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俺が宇宙の戦闘機?  作者: ケモブキ
1 まさか宇宙の救急車?
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意外なロストテクノロジー

「開発室の他の人らは?」

「休み取ったり余所の応援行ったりで…今朝気が付くとこの3人でした。」

「ノマドくんさぁ…陥れられてない?」

「先輩に?」

「なんでやねん!」

「いやそうでなくて…1週間程前にケベ博士との付き合いをやめろとかってメール来てたんで無視してましたが…」

{お父ちゃん何やったん?素直に言うたらお上にも慈悲はあるで?}

「カヅちゃんハウス!」

{わん!}

「AIがここまで受け答えできるなんて…」

ソアラさん…

「他言無用だよ?彼女らは勇者だ。」

「異世界の生命体なんですか?」

「人間だよノマドくん。我々と変わらない、いや全く同じといっても過言じゃない。」

{超ロボット生命体に改造しようとしてた人がおったけど?}

あんたも賛成してたけどな?

「さすが博士ですね!悪魔の天才発明家に相応しい!」

「いやだからどんな話が伝わってんの?」

それ以前に博士何やったの?一発で正解引き当てられたけど…

「小学生の時に亡くなった幼なじみの脳から精神引き出して門番させてるとか、幽霊の合成実験してるとか、喋る作業ポッド作ってるとか…」

「否定できないや…」

「「「「{おい!}」」」」

「そして夜な夜な墓場に向かう少女を乗せた謎の馬車が…」

{♪こ~んやもひとり~。}

おのれかい!

「最後のは知らないぞ?」

「カヅちゃんの洗脳です。たぶん…」

「ああ生み出した悪魔がインストールされてるAIって…」

{ノマドはん、ウチは天使です!}

悪魔って天界から堕ちた元天使だよなぁ…

「天使ってことは下衆なんですか?」

アシッドちゃん怖いもの知らずだね…

「で、研究室入っていいんですか?」

「汚い所ですがどうぞ。」

ソアラさん…自由だね…


まずは爆発跡から…

「コース博士!ここ博士が潰したって本当ですか?」

「うん重力下における混金製造実験してたんだけど勇者が持ってた刀思い出してさ…叩いたら廊下が崩壊したんだよ…」

「先輩なんで作業用パワードスーツで刀打とうとしたんです?」

「いや思ったように伸びないから…」

ああノマドさんはある程度知ってるのか。

ちなみに俺は今はまたJUNに入ってますよ。

「で、昨日急ぎで調べてくれと持ち込まれたのがその…」

「高速増殖炉じゃないか…」

「ヤバい形なのかい?」

「プルトニウムを生み出す機能を持ってる原子炉です…本気で爆発させたら実験室ごと吹き飛んでたでしょう…」

{日本に有った型?}

「もんじゅとふげんだよ…」

{なんとなく美味しそうな名前やね?}

「マンジュウとちゃうわ!」

ああ阪神震災知らなきゃその後のもんじゅのナトリウム漏洩も知らないか…

「まずは核燃料を抜いて欲しい、放射能も中性子も宇宙服なら通さないから安心して。燃料取り出したら好きなようにバラしていいから。」

「それをしないと?」

「うふふ、炉心溶融(メルトダウン)による溶融貫通(チャイナ・シンドローム)確定。」

「先輩、言葉の意味が良く解りませんが…」

「愉快なことにはならないっぽいからやるんだよ!」

「技官長!廃棄コンテナパクって来ました!」

「堂々と報告するな!」

「それに燃料放り込んで適当な恒星に棄てりゃいいから。」

「オゴウさん、惑星じゃダメなのかい?」

「水素やヘリウムでできた惑星だと大きさにも依りますがそんなマッチ放り込むと恒星になる可能性が有ります。あと作業中ヤバいと思ったらナトリウム放り込んで!少々多目でもいいから!」

「って現場監督が言ってるんで頑張れ~!」

{お父ちゃんが責任者やからね?}

《核燃料現在安定中…抜き取り量50……60……70%……》

「先輩!コップ一杯位は残っても大丈夫ですか?」

「オゴウくんに聞いてくれ!」

「大規模破壊は無理でも人が不用意に触ると被曝して死にます。」

「できるだけ綺麗にしろぉ~!」

「「「らぢゃー!」」」

「で、終わったらみんなで放射線測定器探しに行きまsy…」

「あたし持ってます!でもさっきから測定不能で…」

「アシッドくん、測定不能は何時から?」

「この部屋に入った途端です!」

「普通に宇宙空間放射線多いからなぁ…」

「さっき部屋の外では基準値でした!」

「しばらくこの部屋使用禁止ね…元帥指示にするわ。」

「おめでとうノマドくん、君は出世街道から外れた!」

「いや先輩と付き合ってる時点で諦めてますが?」

「そうならない様にしてみるわ。これ受け取った時の様子は確認できるかしら?」

「映像記録も有りますが確か第12艦隊だったかと…」

「その映像記録と今日の休暇、外出、応援記録集めて下さい。」

「あとは元々アンドロイド素体3つもらいに来たんだよな…」

「先輩、戦闘用と情報処理用と隠密活動用でいいですか?」

「ありがたいけど書類がね…」

「技官長!この三体放射能汚染されてま~す。」

「あ~…室長~そう言うことなんで廃棄申請しま~す。」

「ハイハ~イ…試作タイプ三体放射能汚染により廃棄…っと

先輩~処分お願いしま~す。」

…凄いチームプレイを見た…

「一月ほどこの施設は閉鎖ね…ノマド室長、ソアラ技官長、アシッド3級技官は当面ケベ工学研究所で待機。以下当施設の職員は各々現在地で待機。これは軍務指令である!って軍指令部に打電よろしく。」

{打電完了。軍務大臣より入電!ナイトヮ元帥!何やってんのあんた? 以上です。}

「返信、知らねーわよ!トラブルが寄って来るんだから!以上。」

元帥も切れてるな…

「んじゃ核燃料棄てたらメシ食って帰りましょう。…あ!三人とも、今日の事は1級機密事項なんでよろしく。」

博士…機密が軽すぎないかそれ…

「お人形に指示されて核燃料抜いたとか他人が聞いたら頭疑われます…」

「というか、今、勇者が降臨してるのが機密だと思うんだ…」

「待て待て~!」

真面目に考えるソアラさんとノマドくんを尻目にJUN追いかけて遊んでるアシッドちゃんであった…

あの娘は大物になると思うが学者や技師やってる姿が全く想像できない…

そして俺自身は念願のオートスナックに全く寄れませんでした…次に会敵したらちょっと手加減忘れてやろうか…

{どんな風に?}

いまだに使ってないミサイルファランクスを相手の操縦席にぶちまけるとか…

{原子炉の燃料抜き取りってホンマにあんの?}

福井のもんじゅじゃ本当にやったぞ?

{チャイナシンドロームとか1979年の映画やし…}

それが語源だ。元々、炉心溶融(メルトダウン)後に溶融貫通(メルトスルー)したのがアメリカの地面溶かして地球の反対側の中国に至るって冗談から生まれた言葉だからな

有名になったのは映画公開後12日目にアメリカ

スリーマイルズの原発事故が起こった点にも有るんだが…

{原発事故を嬉々として説明するおっさんキモい}

やかましゃぁ!

{んでずしおうはどうなったの?}

そんなの有るのか?

{もんじゅとずしおう}

山椒太夫違うわい!

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