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俺が宇宙の戦闘機?  作者: ケモブキ
3 ここが相手の国の中?
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戦闘前夜

「本当に聞こえてるんだ…」

『それと潜入後は自由に手下作っていいぞ、身体能力は2倍程になってると思うから。』

「ドーピング?」

『いや運動補助、元がステントワームって医療用なんだ。』

「ふ~ん…」

『それを拷問用に改造したのがエキノコックスワーム。』

ぶばっ!

『噴くなよ、ったねーな。』

「いや拷問用ってあんた…」

『膝肘治療用に放り込んだ。痛いようなら取り出すが連絡できなくなるぞ?』

「ああつまりは拷問にも使える様にしたのを拷問用って言ってるのか…」

『外科手術で取り出すの不可能だからな?腹の中に猛毒撒き散らされるから。』

「え…マジで拷問用…?」

『まともな人間には拷問機能切ってるから安心しろ。』

「取り出せるのよね?」

『痛みもなく安全に出せる、それは誓える。』

「んじゃ潜入終わったら取ってくれ。」

『ああ、何か適当なユニット作ったらな。』

「なんで打ち明けた?」

『信用されねーで良いように使われるの嫌だろ?』

「拷問用ナノマシン入れたから従えって方が早くないか?」

『そう言うの嫌いなんだよ。あ!潜入中に見付かったらワームの所為にして構わんよ?』

「旦那は甘いなぁ…」

『生前糖尿を少々。』

「そうじゃねーよ!ところで横領可ってのは?」

『本当は敵の資産になるから全部盗っちまえって言いたいんだがお前が疑われちゃ元も子も無いからな。その辺は元秘書官の出番だ。簿記弄ってちょろまかすの得意だろ?』

「旦那の中で秘書ってどうなってるんだ?」

『まずエッチな姐ちゃんで…』

「OKわかったエロ本か何かだな?」

『話が早くて助かる。』

「バカにされてる気がするんだが…」

『妻にも似たような事は言われてる。』

「で?」

『8割方殴られる。何故だ?』

「どう言ってるんだ?」

『我が最愛なる母ちゃんよ…』

「ああその辺でからかわれてるの確定だわ。」

『後はそうだな…戦闘中はガメラ付けようか?』

「バレねぇか?」

『お前の方向けときゃセキュリティの何かだと思うだろ。後で聞かれても知らねー居たかそんなので通せばいいから。』

「前準備はそんなもんか?」

『ああ…いやあとひとつ手伝ってくれ』

「何だ?」

『貼り紙なんだがな、俺は帝国語が書けねぇ。』

「で、何書くんだ?」

『偉大なる辺境伯の土地にふれた者に、死はその素早き翼をもって飛びかかるであろう。』

「ふんふん…」

『死んでも知らんぞ。』

「へ?」

『傷付けたな?弁償しろ!』

「おいおい…」

『お前の母ちゃんデ~ベソ!』

「…」

『犬の糞踏んじまえ!』

「ガキの悪口か!」

『この程度の方がイラッと来てミス起こしやすいんだよ。』

「無視されるだけだと思うぜ?」

『例えば犬の糞踏んじまえって紙に連動させて上からマシンガン掃射するとかな?』

「旦那と本気で敵対しなくて良かったぜ…」

『仕込みは終わって後は貼り紙だけだったりする。』

「共和国から持ってきたのか?」

『いや辺境伯のコレクションだ。なんで多少の怪我は我慢してもらおう。』

「殺すつもりで行っても許されると思うけど?」

『そうなりゃ俺はメタルモンスターだよ。自分が許せねぇ。フレインとリトル・ローズ、シールド・ウォール、エイトウエーブ・ジョージは許さんけどな?』

「3バカか…あいつら剽軽で意外に人気有るからな。」

『本人かどうか知らんが俺のターゲットは三台の精神定着コンピューターの破壊だ。フレインは別口で気に入らんから生きたまま地獄にご招待だがな。』

「クソ男爵は全く人気ねーから…ただ…」

『借金で皇家まで汚染してると聞いたな、その辺の調査も頼みたいんだが…』

「ならリトル・ローズ陣営が詳しいだろうな、上手く行きゃいいが…」

『その前に明日を生き抜かにゃならんがな。最低限しか護れないんで怪我するなよ?おそらく20人規模で来る。親しかった奴が居たら助けろ!助言もいい。忘れるな?戦場を支配してるのは俺たちだ。』

「サー、イエスサー。」

『それじゃぁソルジャーお疲れさんっと。』

「旦那と話してるとストンとやる気が削がれる時が有るんだが…」

『相手の精神状態を把握し雑念を活かせ!俺の故郷の交渉術だ。』

「旦那の故郷って芸人の国かなんかか?」

『♪君~にも見え~ぇる~ 芸人の~星~

遠~ぉく~ はな~れて~帝国にひ~と~り~♪』

「歌わんでいいから。」

『ところで俺がただのロボットだつったら信じるか?』

「今までの会話のどこに信じる要素が微塵でも有ると思うんだ?」

『ちょっと後学の為と言うか人からかうためと言うか…』

「まずロボットは人からかわねぇよ?」

『嘘だ!』

「なんか疑ったりもしねぇからな?」

『そうなのか?』

'うん。'

「人形に聞くなや!」

『人間はたまに騙すからなぁ…』

「そう言う所だよ!」

『見た目はロボットっぽいぞ?』

「ああそれは認めるけど…」

『メタリックボディーの人間なんて烏滸がましいとは思わんかね?』

「旦那、サイボーグって言葉知ってるか?」

『吹き荒ぶ風がよく似合う?』

「すまねーがネタがわからん。」

『あと仮面ライダー本郷猛は改造人間で有るとか。』

「なんとなくだがそっちは近そうな気もするな。」

『子供番組じゃ人気有ったんだがな。』

「待て子供番組の話かよ?」

『ああ、元々そう言うのが無い世界だったんだ。宇宙船もなくて隣の惑星に調査ロケット撃ち込むのが精一杯だったんだぞ。』

「未開惑星の蛮族かあんたは!」

『たぶん合ってる…が…気分を害さないという意味では無い。』

「左手外しながら言われると怖いんですけど?」

『まぁとりあえず明日だ、もし死んだら殺してやるから覚悟しなさい。』

「誰かこの人の冗談の解説書作ってくれ!」

『レオに作ってもらおうか?』

「途中で飽きて落書きしそうじゃないか?」

『98%の割合でやるらしい。コンピューターが弾き出した。ラッキーカラーは紫で黄色い財布が金運アップの鍵とか…』

「それ占いサイトだろ?」

『よくわかったな、寝ていいぞ。』

「本気でロボットの振りする気ねーだろ?」

『なんでそんなことせにゃならんのだ?』

「あ~!壮大なおちょくり仕掛けてやがったな?」

『バレたか…』

{カオーからかっただけじゃ!}

親睦会と思えば…

{思えるか!}

んでも逆に相手側になって尋問官どんな奴って聞かれても「変なサイボーグ」以外に言えないだろ?

{ってか前回から思ってたがカオー・エマールって聞き覚えが有るんやけど?}

洗濯石鹸だからな。

{やっぱりかい!}

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