底抜け脱線会議
翌日、仔竜の装甲が一新されていた…
{と言うてもデザインそのままで色も同じなんやけど…}
「材質が超硬質ポリカーボネートに変更されてますからマグナムブラスターでもバリアー無しで弾き返しますよ。」
<どれ…>
「サイボーグ組は触らんでくれ!あんたらのパワーには対応してない!」
[ばぶ?]
幸治もわからない様な顔して触りに行くな。
{羽根付けてアラレちゃんとか描きたなるな。}
痛車文化を持ってくるんじゃない!
「オゴウくんは天井のバンクベッド部分に入ってもらいます。いざというときはこのように開いて緊急発進も可能です。」
グレンダイザーかなんか観たな?
「サブ航行コンピューターを積んでますので操縦は可能ですができるだけオゴウくんに任せてください。一般道路でレース用モンスターマシン走らせる様な物ですので。」
博士!俺免許持ってない!
「許可証なら航行コンピューターとして取ってあるし現役のトップガン下した人にそんなもん要らんだろ?」
スピード違反とかどうすれば?
「事故起こさない限り捕まりゃしないから。」
「それ以前にオゴウさんは軍が操縦認めてるから大丈夫よ。」
了解しました!
「最近オゴウくんが冷たい…」
「謎の変態に変身するからでしょ!」
「おやぁ…いいのかメイリア…ノマドくんを2号にしても…」
《3号ですよプロフェッサー!2号こと嫉妬マスクレディーは私です!》
「え?なんで私追い詰められたっぽくなってるの?」
「なんでうちの学者はアホばかりなんですかね技官長?」
「メイリア副艦長やノリコさんも参加してるから博士を中心にアホタレ空間が展開している可能性も棄てがたいな。」
「みんな自分は違うと思いたいんじゃのう。」
{そう言う場合は髪を握ってツインテール風にして…馬鹿ばっか。}
すぱーん!
このオタクちゃんは…
<劇場版では言いませんでしたねぇ。>
私も馬鹿ですからの台詞が有ったと思うけど?
「カヅちゃん、あれ何の話してるかわかる?」
{機動戦艦ナデシコ並びにナデシコ劇場版やね。ウチも観てたから有るはずやよ?}
ハードなスペースオペラになると思ってたのになんでオタク談義になってるんだ…
<ユーモアは潤滑剤ですよ?>
潤滑剤過多でスラップスティックになってる気がするんだ…
{私の名は小合佳寿子。シリアスは許さない!}
幸治…苦労かけるなぁ…あんな母ちゃんで…
[とーたん、よちよち。]
<んにぃ~げぇたぁ にょ~おぉぼぉ~にゃ~♪>
{逃げとらんわい!}
「あんたたち際限なく脱線して行くのやめなさいな…」
[ばーたん、よちよち。]
とりあえず後は麻痺指輪の完成を待つ形でいいのかな?
「あとユニット用に小型化したアストラルクラッシャーだね。ライフルサイズになったけど2つ作ってあるよ。出力が低下して1秒の照射が必要だけど。2つの光線を交差させるとパワー上がるけどオゴウくんたちにも影響がかなり有るんでしないように。」
3つだとどうなるか?
「陽子線が暴走して時空間を切り裂き、原子レベルで物質崩壊が始まるよ?」
{ゴーストバスターズのプロトンビームやな…}
「問題はそんな兵器をユニットに任せていいのかという点ですが…」
「グラスリッド少佐、ご安心下さい。うちのユニット達はうちの連中より優秀ですから。」
「JUNた~ん、また凄いの持ってるのねぇ~!」
アシッドちゃんを襲うJUNの光線!
「このように人体には何の影響も有りません」
と言うか普段は懐中電灯なんだけどな
さすがに己の主人を撃たれたのが頭に来たのか赤い髪と目のJUNの姉妹機が出てきて…挨拶してるな…?
「マイちゃんお姉ちゃんの仇を討とうとしないで…」
その気はない様に見えるけどね…
「普段から構いすぎて嫌がられてたんだろうと思います、ね~アンちゃん。」
{肯定します。マスター。}
ソアラさんは助手として使ってるっぽいけどアシッドちゃんは遊び相手にしてるそうで…
「いよいよ妾の考えが大間違いだったのじゃ…」
「ガーディアンであり通信機であり実験助手…何を考えてこんなマルチガジェット作ったんですか?」
「それは全てオゴウくんに言って下さい。」
いや本当に外部調査ユニットだったんだって。だいたい試作1号機がJUNだもの。
元々自分が壊れた時の修理用ツールとして欲しかったんですが…ちょっと暴走してしまいまして…
なんで博士以下技術者組が暖かい目で見てくるのか…?
「暴走の産物なんですねオゴウさん。」
「うんうん、暴走だったら仕方無いですよね~。」
通信やバリアーは博士の暴走だけどね。
「オゴウさん、その子達自分のミスを正当化しようとしてるわよ?」
え?
「オゴウさんですら暴走するんですものね~。」
「あたし達がやっても仕方ないですよね~。」
待て!あんたら何やった?
「サイクロトロンの数増やしたらグラビティファランクスの威力が50%上がってレールチューブ損耗率が30%落ちました…」
「サーボモーターの出力過多で移動がスキップになりました。」
<え?もうシーサーに取り掛かってくれてるの?>
博士は?
「まだ指輪のバリアー合成がうまく行かなくて…」
[だ!]
幸治、邪魔しちゃいかんぞ
[ばぶ!]
幸治は紙に丸を2つ描いてるな…
[だーう?]
ペンを2本重ねてジグザグ描いて…幸治何をして…
「そうだよ!ありがとうユキくんそれが一番だ!」
[た~い。]
か…解読班!
「おそらくバリアー同士の干渉を中和する方法だと思いますけど…」
「意味は先輩とユキハル君しかわからないでしょうね…」
いや赤ん坊がそんな…
<小合さん、幸治君は知恵の神格ですよ?ここに居る誰より賢くて当然じゃありませんか。>
その神格の恩恵俺受けてない気がするんだけど…
<競技者と勝利者のミックスで受けてないはずは有りませんよ?>
年末グレート宝くじも当たらなかったし…
{買ってたんかい?}
アマテラスで初夢宝くじも買ってるし
<おいおい…>
帝国ではどんな宝くじが売られてるか楽しみ!
「売り上げは宰相の懐に入っとるぞよ?」
あ…本気で帝国宰相潰したくなってきた…
{サブタイトルから考えると元帥は金原次郎やったと?}
週に一度の脱線タイム、さぁ底ぬけにお楽しみいただきましょう…って1963年の番組違うわ!
{一遍脱線したらどこまででも行くもんやなぁ…}
お前らが際限なく暴れるからじゃ!幸治のおかげで何とか収まったわ。
{あとお父ちゃ…ケベ博士からやねんけど、私がアホタレ時空を発生させてるんじゃなくこれに出演した時点で巻き込まれているんでは?と…}
また誘拐されたいと見える…
{おい!}




