帝国遊び人達 迷宮へ
洞窟ロボットコンテストを翌日に控えて皇立迷宮研究院メンバーはドボコン会場、帰らずの迷宮に向かっていた。
ちなみに皇立迷宮研究院は皇帝、カラミ辺境伯、ライン上級近衛兵がメインメンバーであり皇立迷宮研究局とは規模も何も桁違いであり、タケシト皇帝がメンバーでなければ鼻で嗤われる程度の実績しか無いのだが…
「迷宮研究『院』が先帝夫妻を甦らせたって?」
「迷宮研究『局』だろう?『院』って陛下の遊び仲間じゃないか!」
「給料いくら出るんだ?」
「活動費が月に50ダラーとか…」
「高校生の部活かよ?」
等という噂が昨夜、基地近くの居酒屋から発信されたとか…
まぁ明日ここに居る先帝マツシト陛下がみんなの前に現れれば後は神様連中が上手くやってくれる。
…そう思っていた事が俺にも有りました…
『で、ドラゴネットで行くんですか?』
「今、帝国では個人所有の小型艇がトレンドなのです。」
「ところで師匠~!サルガッソー回ってみせて?」
「これこれレオちゃん、そう言うムチャを…」
「妾ももう一回やって欲しいぞよ?」
『ハイハイんじゃ慣性力キャンセラー全開!地獄巡りGO!』
「タタッタケシト~!」
「兄様~!」
「うわわ~!」
「きゃはははは!」
『操縦をミスして君たちは死んでしまった…なんてな。』
「師匠!なんで途中でエンジン切った?」
『これは元々重力カタパルトって飛び方でな、あまりエンジン吹かすと飛び出すんだよ。これブラックホールでやって光速突破したからな?』
「元々何のための飛び方なのじゃ?」
『追っかけられた時に敵撒いたりする飛び方なんだけどね…』
「前は使って無かったのう?」
『そりゃブラックホールや惑星、恒星がそこらに有るもんでも無いからね。』
「カラミ先輩…辺境伯名義でサルガッソーに飛び込まないでくださいって立て札でも立てた方がいいんじゃないですか?」
『ほう…そんなアホが存在しますか?』
「師匠だよ!」
『あ~!レオが回れって言ったのに!』
「オゴー様、レオの言葉はまともに聞かぬ方が良いのじゃ。」
『とは言っても一応安全マージンは取って飛んでるんだけどね?』
「戦闘機パイロットの安全マージンと一般人の安全マージンとは隔たりが有るのじゃ。あの気丈なキサラ姉様が失神しておるのじゃ。」
『いや俺戦闘機って乗ったこと無くて…』
「ワンオフの改造宇宙艇で戦闘機落としたら戦闘機パイロットと言っても良いのでは?」
「父上、オゴー様は作業ポッドで軽空母落としておるぞ?」
「あの改造ポッドは欲しかったですな。」
「キキョウ姉ちゃん!生きてるか?」
「レオ…川の向こうのお花畑で父様と母様が…」
「そりゃ別人じゃろうと思うがのう?」
「先帝陛下も前皇后陛下も昨日甦ってますからねぇ。」
「しかしこの小型ロボ達が護衛とはのう…技術の進歩は素晴らしい。」
「お父様、その子達は調査ユニットです。元々はオゴウ様がマジックハンド代わりに作られたと聞いてます。」
「いきなりコース博士が副長の女性連射ブラスターで至近距離から撃ってましたよ。当然怪我などありません。」
『あのおっさん仕事中に飲んでは副長に酩酊撤廃錠飲まされてますんで。余裕ができたら専用ユニットを作りますが今回はこいつらをお使い下さい。』
「亀と忍者と着ぐるみに意味は?」
好きなモノです。
『強いて言えば迷彩ですね。コンクリートと土と闇に隠れるようになってます。』
“ウソつきが居るのう~。”
うわ!姉ちゃん見てたんか?
“つれないのう、かわいい姉が神託飛ばしてやっとるのに。”
「オゴー様の姉上様?アマテラス様かや?」
“久しいのう当代最高の巫女ミヤビよ。妾はアマテラス、皆の者、我が愚弟と仲良くしてもらって感謝しておる。”
んでなんかあった?
“デミグラスが神託したくないと言い出してのう…”
ああそれなら俺が誤魔化すから大丈夫ですよ。つーかちゃんとデミウルゴス様と呼んであげてください。デミグラスはソースです。
“任せたぞ?本当に頼むぞ?”
全長263メートル総排水量72800トン喫水10メートルの四軸15万馬力の大船に乗ったつもりで任せて下さい。
“そりゃ頼もしいの、しっかり頼むぞよ。”
(大和って船なんだがな…最終的に宇宙に飛び出すから良かろう。)
名前出すのが嫌だつって無いなら死後何年も経った魂を当時のままにするのに神力使って臥せってるとでも言えば良いんです。これは特別であり以降神は生死に関われないってのは絶対に言及して下さい。
“スサノオくんそこまで考えてくれてたんだ~。”
あ!デミウルゴス様こんにちは。
“ね~アマちゃんスサノオくん頭いいでしょ?”
“ありゃ悪知恵と言うのじゃが…”
“まぁデミの字が参加しただけでも御の字じゃ、地上はしばらくオゴウに任せっ切りになるがのう。”
あの~オーディーン様?何故全員神託使って世間話を?
“土産忘れられたら困るでのう。”
姉ちゃんにはカロリー爆弾送ろう。太陽体型になればいいさ。
“なんと言う恐ろしい事を…”
“じゃあね。オリハルコンやアダマンタイト、ヒヒイロカネも出るダンジョンだから楽しんでね。死体は入口に纏めて出すから。”
…ゾンビじゃないですよねそれ…
「オゴー様…さっきのは雑談かや?」
『うん思い切り雑談。』
「なんかアパートか寮のゴミ出しみたいに言ってたような…」
『ええ、ラインさん ダンジョンってモンスターのリポップ有るでしょ?あの機能使って48人の肉体作るらしいんですよ。』
「ダンジョン自体が工場だと?」
『まぁそんな感じです辺境伯。神がやってる事なんで不条理は有りますけどね。武具や防具出たりとか。』
「共和国のダンジョンもそんな感じですかい?」
『いやグラスさん、俺の知る限り共和国にダンジョンは無かったはずです。ナビゲーションにも入ってませんし。』
JUNが首横に振ってたりする…
『マツシト陛下夫妻を復活させる前にデミウルゴス様と話して迷宮について聞いたんですよ。』
{マッさん!タケシャン!もうすぐジャンプアウトします。対ショック防御姿勢をお薦めします。5…4…3…2…1…ジャンプアウト!}
「タケシト!今この子わしらの名前呼んだぞ!」
「はい…ものすごいAI積んでる様です!」
「こっちに来てあまり喋らなかっただけで共和国じゃ普通に喋ってたぞよ?」
『そろそろ到着しますよ~?』
{なんで行程で1話使うよ?}
行程と言うかドロンボーとカオーが黙ってられるはずもない…居酒屋で騒いだ事にしよう、まだ余ったな…神力垂れ流して世間話ってのもいいかと
{んでこの世界おでんとデミグラスどっちが作ったん?}
オーディンが共和国側、デミウルゴスが帝国側でスペースオペラとファンタジーどっちが人々は幸せかって競争してる時に野次馬に来たのがアマテラス。だから帝国には人乗せて宇宙空間飛行可能なドラゴンとか居るぞ?未訓練なんで今は飛べないが。
{やっぱりそれ書け}
書いとろうがな?




