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俺が宇宙の戦闘機?  作者: ケモブキ
自家用宇宙艦
238/258

鬼の救出活動

今回多少のグロ描写がございます

苦手な方は飛ばして下さいませ

 『ちょっとお婆ちゃん連れて行ってくるからよろしく。』

「ところでねぇボヤッキーさん……あんな通信機有るならなんで私打ち上げられたんですか?」

「ああデクさんしょれはね~高度な政治的判断が有ったのよ~。」

「聞かせていただけますね?」

「デクさん圧力が怖いわよ~。」

「ぶっちゃけエルフの子供が見たかったんだよゥ。

こうでもしないとデクさんもノワールちゃんも子供作らないからさァ。」

「は?」

「んで久しぶりの婚約者の柔肌はどうだったでまんねん?」

「え?本拠地に帰るまでは節制してましたが?」

「「「「これだから真面目な奴は……」」」」

「あれ?何故か私が責められてる?」

{ええかデクはん、みんなエルフの赤ちゃんが見たいためにあんたわざわざ打ち上げたんやで?

それをなんにもせんと帰って来るとはこの非国民!}

「そう言えば私何処の国民になったんでしょう?」

{エルブスへイムにアマテラス(おばちゃん)世界樹(リンデンバウム)植えたるつっとったさかいにそこちゃうか?}

「アマテラス様なら間違いない!」

{ヒュードはん……あの駄女神なんでそこまで崇拝しとるん?}

「だって豊穣神だしよぉ。」

{おばちゃん豊穣神やったんか?}

「なんで知らねぇんだよ?」

{次のお客来たで?}

「ヘイらっしゃい!」


とかやってた時……


「ここなんですが……」

『怪我人居るじゃないか!

マイン、ポーション持ってる?』

[2本あゆ。]

『持っててくれ。治癒 中(ミドルヒール)

どうしたんだよこれ?』

「ファングが……出て行けって……あいつらヘッジとギニーを……」

『そうか……まずは炊き出しに行こう。その間に助けて来るからね。』

「いや……いくらあんたが強くてもあいつらには……」

『うん、ついでにそいつ引き摺って来ようか。』



『とまぁこんな理由でちょっとチンピラ片付けて来る。

ジョニーさん道案内お願い、クリムは人質解放して欲しい。』

「0号、おれはどうする?」

『ヒュードはみんなに飯食わせてやってくれ。

悪党の血を料理に混ぜるのは食い物への冒涜になる。

同じ理由でゴンザくんもお留守番ね。』

「負けるなよ?」

{守護者としてのおっさんの力は無限じゃ。

心配要らん。}

『JUNはみんな楽しませといて。

子供の骨折って内蔵破裂させた事を後悔させて来るだけなんだから。』

{おっさん……やり過ぎんなよ。}

『そんな言葉俺の辞書に無いよ。』

「本官は行きますぞ!」

『ジョニーさん……あのね……』

「ファングファミリーは死刑執行命令が出ております。

オーゴさんなら殺人に問われても本官なら執行で終わりです。」

『別に殺さないよ?

生きたまま地獄に叩き込むだけで。』

{本気で怒っとる……}

「ところでこの子は内蔵破裂とか言ってたが食わせてもいいのか?」

『治したから大丈夫だ、行ってくる。』



『結構な豪邸だなぁ……』

「どうするんですか?」

『こうします、UFOミサイルファランクス用意!』


頭上で何かがガシャンと音を立てて展開する。


『ファイア!』


あっさり崩れ落ちる豪邸。


『ゴキブリ駆除はまず巣からってね。』

「はぁ……あの……」


パチン!ジョニーの横で何かがはじける。


『ああやっぱり狙撃手配置してたか。

リフレクション!』


二発目からは正確に撃った弾は狙撃手に帰る。


『狙撃した奴は助けないよ。』

「まぁ助ける義理は無いですが……」


ジョニーは確信した。このロボットを敵に回した時点でファングファミリーの命運は尽きていたのだと。


『ヘッジちゃん、ギニーちゃん居るかい?お婆ちゃんの依頼で迎えに来たよ~。』

「なんでぇてめぇらは?」

『他人に名を尋ねる時は自分から、常識が無いのかね?』


言いながらチンピラの手を握り潰す小合。


「ぐわぁ!」

『やかましい!お婆ちゃんとこ襲ったのてめぇか?』

「……」

『もう片方行っとくか。』

「ファングの兄貴だ……地下に居る……」

『もっと素直なら脚残ったのになぁ。』


チンピラの左脚は太股で切断されていた。


“『クリム?子供達助けた?』”

“[今ぼくのお腹に8人居るよ?あと見張ってた奴の腕斬っちゃった。]”

“『子供達が元気なら良いよ。

すぐ行くからな。』”

「オーゴさん……これ建築機械持ってきた方が良いんでは?」

『UFOトラクタービーム照射!入口開けてくれ』

「あれどういう理屈で動いてるんです?」

『脳波コントロールのリモコンです。

行きますよ?』


地下ではチンピラがのたうち回っていた。


『クリム~子供達は?』

[ここ~!]


クリムが口を開けて子供達を出す。


『ギニーちゃんとヘッジちゃん居るかい?ああそこの2人か、

みんな、ごはん食べに行こうか?』

「待ちやがれこの野郎……」


無言でチンピラの腹を蹴り……


『クリム、この馬鹿拘束しといて?

連れて行くから。』

[ポーションとかエリクサーは?]

『要らない要らない、子供誘拐するような下衆だ。』

[んじゃ……ぱくっ!」

『消化したら腹壊すぞ~!』

[しないよこんな不味そうな奴。]

『さぁみんな~、赤いスープと揚げ饅頭が待ってるよ~。

UFO、フルステルスオフ。

みんなそれに乗ってね~、ごはんの会場まで行くよ~。』


悠然と空に浮かぶUFO。

フルステルスをかけて陸上部隊が設営した炊き出し会場に向かった。

手のひらサイズに戻ったクリムが子供達に突かれて揺れている。


「ジョニー、プラムボーイ様だけは絶対怒らせない様にね?」


ジョニーはノワールの言葉を思い出し……初めて小合と出会ったシチュエーションを思い背筋が寒くなるのであった。

軍人兼冒険者のドロンボー達ですら鬼神の勢いでならず者達を制圧していた。

なら軍人兼勇者とは?単騎でこの連邦すら簡単に塗り替えてしまうのでは無いだろうか。

ただ嬉々としてスラムの人々に食事を配る小合を見るとその考えは霧散して行った。




 {これはグロなのか?}

脚斬って放置したりしてるからな。

{普通に殺しはしないのね。}

その場合はもっとあっさりと処理する。

今回は痛めつけるのが主眼だし子供達に怖がられたくないんで……

{手遅れやと思う。}

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