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一緒に歩こう 旅しよう

ヒーローが壊れて来ている件 不憫な子だっので大目に見てあげて下さい。あと、中身オバさんがすっかり少女になってしもうた。

森の中でなんやかんやと色々試してみると意外な事がわかった。

私がルークの身体に触れながら『身体強化』を唱えると一定時間だが有効だったんだ。

また『瞬間移動』も今迄行った事のある場所なら行ける事がわかったし、ルークと手を繋いでなら一緒に移動も出来た。

ちなみに手以外だと何故か出来なかった。


うん、これで次回から馬を借りなくても良さそうね。


ルークもまた、魔力の消費に関しては二本の剣への付与は倉が満たんの状態で4回までは出来る事もわかった。

しかし、全ての魔力を使い切った後の疲労感は酷く、立って歩ける様になるまで回復するのに30分かかったけど、わたしによって魔力を満たすと直ぐに回復出来る事も分かった。


魔力をルークに渡さず倉を空にしたままだと今迄と変わらないが、魔力を倉に入れてから魔力を無くすと、どうもその反動がくるらしい。


「アリー、そろそろ暗くなって来た。街に引き返そう」


「うん、わかった。今日はいろんな事試せて良かったね」


「あぁ、そうだな 思った以上の収穫も有ったしな」


そうなの、あの後魔物の群れに遭遇して結局13体討伐出来たから。

その後はルークのお願いで馬の訓練をしたよ。ルークここでもチートだった。

言葉で教えただけなのに直ぐに乗りこなしてたんだもの。 ズルイなぁ


「ギルドに報告して、その後夕飯食べに行こ!お腹空いた〜」


「ハハハ、そうだな。腹は確かに減ったな。だけど何故か良い気分だ。不思議だな」


そう言ったルークの顔が何だか男らしく見えて、少しだけ胸の辺りがソワソワした。




街に着きギルドに入ると、何故かジロジロ見られる。 ルークが「俺外に出てるから何か有ったら呼べよ」


そう言って外に出て行ったけど そうか、今朝ルークが言ってた事ってこれなんだと思い知らされて何だか悔しい!


受け付けの、この前のお兄さんにカードを提出し魔物を討伐した報告をすると2万8千6百G 結構な金額になったよ。

ギルドのお兄さんにどうなさいますか?貯めて置かれますか?それともお渡ししますかと聞かれた時、サフランさんが言ってた事を思い出した。

もしかの為にもギルドにはある程度入れておく必要が有るのでは?と思い、手元にはまだ結構な金額が残っていたから(パパ様ズにもらった)

「すみません、貯めておいて下さい」と、お願いした。


すると 奥にあるテーブルに居たゴツイお兄さんが 「よう ねぇちゃん あんな白じゃなくて俺を雇えよ。良い働きするぜぇ。ヒヒ 昼も夜もヨォ」と言いながら近づいてくる。


テント外での契約は基本 御法度だし、女性にあまりにも不快な発言はこの街では処罰対象になる。それをわかってて言ってるこの人は阿呆でしょ。

受け付けのお兄さんが出てきて「それ以上この方に失礼な発言をされるのなら処罰対象としてカードを預かる事になりますがよろしいか?」と言ってくれた。


その男は「あ!いや ちょっと提案しただけだ 悪気はねぇよ。 チッ」と捨て台詞残し出て行った。


「すみませんでした。アシュリー様ご気分を害されませんでしたか?」と、お兄さんが言った時 ギルドのドアが勢いよく開き、 ルークが飛び込んで来た。


「アリー、大丈夫か?!」


「え?あ、うん大丈夫 お兄さんが話してくれたら出て行った」


「すまん、たとえアリーの為だとしても側を離れるべきじゃなかった 。ごめん」


「ハ?へ?あ!うん、そうだよ これからはちゃんと私の側にいて、歩く時も横で守ってね」


「あ、あぁ わかった 本当にすまん」


(あれ?これってさっきのオジさんに感謝するべきかもね プププ)


私の横に居たギルトのお兄さんが 優しそうな目で見ていたから、それ以上は何も言わないよ。

その後ギルドを出ると、約束どおり ルークは私の隣を歩いてくれた。

今朝とは違いなんだか嬉しい街中散歩になったかな。

ジロジロ見られては居るけれど、今はそんな事よりもルークと一緒に隣り同士で歩ける事の方が楽しい。


食事が済んで宿に帰るとマーサさんの「お帰り」に迎えられて部屋に向かう。

私は部屋の前まで送ってくれたルークに考えていた事を頼んでみる事にした。

[宿に着いてから アリーの様子がおかしい 俺何かヘマしたんだろうか?]


「あのねルーク、お願いが有るんだけど」


「ん?なんだ?俺にできる事ならするぞ」


「うん、と言うか ルークにしか出来ない事なのだけど」(モジモジ)


「何?」


私は少し大きく深呼吸してから意を決して話し出した。


「ルーク、もし、もし良かったらなんだけど... 私と一緒に旅してくれないかな?」


「いいぞ」


「え?即答?いいの?本当に?」


「あぁ、旅だろ?いいぞ。一緒に行こう」


「ありがとう、お休みなさい」

私はきっと真っ赤な顔をしていた事だろう。何だか恥ずかしくて慌ててドアを閉めた。


[!!今のは俺の願望が見せた夢じゃない...よな?ハ、ハハ イヨッシャー!

俺は天高く拳を振り上げ叫び...は、してないからな 小さくガッツポーズだ。 アリー、必ず守るからな 。いやアリーの方が強いかも知れないな...だとしても、せめて俺を連れていて良かったと思ってもらえる様に成らなければ!聞こえたらヤバイから 喜びは心の中で静かに!]


こうして私とルークの旅が決まったの

部屋に入って息を吸うと只々喜びが湧き上がってくる。

(嘘みたい。あんなに即答で返事を貰えたなんて...さっきまであんなに悩んでたのに今日は寝れるかな?)



暗いベットの中これからの旅の期待に胸が踊る夜だった。





次回お買い物〜お買い物〜2

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