スパイ要請
「あのペットロボそんなもんまで付いてるのか…」
『ん~付いてるって言うか…おい忍者!』
'Wassyoi!皆様ドーモ初めまして、忍者スレイヤーです。'
「また何か出てきたよ…」
『外部調査攻撃ユニット、忍者スレイヤー。あそこの木の実狙撃してくれ、ライフルで。』
パシュ!'終わった。'
「いや早すぎるだろ。」
『これと同じライフルを持たせて有る。ガメラ以外はな。』
「亀は何で持ってねーんだ?」
『防御が主だからな…火炎放射機内蔵してるし。あとレオ、お前縛ったやり方覚えてるか?』
「オイラの頭を舐めてもらっちゃ困るぜ!」
『んじゃカオーを…』
「並以下だぜ!」
覚えとらんのかい!
その辺のロープでカオーを縛る。
「旦那、こりゃ動けねーよ!」
『右手をほっぺたに着けて緩んだロープ潜ってみなよ?』
すとん。
「え?」
『レオもやるか?』
「ああ、あれはそんな簡単には…」
するり。
「なんでだよ?」
「ああ犬の糞か!」
『正解。だから手ェ洗えと言ったのに…』
「んじゃ顔汚すつもりで行動すれば助かったってことか?」
『実戦ならレオは一回死んでるな。キキョウ様に殺されてる』
「旦那、キキョウさんって誰?」
『キサラ・スメラギ様と言えばわかるか?とある三下男爵に狙われる可能性有るから公表するなよ?』
「ああオイラミヤビ様とキキョウ姐に殺された事になるのか?」
「レオくん替わってくれ!」
「いや…羨ましいかそんなの?」
「男たるもの死ぬときは美しい女性の手で…」
『レオ、あんな変態になっちゃいかんよ?』
「ああやっぱり変態の一種だったのか…」
「やっぱりってなんだやっぱりって!」
「おっちゃん、心配すんな。一番の変態は師匠だ。」
『ふっ…違うな。城野さんやうちの妻の方が凄いぞ、今ならたぶんレオとカオー君のボーイズラブを夏のコミケで発表するだろう。』
「待て!旦那…奥さん居るのか?」
『息子も居るけどな。』
「裏切られたぜチクショー!」
「おっちゃんはその残念な所がマイナスじゃねーのか?」
『ってな訳でうちの妻に会わせる訳には行かないんだ。お前らの貞操が危ない。』
「城野って人は?」
『勇者と呼ばれる変態だ…元祖変態だ…』
{えくし!…風邪やろか?}
<そんなアンドロイドが…いっきし!>
「オゴウくんが悪口言ってんじゃ無いかな~?」
[あかて!たう!]
「あ!ありがとうユキくん、そうだよこっちだよ!」
「僕らはいつまで牢に入ってればいいんです?」
「ノマドさんとメイリアの破壊力…甘く見てたわ…」
「仔猫男の格納庫吹っ飛ばすとは思いませんでした。」
「まぁまぁあそこ取り外してシーサー乗せる予定ですし…」
「アシッドくん。オゴウくんが居ないからこそ決まってる事は守るんだ。これは鬱陶しいから隔離してるんじゃない!」
「ノマド博士~!」
「メイリア副長~!」
「じゃかましいお前らは!」
『なんか今生々しいビジョンが見えたが…』
「師匠!神眼って奴か?」
『いや違うと信じたい…』
「残してきた仲間が心配なんでしょ?」
『う~ん…なんか宇宙船の燃料と液体爆弾間違えて格納庫破裂させてたような…』
「なかなか面白い仲間だったようで…」
「あれ?でも師匠の仲間って共和国軍だろ?そんな豪快なミスは…」
『レオ…世の中には信じられないポカをする奴が居るんだよ…』
「いやそれってバカ…」
『彼女の名前はメイリア、とても良く気が付く元艦長。
彼氏の名前はノマド、すばらしい技術を持つ科学者。
この二人、恋の暴走超特急…』
「よっぽど深い悩みが有るんだなぁ…」
「おっちゃん、わかるのか?」
「たぶん本人にしかわからんよ。」
『そろそろレオ連れて帰るわ、後で食い物取ってくる。』
「なぁ師匠、あのおっちゃんの妹助けられねーかな?」
『そうだな…お前から言ってやってくれ、その方が何故か手術成功率上がるんだ。』
「わかった!」
『って考えたらお前飯食って無かったな、すぐ用意してもらうからちょっと待っててくれ。飯食いながら報告するから。』
『って訳でカオー・ガクサを味方に引き込んだ方がいいと判断しました、ただ…』
レオの奴忘れて夢中で食ってやがる…
頭つついたら思い出すか?
『カオー・エマールの事なんですが…』
「なんだよやらねーぞ…って忘れてた!おっちゃんの妹病気なんだよ!」
「もしかして彼が利用されてたのは…」
『はい、妹を人質に取られてる状態です。』
「ライン、すぐ保護してくれ!」
「近衛兵ネットで調べます!元侍従秘書官家族カオー…出た!軍病院ですね。ただ…一般兵士扱いです。」
「侍従秘書官なら近衛兵待遇のはずなのに…軍病院に抗議と患者を辺境伯管理にしてくれ、軍には後程カラミが直々に連絡すると言ってくれ。」
「辺境伯様、ありがとう。」
「いや、レオが聞き出してくれたおかげだ。」
『あと食い物わけてもらえないかな?カオーに食わせてやらないと…』
「パンとシチューを用意してあります。でも何故牢屋で?」
『明日たぶん敵からの攻撃が有ります、屋敷にはバリヤー張りますが決戦地はそうも行きませんので。』
『ごめん、待ったか?腹へったろ?シチューとパンだけで悪いが…』
「ああ旦那か…これ終わったらちょっと時間くれねーか?」
『何で?』
「いや妹をな…」
『無駄になるぞ?ああ想像してる意味じゃない。レオが辺境伯に直訴してラインさんが居場所特定して明日早々にも移送される。お前の妹は助かったぞ。レオに謝っといて良かったな?』
「こうなるって見えてたのか…じゃぁ後は医者代稼ぐだけか?」
『この作戦成功したら10万ダラーほどお前に入るぞ?』
「じゃぁ俺何したら?」
『すまないがフレイン・キャティの元に戻って末端組織のスパイして欲しい。少々の横領は構わんがバレない様にな?踏み込む前は連絡する。』
「俺も人形貰えるのか?」
“いや?すまないがしばらくこれだ。”
「神託?」
『エキノコックスワームってナノマシンを入れてる、連絡しかできないんで注意してくれ。怪我の治癒力は2倍にしてあるが殺されたらアウトだから喧嘩売りまくったりするんじゃないぞ?』
/連絡ってどうするんだよ?/
『そうするんだよ?』
「あ…?」
『伝えたいことを心で強く思え。別な人間がしゃべった事も伝えられる。』
/本当に聞こえてるのか?/
『聞こえてるつっとろうが?』
/キサラ様の今の名前何でしたっけ?/
『キキョウ・キリガクレ様だな。納得したか?』
{人脈作りが捗らんな?}
敵地だからな、情で絆して行かないといつ裏切られるか解らん。
{アマテラス対クトゥルーでカオーが出ないのは?}
あの時はまだ居なかったと言うか出す予定すら無かったと言うかアラシイマの宿舎に籠ってたとでも思ってくれ。
ただある程度信用できる上にエキノコックスワームの首輪付きだからこれから増えて行く気がする。最終目標はフレイン・キャティの破滅
{そこまで嫌いか?}




