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俺が宇宙の戦闘機?  作者: ケモブキ
自家用宇宙艦
225/258

ライコヌールの学生たち

 “食堂から連絡、リョクちゃんマトン先生並びにライコヌールのみんなは食堂に集合してくれ。”

『あ……これヒュードだ……』

{飯できたんかな?}

“早く来ねぇとドロンボーのみんなで食っちまうぜ?”

『できたっぽいな。

みんな行こうか。』

「ヒュードロボ?

帝国洞窟ロボットコンテスト2位の?」

『ダンキくん詳しいのね……』

{体育教師兼給食のおっちゃん役を振るつもりやけど?}

『いくら子供好きな奴でもいきなり言ってやるな。』

{ロリコンは隔離せんといかんな。}

「パインは隔離か……」

『パインくんは子供が好きなのか。』

{おっさんと一緒か。}

『Yes!ロリータ!』

「No!タッチ!」

{そこ!

熱い握手してんやない!}

『そうは言うけど子供ほど可愛いものは無いぞ。』

{まぁおっさんの場合はゴブリンの子供引き取って育てる位やからな。}

「結構危険だと思いますが……」

『ああうちはゴブリンカイザーとゴブリナグラップラーが居るから……写真見る?』

「こら0号!

食堂の前まで来て……なんだオサムちゃんの写真見てたのか。」

「ヒュードロボさん、この子連邦のゴブリンとは種類が違うんでは?」

「ん~、違うと言えばワタナベさん達は他地方のゴブリンとは全く違うんだよな。

汚くねぇ、臭くねぇってのも特徴なんだが近所の村と交易してたんだよ彼らは。

あとオサムちゃんの親は流れのゴブリンに殺されたらしいんだ。」

「……それはまた変わったゴブリンですね……」

「オレから見たら0号に保護されたりしてるのはみんな変わったのばかりだぜ?

共和国の悪魔ってどんなハカセだと思うよ?」

『アル中!』

「0号!

答えバラすんじゃねぇ!

さぁみんな、冷めないうちに飯食ってくれ。

今日のカレーは辛口だぜ?

カツはオークキング唐揚げはドードーだ!」

{親子ドンブリちょうだい?}

「作ってねー物言うな!」

『ヒュード、次は唐揚げの片栗粉にカレー粉混ぜて揚げてみてくれないか?』

「お?それはまた子供達にウケそうなレシピだな。」

{試し食いは任せろ。}

「試食と言えお前は。」

{試食は少ない、試し食いは多い。}

「一人前食うつもりか?」

「え?この子ロボットですよね?」

{ベルはん、わしは食卓の妖怪じゃ。}

「JUNは妖怪だったのか?」

『共和国はイセ星系惑星アマテラスのジーンアイランドに伝わる伝承なんだけど……

男が独り飯を食っていると食卓に15センチ程のネズミの毛皮を着た人形が座っている事が有る。

これは獣吹雪(ケモブキ)さまと呼ばれ満足すると食事のレシピと金貨を1枚置いて帰ると言う。

一説には海神(わだつみ)の娘とも天照大神の姪とも言われている。』

{ようそんだけ出任せ吐けるなおっさん!}

「なんだ0号の冗談か。」

「ああ……各地の民話集に載せようと思ったのに。」

「モルムは民話集めて編纂してるんですよ。」

{是非ともフィレ学園マトン学級で子供らに教えて下さい!}

「え?あたしでいいんですか?」

『この艦には連邦政府から逃れた子供達がいっぱい居ます。

マトン先生の指揮の元そんな子供達に教育を施して欲しいんですよ。』

{わしが副担任やってます。

担任は変態龍のリョクはんです。}

(誰が変態龍か!)

{全裸で子供らの前に出た癖に。}

(子供達に隠し事なんてできないわよ!)

{せめて汚い場所は隠せつっとんじゃ!}

『当アヴェンジャー名物、

ドラゴンとプチゴーレムのじゃれ合いです。』

「ってリョク嬢ちゃん何しに来たんだい?」

{高校生大学生の香りに引き寄せられたと見た。}

(あんた本当にあたしを変態にしたいのか?)

{佳寿子も渡辺はんもあんたは寿司の暗黒卿、ダース・エーローだと証言しとるよ?}

『それは多分シスのダース・ベイダーだバカタレ。』

{おっさんが名乗ってた偽名の元ネタか?}

『佳寿子がパドメ・アミダラか?

だいたいダース・シディアスとダース・ベイダー混ぜたんだが?』

{バルカン星のダース・ベイダーつったら殴ろうかと思ってたのに。}

『異世界なら各種有名映画ネタやり放題だからな。』

(怒られはしないだろうけど誰もネタ解らないわよ?)

『突っ込み皆無と言うのも寂しい物だな。』

{さっさと増っさん連れて来い!}

『あっちはあっちで魔族との興和が有るからなぁ……』

「なんかさらっと凄いこと言ってますね……」

「バッファ、慣れろ。

この人僕らの尺度じゃ測れない。」

「う~ん……民話集の中に今プラムボーイ入れるかな?」

「モルムちゃん、入れよう!」

『モルムさん、勘弁してくれ!』

「ほっほっほ、当人から待ったがかかりましたな。」

{あまり褒めるとおっさんのほっぺたが赤くなるのじゃ。}

「JUNは本当に適当な事言うよな。

ほれみんな唐揚げも食ってくれ。」

{レモン汁と岩塩プリーズ。}

「自分で食う分だけにしとけよ?」

{ベルはん、モルムはん、食べてみて?}

「はい、……あ!あっさりしてて美味しい!」

「ところで0号、ゲームコーナーそろそろ開放していいんじゃねぇか?」

『筐体はまだショボいけどな。』

{ジャンプ弾エリア!}

『そっちは完成しとるよ。

設置してないだけで。

あとストレス解消マシン「ワジュン」も完成はしてる。』

「何だそりゃ?」

『JUNにそっくりなブラウンジェンキンを捕まえた!

君の声でブラウンジェンキンを退散させろ。

ってな。

ヘリコパイロットと赤ずきんちゃんSOSはあと小物待ち、コンバットミサイルとシャンシュートはいつでも稼働できる。

コズモシューターは敵キャラのグラフィックがな……』

{普通にゲームセンター作ろうとしてるな?}

『なんで後はヒュードのミニチュア作成技術だ。

格好いいヘリのミニチュア作ってくれ。』

「それ僕らも参加して良いですか?」

{ライコヌール学生のアイディア……

マスコーエイリアンとかやな?

穴を掘ってエイリアンを埋めろ!}

『そのまま過ぎるので没!』

マスコーエイリアンは平安京エイリアンです。

連邦の地名は旧ソビエト連邦から取ってますので

ライコヌール=バイコヌール

モスコー=モスクワみたいに思って下さい。

{クレムリンは?}

決戦地になるから詳しくは言えない。

{考えて無いんやろ?}

馬鹿にすんな!

くだらん駄洒落考えとるわい!

{言ってて悲しゅうならんか?}

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