小合のスライム捕獲作戦
♪あなたにピッタリ ノーマン♪
『ハイ そういう訳でホームセンターに来たんですけどね…』
「キキョウ姉様!アレは何じゃ?」
「あれは農機具にございます。」
『初めてホームセンターに来た10歳児舐めてました。
レオ、ペットプラザ何処?』
「一番奥。」
スライム飼育って虫並なんだな…
「小学生が夏休みの宿題で観察日記書いたりしてますね。」
「違う種に進化させるとそれだけで満点もらえるよ。」
“あれはレベルアップの時に食べた物で進化変わるよ?進化しそうな時に金属食べるとメタルスライムになるの。”
“クリムもそうならオリハルコンの原石あげようか?”
“うん!まだもう少し先だけどね。”
“で、どんな水槽がいいんだろう?”
“プラスチックは逃げられない。空気穴は核より小さいといい。ゴハンは虫かネズミの生きた奴なら進化早いよ。”
『10ダラーのプラ水槽10個と乾燥エサ…クリム、どれがいい?』
“ミミズパックか赤虫がいいと思う、あと乾燥エサは野良スライム呼ぶのにも使えるよ。匂いは…これがいいと思う。”
『10ダラーのミルワームと8ダラーの乾燥赤虫を5個ずつ…必要なのはそんなものかな?』
“充分!、あ!、びっくりして酸出す子も居るから手袋した方がいいかも。”
『んじゃ次はレオのパチンコだな、ノーマンプロの方に回るぞ。そっちで手袋とミヤビ様キキョウさんの靴だな。』
「妾ハイヒールがいいのう。」
「山道で転けて泣くミヤビ様が見える…」
『山道歩ける使いやすい靴で。』
二人共編み上げの安全靴に落ち着きました。
手袋は掌ゴム引きの軍手、なおレオのパチンコには直径8ミリのベアリング玉を50個、今回は使わないと思うが…
「早速スライム狩りにGO!」
『リョクやクリム居たら出てこないんでは?』
“最悪ぼくが呼ぶよ?スライム同士なら出てくるし乾燥エサも有るし。”
(あたしは配下誘導スキルが有るから自分のレベル以下の魔物なら操れますよ?)
“それ恐がって言うこと聞いてるだけでは?”
『俺もそう思う。』
「師匠、この辺りでいいと思うよ。」
『んじゃスライム狩開始!』
”一番クリム、囲い込みます。“
(ああ!先にやられた!)
クリムが身体を伸ばして輪を作ったらしい。
“スライムたちおいで~!”
クリムの輪の中のスライム達が集まって来る。
“な~に~?ゴハンくれるの~”
“ねぇリーダー。君の群れの中で共和国に行きたい子は居ないかな?10体までで決めて欲しい。”
“ぼくも行ってみた~い!”
“じゃあ行きたい子はニンゲンのそばに寄って。”
“ところでキョーワコクってなぁに?”
神通力 テレパシー!
“ニンゲン達が住んでるここじゃない場所だよ。空を越えて行くんだ。”
“すご~い!ゴーレムさんお話できるんだ!”
“ゴハンもくれるよ。”
“進化も手伝うよ?あとエサが無くなったらニンゲンのエサわけるよ。”
“グラトニーさんも行くの?”
“うん、新しいリーダー決めておいてね。”
『レオ~こっちから一匹連れて行く。』
「増えそうだな…ケージ4つ空けておくよ。」
「妾と宇宙を駆けようぞ?」
「お姫様、クリム殿以外のスライムは話はできません。」
“あの~新しいリーダーも行きたいって言ってるけど?”
“内容言わないで危険な所に行くって言ってみたら?”
“ネオリーダーは行きたいって。”
“そうか…仕方ない。ここはその次のリーダーに頼もう。”
“わかりました。先々代と先代も気を付けて。”
“ニンゲンに会ったら戦わずに逃げるんだよ?”
“森を頼むね。”
大方円満に解決したと思ってました…
「オゴウさん!またグラトニーブラッドスライムが…おや?」
『あ、ごめんなさい、クリムに身体伸ばせって言ってました。』
「オゴウさん…次からギルドに言ってからやってください。」
本当にすいませんでした。
“ごすじんおこられた?”
“次から許可取ってやれって。”
「そりゃたまには伸びたいしオゴウさんも可愛がってるからのう…できれば人目につかないところでやってくれればいいんじゃよ。のうクリムちゃん。」
裏切り者達が頷いてる…ニンゲンは信用できないぜ。
「ギルマス、スライム捕まえて来たんだけど飼っていい?」
「野良じゃったら構わんよ?あとは…ゴブリンの集落落としてもらえんかね?」
『クリム巨大化させていいならすぐ片付くけど?』
クリム…ゴハンって身体で書くのやめなさい。
「どうも最終進化体が居るらしいんじゃ。皇女様たちはどうするね?」
「オゴウ様の横ほど安全な場所は無いのう。」
「オイラのパチンコが血に飢えている…」
「パーティー『ミーン・マシーン』出動です。」
(あたしが運びますか?)
“お腹の中のみんな!ゴブリン食べに行くよ!”
みんなのそのやる気は何なんだよ?
「場所はベフノ村、怪我人も出ておる。頼むぞS級パーティー『ミーン・マシーン』!」
『(「「「ラジャー!」」」)』
「関係各所に通達、神龍騎兵がドラゴンで出動。」
(一例に並んで下さい。もっと寄って、ハイその状態維持!)
1メートル程になったリョクが股間に入って…
(巨大化!行きます!)
まっすぐ浮かび上がった後徐々に加速して行くリョク
{あるじ、これまん●日本昔●なしのオープニング…}
『頼むから歌うなよ?』
「おや?JUNいたのかや?」
{普段おっさんの胸に格納されてる。}
『勝手に出てくるのこいつだけだがな…』
『そう言えばミヤビ様やレオは学校どうなってんだ?』
「妾は高等教育までは特例で家庭教育じゃ。」
「右に同じ、ミヤビ様の御学友扱いだよ。」
道理でいつも居るなと思ってたら…
「で、これは体育の授業なのじゃ。」
『そんじゃグラウンド10周!』
(高校の体育か!…ああ昔を思い出した…)
「リョク殿はオゴウ様の昔からの知り合いなのかや?」
『俺の後輩で佳寿子の先輩だよ。』
(次の停車駅は~ベフノ村~停車時間は1~2時間でございます。)
『それやりたかったら食堂車付けろ。』
{今、万感の思いを込めて汽笛が…}
『鳴らすな!金髪ロングのミステリアスな美女居ないだろうが。』
(キキョウさんにコスプレ頼んでは?)
馬鹿な会話中にベフノ村に着きました。
{クリム紐状になってたんと違うんか?}
最初は紐状だったけど逃げられる可能性考えて壁状になったら猟師に見付かった。
「ブラッドスライムの色した壁が延々続いてる。」ってな。
で、ギルドの返答は…
「実験中なので無害ですが念のため離れていて下さい。」
ってものでもう一度壁見に行ったら消えてた。
{クリムが覆ったのかと思たわ。}
覆ったら誰かが気付くだろうに…




