番外編・邪神黙示録 アマテラス対クトゥルー①
春休みちょっと前ロードショー
ざ~ ざざ~ だっぱ~ん
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~~~~~~~~~~\坂映/~~~~~~~~~~
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“なんでこうなったのじゃ…”
美貌の絶対神は自らの名を冠した惑星に降臨し海を眺めて呟く
“しかしあのたこ焼き美味かったのう…”
俺が宇宙の戦闘機番外編 邪神黙示録
アマテラスVSクトゥルー
惑星アマテラスシーマ大陸トバーンシティーアーダッコ
そのアーダッコ漁港にその2人は来ていた。
「タコが新鮮ですねぇソアラ技官部長!」
「全くだなアシッド技官長、おおカキも安くて美味そうだぞ。」
「タコ10匹とカキ2キロで良かったでしたっけ?」
「はっはっはカキは駄賃代わりに買って帰るだけだぞ?このイセ海老もな!」
「あら?うちのタコに小さい緑のタコが混じってますよ?」
「子供のタコだろう?海に逃がしてやればいいんじゃないか?」
「大きくなって帰ってくるんですよ~!」
このバカ2人の行動が3ヶ月後にトバーンシティーを恐怖に叩き込む事になるとはこの時は誰も思わなかったのである。
緑の子ダコは海底都市で生まれ、海底都市で眠って居るはずであった…潮流に乗って流され…シーマに流れ着いたのだ…
一月経ち、トバーンに帝国では半魚人とかサハギンと呼ばれる異形の者達が確認され始めた。だが帝国でそう呼ばれている者達とは違い、彼らには文化的な行動が全くみとめられなかったのだ。
さらに人間を襲い出したのである。漁師のハネ・ミッターマイヤーさん曰く、ダンゴとかハイザラとか言いながらであったそうだ。(後の調査でダゴンとハイドラであると訂正された。)
ここにきてアマテラス星当局は共和国宇宙軍に協力を要請、追撃・蹂躙艦隊である第15艦隊が派遣され、謎の半魚人達はトバーンシティーを追われトバーン湾内のゴット島に隔離された。(余談ではあるがその昔青年将校ミマシ・スノーマンが海鳴りという小説の舞台のモデルにした島である。)その頃から冒涜的なリズムに乗って「ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるふ るるいえ うがふなぐる ふたぐん」との呪文だか歌謡だかが聞こえるようになった…
事態を重く見た軍部はコース・ケベ博士とノマド・ワイルド博士に調査を依頼、あと1月で星辰が逆位置で揃う事を知る。セラエノ図書館で調べた結果、星辰が揃うと別次元のルルイエがゴット島と融合を果たし邪神召喚門として作動するとの事、それを防ぐにはクトゥルーの頭部を倒す必要がある。
同時刻ケベ博士配下のアンドロイド部隊が帝国領域で黒く輝く捻れた双角錐の小石を発見、中から銀髪の美少…もといナイ神父と名乗る2つの冠を被った長身の黒人女性が現れた。
「え?どこですかここ戻してくださいよ真尋さ…」
『やかましい!』すぱぁん!
「この這い寄る混沌に突っ込みを…?」
『クー子やハス太やルーヒーでも良かったのに。』
「彼女らは惑星保護機構に…」
『クトゥルヒのルーヒー以外は所属して無かったか?』
{克っちゃん…どなた様なん?}
『邪神界のトリックスター。アザトースが寄越してくれたんだろう。』
「あなた様はどなたでしょうか?」
『スサノオの分け身だよ?』
「高天原の喧嘩神ですとぉ~!」
『分けられて瑪瑙の城破壊する力は無いから。』
「有ってたまりますかそんなもの!ってかなんであたし呼ばれたんでしょうか?」
『そっち系の誰かが悪さしてんじゃ無いかな?』
「はっはっはそんな馬鹿な…」
{あるじ電話。あるじ電話。ある…ピッ!オゴウくんすぐアマテラスに急行してくれ!イセにルルイエが融合する恐れがある!}
「え?ちょ…何ですかそれ?」
『後でアーンヴァル2型作ってやるから落ち着け!』
「犬型ハウリンもお願いします!」
「ああこの着ぐるみフブキは携帯電話ですか。しかし空飛ぶ円盤をマイカーにするとは…」
{ナイ神父はん…あんたは一体…}
<ルルイエと言ってた時点で想像は付くけど…今回のコミケは無理かな…>
「待ってくださいコミケ有るんですかここ?」
<え?…まぁ前回の僕らの冊子がこれなんだけど…>
「マーベラスあんどマンマミーア!」
[お姉さんも地球の方ですか?]
「おや?こちらのショタっ子はどなたですか?」
{ウチの息子の幸治言うねん、本当はまだ3つやねんけどな。}
「3つでこれとは…凄いご教育ですね!」
{アハハ…なんもしてへんねんけどな。}
[ナイ神父さん、これ父から言付かって来ました。]
「おお!本当にアーンヴァルとハウリンが…」
{また運転中にこさえたな…}
[別次元通信も可能です。父はハスターさんにツガルとか言ってましたが…]
「いえお気になさらず!あとクー子はフォーマルハウトに帰りましたので念のため。」
<佳寿子さん…僕らが知らなくて小合さんが詳しいって事は…>
{間違いなく震災後のオタクコンテンツやね。}
『当機はジャンプアウトします。お気をつけ下さい。
5…4…3…2…1…ジャンプアウト。引き続き惑星アマテラスに着陸します。』
「あぁ~!ルルイエが浸食してきてる~!」
ゴット島の周りに薄く死せる都がだぶって見えている…
『とりあえずあの島に着陸でいいかな?』
{いやや言うても行くんやろ?}
[お母さん!微妙にいやらしく言わないで!]
<幸治くん…慣れよう?ありゃ佳寿子さんの癖だよ…>
[胸は小さいのにね…]
{胸小そうてあんたに迷惑かけたか?}
[母乳で育ちたかったなぁ…]
{息子に胸で弄られるとはおもわんかったわ。}
『子供は胸を弄るものだろ?パルスレーザーをスタンモードに、レーザーガトリング、トリガーハッピー!』
[トリガーハッピー!]
{皆殺し!}
『こらお母ん!落ち着けお前は!』
バタバタと倒れる半魚人…
「違います、これは深き者共。忌まわしいモンスターなんで殺してもいいですよ?湧いて来ますから。むしろ駆除推奨。」
『アーカムのロバート・オルムステッドの例も有るからなぁ…』
「ありゃどっかで混血してただけですけどね。」
[父さんとナイ神父さんが訳のわからない話を…]
<地球の暗黒神話大系の話だからなぁ…今度教えてあげるね。>
[ミヤビ様が喜ぶんですよああいう話。]
<あの皇女もすっかりこっちの人間だなぁ…お!何か始めたぞ。>
「ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるふ るるいえ うが=なぐる ふたぐん、くとぅるふ・ふたぐん にゃるらとてっぷ・つがー しゃめっしゅ しゃめっしゅ にゃるらとてっぷ・つがー くとぅるふ・ふたぐん」
『ついでに自分を称えるなよ…』
「え?意味わかったんですか?」
『今この死せる都市に王たるクトゥルーが帰還する。クトゥルーの帰還だ、暗黒のファラオ、無貌の神を称えよ、クトゥルーの帰還は闇に吠える千の貌を持つゆえ無貌であるナイアルラトホテップが告げる。と聞こえたけど?』
「ミスカトニック大学に講師で来ませんか?」
『これ片付いたら考えるよ。』




