番外編・邪神黙示録 アマテラス対クトゥルー完結編
『神通力 他人変化!ウルトラガッデスアマテラス!』
“あああぁぁぁぁ……しあっ!”
右の拳を高く上げて銀の靄の中に浮かぶ幾何学的でありながら見るものに安らぎを与える貌、深い知性が感じられる瞳の光…
{ウルトラマン?}
『ヴォルヴァドス!』
“何してくれよるんじゃこら!”
『3分経ったら戻るから…ほらほらタコが来てますよ?』
“アマテラスラッシャー!”
掌から放たれた八つ裂き光輪は途中で分裂して全ての足を切り落とす!
『胸のタイマーが赤になったら手で十字作って下さい、必殺光線出ますんで。』
その時、世界樹からマットアロー2号が飛び出して来た…ケベ博士何を作ってんだ…
「お待ちください!そのタコは3ヶ月前に大きくなってこいと海に放してやったタコかも…」
「ああそう言えばそんなのもあったなぁ…」
原因はお前らかい!
「その子はみんなと離れて寂しかったんです!」
『とは言うものの大きくなりすぎてないか?』
あ、アシッドとソアラが降りてきた。
「タコちゃん、小さくなってあたしたちと行きましょう?」
タコは掌サイズの子蛸をアシッドに手渡した…途端暴れ出した!
「何で?」
子蛸からのテレパシーが走る
/僕は人の優しさを知った…その僕が抜けたあれは暴れたいだけの心を持たない邪神…奴を倒して!/
アシッドとソアラを世界樹に戻す。
それを見ていたアマテラスは怒りの目をタコに向ける!
ピコンピコンピコンピコンピコン…
カラータイマーが赤の点滅に変わる。
“本能のみで暴れる邪神はこの星に要らん!”
しなやかな指が伸ばされ胸の前で十字が組まれる…
“へあっ!”
高熱を帯びた光線…見た目はキングシーサーのニュートリノビームに近いかな…
ピーーーーーーーズドム!
…爆発したでおい…
<え?あれ当初の予定通りじゃないんですか?>
『いやいやただの熱線のはずだったんだけど…』
“さてスサノオ、何か言いたい事は有りますか?”
『お姉さま…昔なら岩戸に籠っておられたのに…強くなられた!』
“黙りゃあ!踏み潰してくれるわ!”
こうして始まったゴット島を舞台とした主人公と絶対神のおいかけっこはカラータイマーが消えアマテラスが強制変身解除されるまで続いたのであった…
子蛸のクッくんはアシッドに球形水槽(金魚鉢?)を作ってもらいアシッドの部屋でうたた寝をしている…いくらかわいくてもそれ邪神だからな?
そして俺たちは…トバーン復興祭と称して何故かたこ焼きとデザートボールを振る舞っていた…
新作のグリーンカレーをソース代わりに掛けたクトゥルー焼きが思いの外好評だったのは毒念波が少し漏れたのかも知れない。
深き者共はあの後全く見かけなくなった。
そして…ナイ神父は…
「ほらほら真尋さんリンゴ飴買ってください。」
「ちょっと、ここどこなんだよ?おいニャル…」
「今の私はナイ神父です!お間違い無いように。」
…どうやったのか彼氏連れて遊びに来てた…
{ナイ神父はん!こっちやで~!}
「あれ?軍部はたこ焼き屋さんですか?」
『いや向こうで射的もやってるよ?はいたこ焼き2つね。』
「スサノオさん!」
ナイ神父…この程度で目ぇ輝かさんでも…
「いえすいませんが僕は地球の…」
『ここの食材は地球の物と同じですよ八坂真尋さん。』
「え?」
『細かく言うと日本の保食神や大気津比売神が生んだ物ですから、タコもリンゴも同じ形でしょ?』
「いやこいつが緑色のタコ倒したとか言うもんで…」
『真尋さん…緑色のタコが首になってる宇宙生物に覚え有りません?』
「ルルイエの主…」
『そいつが湧いただけなんですよ。ああとりあえずウルトラの女神が退治しましたんで。』
「ウルトラの女神って…」
『アマテラスはもう岩戸に籠るだけじゃない!正義の為に変身します!ってね。うちの提督が漫画にしてますが…』
「2冊下さい!」
{ナイ神父もこのメンツの中で活躍したからなぁ…}
「提督さん…漫画上手いですね…」
<うちの艦隊コミケ参加してますからね。>
{考えたら変な軍隊やんなぁ…}
普通にサイボーグ部隊とか陸戦兵だよな…
「小合さん陸戦兵じゃないんですか?」
<特務巡洋艦の艦長ですよ。見えないけど。>
「今はサイボーグになったたこ焼き屋のおじさんにしか見えないです…」
<ボタンネックのシャツにステテコに腹巻きだもんなぁ…>
『幸治のパパなのだ~。』
{わりと完璧なコスプレやったんか…}
[誰がバカボンだ誰が!]
「オゴー様!凄い格好しておるのう…」
「その格好じゃ絶対に実力わからねーや。」
『よう、レオ。護衛ご苦労様、二人ともたこ焼き食ってけ。』
「ミヤビちゃん!走らないで~!」
『おやライカちゃんも、おっさんのたこ焼き食べて行きなよ。』
「ユキハルは3つの癖に妾より背が高くて生意気なのじゃ!」
[ミヤビ様、特別なたこ焼き要りますか?]
「特別なたこ焼きのう…」
[クトゥルーと言う緑色のタコが居ましてね…鏡の部屋で脂汗を流させた後柳の小枝でさんしち21日の間とろ~りとろりと煮込んで毒を抜いたのがこのタコだ!]
「ほほう…そのような物が…」
[このタコの効能は、ひびにあかぎれ、しもやけの妙薬、まだある、大の男の七転八倒する虫歯の痛みもぴたりと止まる、まだある出痔いぼ痔、はしり痔、はれもの一切、そればかりか刃物の切れ味を止める。]
『ガマの油か!どこで覚えて来るんだそんなの?』
…うん城野さんが口笛吹きながらどっか行こうとしてるな…
「でも真尋さん!これルーヒーのより美味しいですよ!」
{神父はん、こっちも食べてみてぇな。スイートボールって甘いたこ焼きモドキやで。}
「これ知り合いに作らせても構いませんか?」
『レシピが有りますんで真尋さんもご家庭でどうぞ。』
称えよ!我等が主神アマテラス様!
『…何アレ?』
「なんかアマテラス真理教だとか言うカルトが出来たとか新聞に載ってました。」
『ん~…まぁ余りな事すれば潰しゃいいか。』
“それには及ばんぞよ。それよりたこ焼きクトゥルー焼きスイートボール3つずつ頼むのじゃ。”
『ハイハイ、城野さ~ん。』
<夜の食国!>
“すまんのう、ほれウケもホゲも食するが良いぞ。”
そして我等の祈りに応じて降臨されたアマテラス様が…
“やかましい!”
ピシャッ!細い雷が演説していた男の足元に落ちる。
「適当言って神罰下ったんだな。」
「うげ。小便チビってやがる!」
「海にでも叩き込むか?」
『うん、漁師さんには逆らわないでおこう。下手したら姉ちゃんより怖いや。』
<佳寿子さん、幸治君、漁師さんって順位かぁ…>
冷静に考えるんじゃない!
その時、海の底から大きな泡が浮かんで来た…
雛祭りおめでとうございます。
{やっと済んだんか…}
まぁアマテラス様も暴れてくれたし…
{女ウルトラマンにするとは思わんかったが…}
現地でぼーっとしてたからな。一応予定通りには書いただろう。
{…また伊勢やけどな。}
鳥羽湾の神島より英虞湾の渡鹿野島の方が良かったか?
{その辺はどーでもええねん。最後の泡は何ぞ?}
あの一匹が最後のクトゥルーとは思えないって引き。
{ニャルと真尋は?}
クトゥルーなら要るかなと…
{ノンマルトの使者混ざっとんな。}
ハイドランジャー出したかったがな。
{黄色いEXPO70って書いた潜水艦に1票。}
“ウルトラの妾はまた出るのかえ?”
読者様方に受け入れてもらえたら…
{まずは削除される心配しとき。それより1話の最初淡々と進んどったけど?}
淡々と進みすぎたんだよ!1回で終わってしまうわ!
{最後のレオって誰や?}
次の話に出てくる獣人のクソ坊主、親父は出てきとるよ。
{最初のどうしてこうなったっちゅうのんは?}
“ウルトラ女神がアマテラスで人気でのう…”
{んで最初の坂映って何や?}
ガメラはダイエー(大映)こっちはサカエってスーパーマーケットネタ
全員のメタ発言は今回だけです。
{城野って書こうとしたらサイボーグ組全員やってたと…}
おのれもやっとろうがね!




