ペナルティは人に合わせて
…って訳で博士が嫉妬マスクに変身しました。
「半日も縛り上げときゃ正気に戻るわよ?」
元帥…苦労しますね…
「あ!ノリコに会わせちゃダメよ?嫉妬マスク2号が発生するから…」
《コースちゃん!》
遅かった…
「おう嫉妬マスクレディー!」
《誰がか?》パン!
俺はそっと部屋を出て封鎖する。
「開けろリア充め!」
《嫉妬の炎に身を任せよ!》
嫉妬マスク!嫉妬マスクレディー!聞くが良い!そちらはアベックで行動しておるのはどういう事だ?
「う…言われてみれば…」
《あなたは誰ですの!》
我は嫉妬神ヤハウェ!小合克己の身体を借りてそちらに話しかけておる!まず嫉妬マスクレディー!そちのは嫉妬ではなく嫉妬マスクへの恋慕に依るもの!そして嫉妬マスク!そちは嫉妬の暗黒面に囚われておる!嫉妬は正しく使いましょう!この言葉を理解せぬ以上、そちより嫉妬パワーを取り上げる!理解したら研鑽せよ!さすれば神殺しの嫉妬を授かるであろう…
「オゴウさんよくそんなでまかせ出るわねぇ…」
元帥…適当言って落ち着かせるしかないじゃないですか。
<嫉妬マスクに変身するとは…>
原因の大元はあんただろ?
{ヤハウェ嫉妬神にしていろいろ怒られへん?}
旧訳聖書で自称してるから大丈夫だろう。
[とーたんかみたま?]
お前が知恵の神様だぞ幸治や。
「はぁ………あんたらもハッコー山で頭冷やしてこい!元帥命令だ!
さて残ったみんなでお茶会しましょうか?ねぇユキハルちゃん?」
[ばーたん、あいっ!]
うちの子マッハで受け入れられとる…
「おおユキハル!怪我は無いか?」
[みあびたま、あいっ!]
「おおうかわいいのぅ!いい子じゃのう!」
……普通に抱き上げとるな。
「あの…まだ微調整が…」
「ソアラ殿、こんな幼子が傷つけようとするはず無いのじゃ。怪我した場合は妾の注意不足じゃ。のうユキハルや。」
[キャ、キャ。]
「オゴウ様…お姫様が申し訳ございません。」
いえ…うちの子が申し訳ありません…
「ほれユキハルや、お母上がお待ちじゃぞえ。」
{幸治…生まれてすぐに女たらしになって…}
パン!
おのれはもうちょい考えて喋れ!
[だ~う?]
張り扇が気になるのか?ほい。
パン!
{お母ちゃんのカタキとってくれたかぁ~!}
「お~いオゴウく~ん、元に戻ったから開けてくれ~!」
嫉妬の心はぁ~?
「何それ?」
OK、開けます。ってこれノマドさんやメイリアさんだと2日って所だな…
「オゴウさん、これメイリア達でも2日位なの?」
ええ、手間取っただけですんで1日でもいいかと。
「謎の超人に憑依されてたのにかね?」
では博士に1週間の禁酒を…って本気で土下座するなよ…
{謎の超人って辺りが怪しいと思うんや。}
そりゃ今回はたぶんノマドさんメイリアさんに罰を与えたいだけだからね。心拍数と血圧のチェックしてごらん。ねぇ博士?たぶん理由は二人をデートスポットに行かせたものの途中でムカついたから…
{あ!血圧が跳ね上がった!}
<嘘発見器の原理か…>
あれ発汗とか心電図も関係してるはずだけどね、これで博士は1日禁酒ってことで。
「おのれメイリア~!」
パン!
「責任転嫁しない!オゴウさん2日にしましょう?」
…博士が泣いて謝ったのは言うまでもない。
そう言えば博士、俺の記憶抽出はどうなってます?
「ほとんど済んでるね…なんだこれ?妖怪ハンターとかゴジラとか…?」
それ博士の偽物がやってたんですよ。
「ふ~ん映画ねぇ…私はこのカリギュラってのに引かれるなぁ。」
うんそれポルノだけどな。
お薦めはマタンゴか惑星大戦争と宇宙からのメッセージ。
{ウチ銀河鉄道999かマリンエクスプレス!}
<そこはスターウォーズかバックトゥザフューチャーでしょう?>
「妾ですぶろっさむとか言うのが観たいのう。」
それはスターファイターと言う映画です。
博士!週に一回上映したらどうでしょう?
「オゴー様の破天荒な操縦の理由が解るかも知れんのう。」
言われるほどムチャしてないつもりだけどな…なんでみんな白い目で見るん?
「4倍の出力差の有るマシンに勝つには?」
状況と地形の有利さえ有ればそんなに難しい物では無いよ?逆に相手の得意なフィールドだと何もできずに終わる。
「一応理屈は整ってる気がする。」
{屁理屈やと思う。}
博士。佳寿ちゃんの下半身って喋れるんですか?
「そういう機能はないけど?」
屁で理屈をこねたいそうなんで…
パン!
{最近女扱いしてないな?}
当然!今お前は母だからな!神々しくて女扱いできないんだ。
{ええ風にごまかしとるけど神々しい人間に屁で理屈云々言うか?}
綺麗な物は汚してみたいのも人の欲求である。
<確かにそういうのも有るんだよね…>
「勇者様、あれただの痴話喧嘩では?」
<その通りです辺境伯閣下、ああやってじゃれてやる気を回復してます。試しにそーっと脱出してみましょう。>
翌日…
「ナイトスキー面白かったですね博士。」
「イルミネーションより貴女の方が綺麗でしたよメイリア副長。」
「お帰り中学生!」
「え…チューはまだ…」
「あんたらもいい年なんだから子作りでもしてくると思えば…」
「母さん何を…」
「あんたらの先輩は昨日痴話喧嘩してたわよ?」
「叔母さん…まだ続いてます…既に話題は12個目でたこ焼きはあほやと銀だこどっちが美味いかに…」
「あんたも暇ねぇ…目の下にクマ作って…」
「先輩!たこ焼きとか銀だこって何ですか?」
「記憶再生したところ5センチ位の球形の食べ物みたいだな…それを販売してる店舗名があほやと銀だこみたいだ」
「たこってアマテラスで売ってたあの宇宙人の隣の?」
「偶然か必然かアマテラスの食材はオゴウさん達の元の世界と同じらしい。あの宇宙人の干物をこれガンギエイ?って聞いたら笑いながら他では言わんでくれっておっちゃんが言ってたし。」
「と言うかアマテラスならたこ焼き有ったんでは?」
「有りましたよ~!美味しかったよ~!」
「アシッド技官…食べてたのか…」
「技官長も食べてましたよ~!」
「ああ、あれは良いものだ…またすぐに食べたくなる…」
<鉄板有ったら作れるよ?>
「勇者様!本当ですか?」
<小合さんや佳寿子さんも作れると思うけど…まっ平らな上に直径5センチ深さ5.5センチの窪み付きの鉄板が有ればだけどね>
{後半たこ焼き食いたくなったな?}
小合らは食えないしどうしようかと…
{いやもう次回たこ焼きパーティー確定やろ?}
<味と食感さえ判ればいいんですよ!>
…何で来た初代勇者?
<僕らがドラえもんより下だと?>
あれああ見えて129.3馬力を誇る超高性能ロボットだぞ?小合夫妻しかパワーじゃ勝てないぞ?
<…ど…ドラミちゃんは…?>
そっちは一万馬力らしい。どんなリミッター付いてるのやら…本来ジャイアンやスネ夫はミンチになっててもおかしくない
{児童アニメをどういう目で観とるんじゃ}
手本が10万馬力で尻にマシンガン備えてたからなぁ…
{アトムか?}
マルスだったりしてな




