決着!そして……
〔JUN殿、情けを掛けたとか言ってますぞ。〕
{そら精子かけて放り出したら相手は怨むわねぇ。}
『ナーガ……あんたもそっちか……』
〔実は隠れ里は最終広間の隣に……〕
『それなら案内しろよ!』
{あんたが地竜?思ったよりごっついな。}
“地竜と言うな小さいの、大地と呼べ。”
{うんわかった地中と呼ぶ。}
“だから地中ではなく大地だ。”
{地底怪竜もぐらぁ~!}
“底にしやがったこいつ!”
『もぐらはいいんかい!』
“元々土の竜と書いてもぐらと読むからな。
……どうした?”
{蛇が漢字知ってる~?}
“おまえ素戔嗚の言ったこと聞いてたか?
吾は元々祀ろわぬ……”
『城野さん埃飛ばして?』
〈グレートタイフーン!〉
“何をこそこそしとるかおまえらは?”
『地面~、これ何かわかる~?』
“どこかで見た箱だな?”
『クリム~、もういいから来て~?』
[は~い……またごすじんこんな竜の砂像作ったの?]
『作って無いから。
これ次元収納に入れといて。』
コピーネクロコンピューターから出ていた電線を引き千切るとクリムに地面竜入りネクロコンピューターを渡す。
クリムはそれを飲み込んで……
[ごすじんこれのどこが難しかったのさ?]
『いや……ダンジョンコア乗っ取る位に知能上がってるなら裏かいてくるかと思うじゃん?』
ちなみに…JUNが注意を引いている間にネクロコンピューターを回収する作戦Aで終わったが一応気付かれて逆襲される作戦B、ラミア族を人質に取られる作戦C、ラミア族を逃しダンジョンごと破壊する作戦Dまで考えて居たのではあるが……
{もうおっさんは作戦考えるな!}
とJUNに言われる始末であった。
『後はダンジョンコアの修正か……』
{おっさん待て!コアに崩壊プログラム入っとる!}
『ああクリムごめん、さっきの地面出してくれる?』
[いいけどさっきからケラケラ煩いよ?はい!]
“ふはははは、素戔嗚よ。やはりコアに入れたウイルスはクリアできんか?”
『やかまし!静寂!アンド拘束!さぁJUNやってくれ。』
「なぁ0号、なんでこれ出したんだ?」
『JUNが煮詰まった時にストレス解消で撃って遊ぶ用に。』
「味方以外には非情な奴だな……」
〈ああ完全に心折る気なのか。〉
{崩壊プログラムは……稚拙やなぁ。
これソアラのプログラムとは雲泥の差やで……ほいクリア。
魔素流出は放っといていい?}
『いいはず有るか!ちゃんと戻せ。』
{1.5バールで外には漏れんけどラミア族が被爆する恐れが有んねん。}
『ラミア族優先で頼む。』
{んじゃ1.3バール固定で……コンマ2バールをスライム溜まりに放出しよか?ミスリルスライム生まれるかも知れんけど。}
“是非!”
『新種を生み出そうとすんな。ってミスリル鉱脈無いだろ?』
“このダンジョンミスリル鉱脈走ってるからそのうち生まれるかも。”
『デミウルゴス様、趣味に走るな。』
“サムライソードをミスリルで作りたくない?”
『うっ……防御力3倍か……』
“立ち転かしじゃ傷も入らないよ?
冗談はともかくスライムは数居ないとダンジョン汚くなるからさぁ……”
「そう言えばスライムの多いダンジョンは綺麗なダンジョンが多いな。」
[ぼくらダンジョンクリーナーだからねぇ。]
『その割にブルースライムの喋れないのが多いな。』
“元々喋れるのは数千万に1匹の天才なんだよね。
喋れるだけでリーダー確定だから優先的に。
腐肉食スライムや吸血肉食スライムの1%が喋れる子だよ。
喋れないのはそれ以上進化できないんだ。”
『クリムの子凄いんだな……』
{ああぁ~!}
JUNが突然叫びだし尻尾からスライドアクションの散弾銃を出したかと思うとコピーネクロコンピューターに向けて3連射する。
『どうした?』
{細かいプログラム修正してるときに楽しそうに話してるの聞いたらカッとなった。}
『コモスバーグは撃ちやすいか?』
{レバーアクションのナインチェスターはターミネーターみたいに回したら頭直撃すんねん。}
『ソウドオフでやらんかアホタレ。』
{水平2連で何を回せと?}
『あ!いつの間にマッドマックスタイプ作った?』
「JUNちゃんさっきから尻尾に入らない様な銃何丁も出してるけど……」
{うん、マジックバッグやねん。}
『あ?内緒にするなら作るぞ?
材料に革の鞄持ってきたら……』
「0号選手、なんで革なんだい?」
『ダンジョンでアジックスとかフーマとかサザンフェイスの鞄が出ますか?
同じ理由でカルタとかリービトンなんかもアウトですからね?』
“いけませんか?”
{出すつもりやったでこの神さん……}
“鞄の口に付ける小型マジックポーチとか出しますかね?
容量据え置きで。”
「デミウルゴス様、それはどの程度ですか?」
“10トントラック2台分位?”
“自重せんかアホ!”
“いいじゃない人間の生活楽になるんだから。
……なんだおでん来たの?”
“アイオーンが蛮族の半神が暴れると泣きついて来おってのう。”
{阪神の蛮族……バースかな?}
“そこのロボットです!”
“アイオーンよ……限定とは言え特級神に何をした?”
『何もしてないよ?2年程前にこのダンジョンに八岐大蛇が放り込まれたのに何もしなかったんだよ。』
“貴様悪しき者共を嗾けようとしただろうが!”
“スサノオが本気だったらお主滅びておるのう。”
『ってかそいつお客様サポートセンターに向いてない。』
{おっさん、コアに変な領域が有る。}
“あああそれはぁ~!”
{世界の美女神官能入浴写真集……アマテラスもウケモチはんもオホゲツはんも……ウズメも。}
『JUN……続けてみようか?』
{フリッグはんとフレイヤはんも有るな……うっわヘラの婆ちゃんとか……ああノルド三姉妹も……スクルドがアテナと喧嘩しとるな、ああソフィアが止めに入った。}
『判決を言い渡す……』
“『“お前、有罪!”』”
{アイオーン連れて行く間にデバッグ手伝え!}
『JUN、今天界誰も居ないと思うぞ?』
実はアイオーンくんエロ本隠した直後に八岐大蛇が来て回収できなくなってたんですね。
{職場に裏ビデオ隠してたのが居ったな。}
何十年前の話を……




