三柱目の神
最近スペースオペラから逸脱してる気がします…
え~と人間組には菓子でいいとして大吟醸皇帝6本と…
「土産物かや?」
『ええ…特に人造人間達には何を買えばいいものやら…』
「カヅコ様、ユキハル様、ジョウノ様、ノリコ様ですか?」
『城野さんは制式ナイフと歴史書、ノリコちゃんは珍しい宝石でいいと思いますが…佳寿子が…』
「浴衣なんか如何ですか?」
それは既に人数分買ってます…あと幸治にはパズル詰め合わせと…
「女性に人気の電気アンマ機とか有るんじゃのう…」
「ミヤビちゃん!それをどうする気ですか?」
「サイボーグは肩凝らんのかえ?」
『凝ったら取り外して分解整備だからね。』
「ふむ…ダンジョンの秘宝とか如何ですかな?」
『え?何ですかそれは?』
「我が帝国内には迷宮と呼ばれる洞窟が幾つか在りましてのう…」
『陛下が語って居られますが?』
「一応帝国迷宮保存協会会長ですので。」
「言い伝えではデミウルゴス様が獣人保護の為に作り武器を与えた説も有りますぞ。ただ現代兵器と比べると強い物では有りませんがのう。」
「倒したモンスターで出る宝物がかわったりしますよ?」
『ゲームセンターみたいな物かな?』
「モンスターは命狙って来ますんで殺して下され。」
『は?』
「更にB級・A級・S級・SS級・未踏破級と段々危険になっております。」
『えっと…?』
「で、技術者が自慢のロボットを未踏破級に挑戦させる洞窟ロボットコンテスト(通称ドボコン)ってのが有りましてな…」
『陛下…目が怖いです。』
「3日後ですが一つどうでしょう?」
「無理強いすんなアホ皇帝!」
「今までどんなロボットも踏破してないのじゃ。最近はサイボーグも参加しておるが…」
『ふむ…ドロップ品の1割頂けるなら』
「1割は法定歩合で税金扱いじゃがそれ以外はオゴー様の物じゃぞ?」
『いやレオやミヤビ様の分も取って来ますよ?』
「では最深部まで潜ったビデオとデータをお渡ししますね…キサラちゃ~ん」
「皇后様…キキョウと呼ばないと終いにはしばきますよ?
こちら今までのトップ3の深度とモンスターデータと映像です。」
あ!ちょっと待って?カオーくんからキャッチ入った。
/旦那~ドボコンって知ってるか?/
“洞窟ロボットコンテストか?俺も3日後のに出るぞ?”
/ドロンボーも大型メカで出るらしい、ボヤッキーが発注してたのが来た。/
“了解。向こうで会おうな。”
「どうしたのじゃ?」
『ドロンボーがドボコンに大型メカで出るらしい、出ない選択肢が消えた。』
「大型メカなんぞ入れないと思いますけど?」
『チャンネル1過去録画…まともに入り口から入るつもり無さそうですね…』
「かわいいモグラの形なのじゃ!」
「周囲に力場が生成されてるから入り口からしか入れないんですがのう…?」
『あ~…なんとなくですがその辺考えてないと思いますよ…』
って言うかドロップ品入れるもの何か有ります?
「参加時にマジックバッグが貸し出されますよ。結構入ります。」
ついでに餓骨杖かエクスカリバーでも貸して欲しい。
『ってもしかしたら帝国の人って魔法使えるの?』
「嫌ですよオゴウさん、迷宮の中以外使えるはず無いじゃないですか。」
迷宮の中なら使えるんだ…
「人によって使えるのは偏ってますけど…これが魔法一覧です」
「キジ撃った横に迷宮なりかけの洞窟有りますから試してみたら如何ですか?」
「さぁオゴウさん。」
『はい…爆発。』
ドグワァァン!
「師匠!試験の一発目で爆発打つか?」
『火、水、氷、風、呪縛、解呪。』
ボッザバキンビュッシュバシュウ
「なんで全属性連続で使えるんじゃ?」
「あ~陛下、オゴウさんだからとしか…」
「師匠、実験なんだけど死んだバッタ復活させられる?」
『復活!』
ピョン!
「はっはっは凄い物じゃのう!」
「凄いで済ますな!大教皇並じゃないか!」
「まぁまぁ辺境伯様、オゴウさん神様の系譜だし…」
「ちなみに今のバッタ、洞窟の外で死んでた奴だよ。」
『レオもそんなもん拾って来るな。』
「え?つまり兄上を甦らせる事も?」
『いやいや冷凍でもされて完全状態であっても復活可能性は50%切りますよ?』
「失敗するとどうなるのじゃ?」
『たぶんゾンビ…こちらで言うリビングデッドになります。魂が転生に入ってたりしても…』
“これは異なことを、前皇帝と皇后の霊はメイドさんの横に居るでは有りませんか。”
どちら様でしょうか?
“失礼しましたスサノオ様、わたくし、デミウルゴスと申します。”
ああ!何時も姉がお世話になっております!
“いえこちらこそおでん爺さんの介護でお世話になっております。”
ところでデミウルゴス様、もしかしたら迷宮は演算装置ではありませんか?
“ほう…何故気付いたかお訊ねしても?”
まずお名前がティマイオス作者プラトンの故郷での職人や工匠という意味で、旧約聖書ではヤハウェと名乗りグノーシス主義者からはヤルダバオートと呼ばれているあなたが作ったのが地上の支配者アルコーンで、人間にとっては恐怖の存在とされている。ただ人間がそれらに対抗できるのがあなたが言った『霊』。であれば迷宮をアルコーンと仮定し演算装置と考えるとしっくりくるんですよ。
“これはこれは…アマテラス様の言うことをあまり鵜呑みにもできませんね。”
賢いとか言ってました?
“いえ…どちらかと言うと肉体労働担当で頭脳労働はツクヨミ様が担当だと…”
ああそれは間違いないです。で、先帝夫妻を甦らせて大丈夫ですか?
“ええ、おでん爺さんが貴方にフレイン退治を依頼したのもそれなんです。他の犠牲者の身体はドボコンコースに置いておきますので甦らせて行ってもらえたらと。”
了解しました。
“そこを何とか…当然お礼も…は?”
やりますよ。近しい者が先立つ悲しみは知ってますんで。ただいきなり甦らせても家族も甦らせた者も不幸になる可能性も有ります。会場に神託をお願いできますか?
“それはおでん爺にやってもらいましょう。”
自分でやられた方が信者増えたりしますが?
“いえ…失敗すると恥ずかしいので。”
(これは無理にでも引き摺り出すかな?)
“何か不穏な事考えてませんか?”
いいえちっとも。
{ファンタジーかコラ!}
ファンタジー書いてる人に謝れ!
{宇宙行かんで迷宮に潜ってスペースオペラ騙るな!}
当初帝国は亜人が闊歩してドラゴンが飛ぶ異界にするつもりだったんだよな…
{それで宇宙戦争できるか!}
だからダンジョンコアを演算装置として運用しとろうが!最悪ワープゲートでモンスター宇宙船に転移させて…
{そっち書け。}
これ終わったらな。終わりかたは3通り程考えて有る。
{終わるんか?}
まだ半分行ってないわい!




