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俺が宇宙の戦闘機?  作者: ケモブキ
自家用宇宙艦
244/258

紳士的な殴り込み

 「隣の大陸(こんな所)からクレムリオスにちょっかい出して来てたのね。」

『全機フルステルスのままパルスレーザーをスタンモードで攻撃指示が有るまで待機。

クリム、ジョニーさん、行きますよ?転送!』


正門の前に転送される小合、ジョニー、クリム。


「すいません、特務警察のジョニー・ガタスキーです。

こちらのドサンピン子爵にお尋ねしたいことがございまして……」

「少々お待ちください、子爵に取り次いで参ります。」



「門の前に突然現れただと?特務警察がか?」

「はい、子爵にお尋ねしたいことが有るとか……」

「解った、会おう。」


門の前では……


「何で玄関前に現れなかったんですかな?」

『それやるとこちらの手札をバラす事になりますから。』


不健康そうな小太りの男が出てくる。


「子爵閣下でありますか?

私特務警察警部ジョニー・ガタスキーと申します。

実はこの男が子爵閣下と知り合いだと申しまして。」


ファングを吐き出すクリム。


「何をしたんですかな?」

「クレムリオスのスラムで炊き出し中の帝国宇宙軍連邦人民保護活動部隊にトラックで突っ込みましてな。

幸い怪我人は出ませんでしたが治安警察で前日似たような事をして子爵閣下に助けてもらったと聞きまして。」

「え?前日も帝国軍にご迷惑を?

すいませんが昨日引き取ったのは間違いだったようです。」

『ですが昨日彼が暴行していた人物が問題でしてな。

ダーヴ・ピジョンと言うのですがご存知有りませんか?』

「あの……貴方は?」

『失礼しました。帝国軍連邦人民保護活動部隊を指揮しております帝国侯爵の小合克己と申します。』


懐から何かを抜こうとする子爵、がその前に小合の左手が上がると同時に発光。

子爵の目を灼く。


『門を越えて玄関前に転送されなかったのは何故だと思う?

ここが気になったからだよ。

総員作戦開始!航空隊ステルス解除!自己判断で攻撃許可!』


そう言いながら小合はオート9モドキを取り出しドサンピンの銅像の台座を破壊する。


『おやおや、何故か入り口っぽい穴が開きましたねぇ。

ドギー中尉、中照らして下さい!』


ドギー機のサーチライトが点灯し幾つもの人影が照らし出される。


『子供が多いな……お~いみんな怪我して無いか~?

今出してあげるからね~!』


救出されたのは子供5人にダーヴ議員夫妻、全員がどこかしら欠損している。


『みんな~治してあげるからちょっと我慢してね~。

ドン中尉、全員の写真撮影お願いします。』


着陸した兵員輸送機(ランチ)からノワールが飛び出して来た。

ノワールは何故先に治してやらないのかと小合に喰ってかかったが……


「姫様!証拠が必要なのです!

彼等だけでは無くバラスィハ、ひいてはモスカウの為に!」


とのジョニーの説得でおとなしくなる。

程なく撮影が終わり……


『この地に住まう精霊達よ、旧き盟約の言葉に従い、我が手に集いて無垢なる者達の四肢を癒し給え……区域治癒大(ゾーンハイヒール)

さてドサンピンさん、貴方の所業は記録させて戴きました。

あとついでに言いますが貴方があの像を爆破して隠滅しようとしたことは忘れません。

ジョニーさん、その男の懐を調べて下さい。

無線起爆装置と放電銃(スタンガン)が出てきます。

弱者を食い散らかして逃げようとしたその性根、帝国勇者の名において見逃す訳には行きません。』


軽く威圧を乗せる小合。

ドサンピンは失神した。


「オーゴさんそれくらいで……

小便漏らされても迷惑ですので。」


やがて到着するバラスィハ治安警察隊。


「諸君は包囲した!無駄な抵抗は止めて……」

「落ち着け!

本官は特務警察警部ジョニー・ガタスキーである!

クレムリオス未成年誘拐グループ内名簿にドサンピン・ゲローズ子爵の名が有り尋ねたところ懐から何かを引き抜こうとした為無力化した!

そちらは帝国勇者オーゴ・カッツミー様と帝国宇宙軍連邦人民保護活動部隊の皆さんである!

武器を降ろせ!」

『ドサンピン子爵はこのまま特務警察クレムリオス本部にて取り調べを受けていただきます。

後ほど本部から各種書類をもらい受けに参りますが、もし欠落等有った場合更に罪が深くなります。

努々証拠隠滅などなさらない様に。』

「ですが我々の任務は……」

「諄い!そこまで言うのであれば子爵をどうするのか聞かせてもらおうか!」


ノワールのランチから出て来たフィレ・カッツが一喝する。


「私は連邦宇宙軍フィレ・カッツ大将である。

今回は不良貴族逮捕を帝国宇宙軍オーゴ准将にお手伝い戴いた。

ドサンピン・ゲローズ子爵、貴殿を宇宙軍フィレ・カッツの名において拘束する。

異議申し立ては連邦宇宙軍にするが良い。

まだ何か必要かね?」

「大将閣下!暴れ足りません!」

「ヒュードくん、終わったらみんなで迷宮行こう。

それで我慢して欲しい。」

「ははっ、ありがとうございます。」

『ついでに書類も押収して行きましょう。

閣下、後はやっておきます。

ジョニーさん、クリム、ヒュード、ゴンザレスくん、手伝い頼む。

治安警察の方、3名ほど来て戴けますか?

ヒュードはドサンピン子爵の護衛を頼む。』

「0号、護衛じゃなく護送だろ?証拠物件立ち会い押収の。」


失神していたドサンピンを起こして執務室へ……隠し金庫も有ったが小合の神眼(レントゲン・アイ)による看破等でかなりスピーディーに進む。


『最後に寝室ですが……何故コンピューターが有るのです?』

“来たか素戔嗚!”

「オーゴさん、これ……」

『ええ八岐大蛇の首の一つですね。

おそらくこれで子爵を操ってたのでしょう、

雷、火、水、精神、土、植物、金属、光をそれぞれの頭が司ります。

こいつは……光かな?一番処理は楽ですよ。』

“抜かせ!”


コピーネクロコンピューター仮称光竜はレーザー光線を乱射するが小合は悠然と近付いて行った。


「うわっ!」

『ああジョニーさん、当たったら後で治してあげますからね?

治安警察の方、この光線当たると痛いんで気を付けて下さい。』


言ってる本人は光線を物ともせずに近付いて行ってるのだが。

{15分遅れか。}

これ来週分やと言っとろうがね。

{聖女も忘れん様に。}

そっちも書いとる。

{やまブクにJUN出すって?}

それはJUNでなくブラウンジェンキンな。

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