行けない。だから叔父に金を貸してくれと頼んだんだけど、叔父は男だし年だから女の借りても無い。そんな叔父に金なんか有るはずもなくてね...。そしたら叔父はとんでもない事言いやがった!ケリーを売ってその金を折半しようと。私は薬を、叔父は仲介料をってね。もちろん断ったさ!冗談じゃない。ケリーはあたしが腹を痛めて産んだ大事な子なんだよ。売る位なら重労働した方がマシさ...だからケリー、何処にも行かないどくれよ。ケリーが居なく無ったらもう、何を支えにすれば良いんだよ」


(成る程ね何となくわかった気がする、まず第一のボタンの掛け違いはこの事ね。そりゃぁ鬼の形相で必死にもなるわね)


「リンダさん、薬を飲めば治る事は間違いないんですね」


「あぁ、医者がそう言ってたよ」


「リンダお前...病気だったのか?...」


「ところでロッシュさん、ロッシュさんがお友達のアールさんとしてた会話ってなんだったんですか?」


「え? ん〜あれは確か...あ!そうだアールがもし女に子供が出来たら俺はその子供を売るって話だった」


「ふむ、どうしてそんな話に成ったんです?それにお前もか?ってロッシュさんもケリー君を売るつもりだったんですか?」


「ハァ?売るなんてとんでもない。あの話は確かリンダと結婚したいと思って 俺がプロポーズしたら受けて貰えるだろうかって相談したら、アールが結婚したらガキが出来るだろ?って言って。この世界でガキが出来てもお互い辛いだけだし、愛情も湧かないって。そして俺だったらガキは男でも女でも魔力と、量 、次第で売る。その方がガキも幸せだと...それで俺の従兄も確かそんな事言ってたからお前もかって。でも俺はリンダを愛してるし、二人の間に出来たならきっと子供も愛せるって思ったんだ」


「な〜んだ、アハハハ」 「どうしたんだ、アリー??」


「だってお2人共ケリー君の事大事に思ってるじゃないですか。ちゃんと最後までお互いの話を聞き有っていたら起きもしない出来事なんですよね?ロッシュさんも、リンダさんも、結局はお互い愛してる反動で恨み合ってただけなんじゃないですか? 6年以上も探し回ってたロッシュさん、ロッシュさんのとの子供を6年間も一人で必死に育てていたリンダさん。答えは出てるじゃないですか?違いますか?」


「……………」「……………」


「わたし思うんです、言わなくても解るだろう?何て有り得ないんですよ。人は言葉を覚えた時から努力もなく、目を見れば分かり合えるって言う事は無いんだって...。 沢山話し合って来たから、長年連れ添って理解し合えたから解るのであって、話し合う努力を怠ったら言葉なしでは分かり合えないんじゃ無いかってね。長くお互いをわかろうと努力した人達だけが言わなくても解るって言えるんじゃ無いのでしょうか?相手の話を最後までちゃんと聞くべきでしたね。ロッシュさんも、リンダさんも、もう一度お互いにちゃんと話し合う事から始めるべきじゃ無いんですか? じゃ無いとお互いに本当に大事な物を見失っちゃいますよ。 ケリー君も、愛し合っていた思いもね...。

あー お腹が空いたので 、私とルークは食事に行ってきますね。その間この部屋は自由にお使いください。ケリー君の為にも御二人で良く話し合ってくださいね。帰りに何か食べる物買ってきますから。テーブルの上の飲み物は勝手に飲んでください。じゃぁ、行ってきますね 。ルーク行こう!」


「フッ、あぁ 腹減ったな。行こうか」


そうして私とルークは三人を残し部屋を後にした。


しばらくして 屋台でお弁当を買い部屋の前まで来ると、部屋の中からは笑い声が聞こえてきた。

私とルークはお互いに見つめ有って微笑んだ。


「ねぇルーク、やっぱり会話は大事だよね 。お互いに何でも話せる様に成りたいね」(いつでも)


「あぁそう在りたいな」[ いつまでも]


しばらく 部屋の前でそうしていた後、 私達は笑顔で部屋に入って行った。





次回 親子のその後と…

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