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俺が宇宙の戦闘機?  作者: ケモブキ
自家用宇宙艦
240/258

小合の失敗玩具

 『ラッタくんちょっといいかな?』

「操縦代わるとヘン中尉に叱られますので……」

『違うよ。

子供たちみんなかわいそうな身の上なんだけどコンスタンとテリーナは元大貴族っぽい。

マトン先生とフィレ大将にだけ伝えて欲しいんだよ。

早くクレムリオス(この地)から逃がしたいんでよろしく頼む。』

「アイサー!あとおれにも赤いスープを……」

{ラッタはんこれこれ。}


JUNの手には

地獄王の無料炊き出し 具だくさん血液スープとゾンビの心臓

いっぱい食べて元気になろう!

と書かれたポスターが……


『まだ捨てて無かったんか?』

「的確に食欲そぎ落として来ますね。

ってかヒュードさんの作ったの味わってみたいんですよ。」

『食事時間には結構厨房に居るけど?』

「空戦隊はその時間外してます。

民間人に威圧与えてもいけませんので。」

『それは悪かったね、ヒュード、半分でいいからラッタくんにもあげて。』

「空戦隊はオレの飯食ってくれないのかと思ってたぜ。

ヘイお待ち!」

「あ!めっちゃ美味しい!」

『あと空戦隊に銃支給したいんだよな。』

「銃砲店はジョニーの旦那が帰ってきてからでもいいんじゃねぇか?」

『だな。

それから考えようか。空戦隊のみんなの好みも有るだろうし。』

「それじゃ好みの形式聞いて来ますね。」

{おっさんの装甲撃ち抜ける徹甲弾希望。}

『有ってもお前にゃ渡さんわ!』

{そんじゃ火縄銃!

それでおっさんに向かってティロフィナーレ!}

『お前何とか俺殺そうとしてないか?

ってかそれならアルトアイネスの声だろうが。

おまけにアレは火打ち石式(フリントロック)のマスケット銃だと思うが?』

{フリントロックってほのぼの家族?}

『そりゃフリントストーンだ。

おまけにタイトルがレイクがスポンサーになった80年代のだな。

まぁ60年代にはキッコーマン提供で恐妻天国ってタイトルだったが大抵は日本じゃ原始家族って呼ばれてる。』

{ああそれで核家族と……}

『原子と違うわ!』


ウ~!ウゥ~!


{パトカー来たぞおっさん隠れぇ!}

『ギャング連中連れに来ただけだ。

おーいこっちこっち!』



「これは……ファングにカラーズにワンダラー……武闘派ばかりですなぁ。」

「お巡りさん、彼らは帝国軍の連邦人民保護活動部隊で選りすぐりの宇宙海兵隊員達ですよ。

本職は案内の連邦宇宙軍ラッタ少尉です。」

「はぁ……で、あの不穏なポスターは?」


例のポスターが目立つ様に貼ってあった。


『JUN!

この野郎いっぱい作ってやがった!』

「……あれは帝国名物バトルメカゴーレムとミニゴーレムの漫才です。

あと赤いスープは赤いカブの色で作るのはドボコン屈指の料理人ヒュードロボさんですよ。」

『ああお巡りさん、こいつ誘拐と人身売買と暗殺もしてるっぽいのでよろしく。

さっきの建物爆発はこいつが証拠隠滅の為にやったのかも知れません。』

「そりゃあまた豪快な隠蔽工作ですなぁ。」

『あ、警部さんお久しゅう。』

「ぷぷっ……このポスター貼ったんですか。」

『このアホがいつの間にか。』

{ただいまご紹介にあずかりましたアホでございます。

こらおっさん誰がアホじゃ金色しやがって。}

「クレムリオス大聖堂の怪人を追い掛けててまかれた所を彼らに助けてもらったんだよ。

それよりオーゴさん、ちょっとキナ臭い事が……」

『コンスタンとテリーナが貴族の血統でこの馬鹿が何かして他の変態貴族に売ろうとしてたらしいって言う?』

「なんで知っとるんですか?」

{鑑定魔法ってのが帝国で開発されててな、おっさんそのエキスパンダーやねん。}

『エキスパートと言いたいのか?』

「便利な力ですなぁ。」

『そうでも無いんですよ。

相手の言葉聞かないと鑑定できないし鑑定結果が

100%正確とも言えない中途半端な魔法なんです。

まだ物質鑑定の方が使い勝手いい位ですよ。』

{銭形はんはこの後一緒に居られるん?}

「1度治安警察本部に帰投してからオーゴさん達に合流するつもりですが?」

「0号、今日の分無くなっちまったぜ。」

『お集まりの皆さん、本日予定分は終了致しました。

明日も10時よりここで配布予定です。

またのご来場心よりお待ちしております!』

「ちび達と婆ちゃんアヴェンジャーに連れて行って来ます。」

『ラッタくん、明日はアヴェンジャーの中案内してあげて。

それと調理班3人ほど連れて来て欲しい。

ドギーとフィレさんによろしく言っといてね?』

「クロコが来たがってましたよ。

銃の注文表は明日の連絡員にでも持たせますね。」

『すまないけどよろしく~。

銃はできればリボルバー選んで欲しいな。

オートだと銃預かって改造することになるから。』

「オートピストルでも2ウェイにできるんですか?」


ガシャッと小合の太股が展開し大型オートマチックピストルが出て来る。


『オート9モドキ、俺の最後の切り札なんだけどこんな風に……』


タン!タン!ダダダッ!


『単発と3点バーストを切り替えできて……』


マガジンを抜いて撃つ。

バシュウウゥン!


『レーザーブラスターにもなるけど目方がね……3キロ半有るんだ。

失敗作だけど棄てるの勿体ないし……』

「なるほど、これは構えられない。」

{それ以前に破壊力抑えられへんのんか?}

「「『え?……あ……』」」


適当に的代わりにした壁が1部消失していた。


{銭形はん!この危険人物逮捕しとくれやす。}

「……チビちゃん、警官隊に死ねと言いますか?」

{このおっさんも悪鬼羅刹の類やけど鬼ではないと思うんで普通にしとけばおとなしい気がしないこともない。}

『親を売るなバカタレが!』

{鉄砲で遊んで壁崩す様な親は要らんわ!}

「いや冗談抜きでこれほとんどキャノン砲の域でしょう。」

{口径なんぼ?}

『15ミリマグナム。』

{59口径マグナムってアホか!}

『普通に撃ったら肩いわすぞ?』

「本当にキャノン砲だった……」

357マグナムって9ミリ口径のと同じ銃身でいけるんだなぁ。

「ルパン三世でワルサーより357マグナムが強い様に言うとったが?」

9ミリパラベラムなら同じ程度っぽいぞ?9ミリNATO弾なんかになるとまた変わるが。

{それライフル用やろが!って勝手な口径増やして……}

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