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彼覚醒 そして新事実?




魔力の受渡(じゅと)の仕方は私にはわからないのでルークさんに教えてもらうことにした。


あれから彼は1人ブツブツ何かを喋って居たけど、意を決したみたいに私に微笑むと「よろしく頼む」と手を差し出した。


私も笑顔を見せて、彼の手を握った....。


2人してしばらく無言.....。


彼が「駄目だ魔力を感じられない」とポツリと呟いた。私「????」


「え?まだ何もした覚えないのだけれどこれって手を繋ぐだけで渡せる物なのですか?」(私 握手を求められたのかと思ったよ 違ったのね 恥ずかしい....)


「あ〜〜〜〜〜〜〜〜そうだよな、女性から渡す事なんて無いんだから解るはず無いじゃないか。俺 恥ずかしい ごめん」


2人して赤面、うつむき涙目。で、最初にもどる。


しばらくして2人で大笑い。なんだか良いな。こんな感じって。


「俺 こんなに笑ったのいつぶりだろう 。笑い方なんてとっくに忘れたと思ってたよ」


「笑うのって気持ちいいですよね」 「あぁ ホントそうだな」


「さて、気を取直して試してみようか」「ハイ」


「まずは、相手の身体なら何処でも良いんだけど触れて、ん〜今は手を触れてやってみようか。自分のおヘソの辺りから触れている手に向かって魔力を押し出すって言うか 、流す感じで試してみて」


「わかりました。やってみますね」私は目を閉じ集中した。


「そしたら今度はその魔力を俺の手に渡す様な感じ。 押し出す感じでね俺説明下手だな...わかるかこんなんで?」


「どうですか???」


「ハハハ、あぁ 感じる。 暖かい流れが俺の中に流れてこんで来る。 不思議な感覚だな。満たされる ...これは凄いな。女性は毎回こんな風に感じてるのかな?あ !もう一杯みたいだ。感覚が終わった 。これが受渡なんだな」彼は目を閉じたまま黙った。


(なんかいけない事してる様なセリフ言ってない?ルークさん。エロイんですけど、嫌...聞かなかった事にしようか)


「ルークさん、どうですか?エテは使えそうですか?」


「どうだろう? こればっかりは試してみないとわからないな。なんせやった事が無いから」そう言った彼はうなだれたワンコ見たいだった(可愛い)


「それじゃあ、明日早速森に行って見ませんか?」


「あぁ俺も試して見たい 。済まないが良いだろうか?」


「勿論です! 行きましょう。楽しみですね 、ふふっ」


「あぁそうだな。楽しみだ」微笑んだ彼は今日一番優しく輝いた笑顔を私にくれた。


(そういえば、ルークさんの瞳って紫だと思ってたのに今こうして近くで見ると薄紅色? 肌も透き通る様に白いし、睫毛も白い。これってもしかして アルビノなのかしら?儚い感じの割には結構しっかりとした筋肉も付いていそうだし、まるで妖精みたい)


「さて、今日はこれからどうする?もうそろそろ夜だけど何か買い物とか行く?」


「いえ、今日はもう。買い物は明日お付き合いお願い出来ますか?」

そう私が言うとルークさんが少し困った様な顔をして。


「ん〜〜〜、やっぱり言うね、敬語やめないか? 借主に俺から言うのも何だけど、普通にさんも要らないよ。 ルークで良い。駄目かな?それに普段の俺は結構無口なんだ。今日は何だかんだハイテンションで少しおかしいと思う。 明日冷静になったら口数減るかも知れないが先に謝っておく」


「い、いえ わかりました。じゃないや わかった。これからもよろしくねルーク!私のことはアリーと呼んでね」


「あぁ わかった 改めてよろしく アリー!で、それじゃあこの後は飯でも食べに行く?って俺が言うのも何だけど」


「そうね、少しブラブラしながら美味しそうなお店探しましょ」


そう私が言った後ルークは少し考えて


「よし、んじゃ出かけよう。っとその前にごめん少しだけ時間もらって良いかな?」


「うん わかったそれじゃあ準備が出来たらノックしてね」


「オッケー、わかった それじゃまた後でな」彼は自分の部屋に行った。


しばしの自由時間 今日あった事を思い出して一人でニヤつく (ハゥ いけない 、いけない。ついニヤケちゃったよ)今日1日で結構色んな事が有ったな。

ギルド、宿屋、買い物、レンタルテント、そして...ルークとの出会い。

その全てが始めての事で、確かにちょっと疲れた。

でも、ルークのあの笑顔を見たらもっと見たいと思ってしまう。

これが世に言う一目惚れって事なのかな?63歳にして一目惚れかぁ...。



コンコン♪と軽いノック音


扉を開けるとルークが立っていた。どうやらシャワーを浴びて着替えて来たらしい。髪がまだシットリと濡れている。

そっと風魔法と炎魔法を組み合わせてルークの髪を乾かしてあげた。


後で聞いた話だと、しばらく水で拭いただけだったから臭うといけないと思ったとか、照れ臭そうに言っていた。全然臭わなかったのに。

ほんの少しの気遣いが何だかんだ嬉しい。本当に優しい人。


今日は二人の出会いだし、ルークの歓迎会でもしましょうか。

これからよろしくねルーク!





次回はルークさんのつぶやき付き

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