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俺が宇宙の戦闘機?  作者: ケモブキ
自家用宇宙艦
208/258

クロコ機 遭難

 {んじゃコルホーズ星まで微調整して来るわ。}

『そんな星ないわアホタレ。

第8監獄惑星、通称惑星嘆き。』

{嘆きだけで見るとあと2つ先と今縦断中の2つ在るのな。}

『ああ。おれも勘違いしてたが目標は惑星ラメンテイション(慟哭)、こっちはグリーフ(悲嘆)の違いが有るな。』

{英語で考えさせるんやないわ!

目標はラーメン定食の方やな?}

『ああそれで。

グリーフには家族居ないのか?』

{うんゲックの母親だけ。}

『寄らんかボケ!』

{クロコとクリムが行ったよ?

そろそろ帰ってくるはず。

艦を停めなかったのは二重太陽で夜が無かったから。}

『局地でも有ったろうに。』

{いざというときおっさんが艦守ってたら行けるなと。

だいたい大気圏離脱ロケット自体少ない連邦じゃこれで充分やったのよ。}

『もうちょい安全マージン取らんかい!

途中で航行不能になったらどうする?』

{ボヤはん整備してたし大丈夫やろ。}

ヒ「おい0号、トゥイーティーがおかしいんだが?」

[母ちゃん帰って来れない!助けて!]

『ヒュード乗ってくれ!

UFO緊急発進する(スクランブル)!』

へ「え?あ……ちょ……プラムボーイ様?」

『クロコ機がトラブルっぽい、ちょっと行って来る。』

へ「プラムボーイ様!ちょっと……」

フ「ヘン中尉、どうしたのかね?」

へ「クロコ機からこれより帰艦するコールがあった後プラムボーイ様が飛び出して行きました。」

フ「転進180度!両機を迎えに行く!」



ヒ「友軍反応無し……」

『ヒュード、落ち着いて聞いてくれ。

まだ探知範囲外だ。』

{前方に機雷原(ミサイルトラップ)!無力化まであと5秒。

④………③………②………①………クリア!

2発発射済み、おっさんクロコ機や!

太陽電池パネル破損、動力伝達シャフト異常、自力航行不能。}

『トゥイーティーちゃん、クリムに連絡頼む。

取り敢えず牽引しに行く、ゲックのお母さん無事か?』

[全員無事、テレパシーだけじゃ判らないから証拠見せろって。]

『JUN飛ばして様子見に行こうか?』

[ダメ!この辺計器狂わせられてから攻撃が来る。

逃げてくれ。だって。]

{クロコ機発見、暗黒物質(ダークマター)溜まりに座礁中。

トラクタービーム射程内、照射します。

あ! 機雷原消滅!アヴェンジャーです!}

『フィレさん来て貰ってごめんねぇ~。』

フ「いえいえ私が急がせ過ぎましたな。

これでは旧宇宙軍とかわりませんな……」

『こんな恒星系の中で暗黒物質溜まってるとは思いませんよ。』

フ「原因は第2惑星の火山活動なのです。

火山噴火で宇宙に飛び出した磁力を持つ火山灰がこの辺の暗黒物質なのです。」

『ああそれで虫は平気でメカのみ計器が狂ったんですか。』

{天然の要害が形成されてたんか。

しかし磁力粉位でおかしくなるとは情けない……}

『いやあれネオジム磁石位の磁力持ってるっぽいぞ?

磁束密度にして12500ガウス、1.25テスラ位は有るようだ。』

{ピップエレキバンの何倍?}

『ありゃ800ガウス程度だったと思うから15.625倍程度かな。』

{肩凝りすぐ取れるな。}

『体壊れるわ!』

ヒ「お前よくそんな雑談しながら作業できるな……」

『慣れだけどな。

トウィーティーちゃん、クリムに引っ張るんでみんな守ってくれって伝えて。』

[母ちゃん用意できた、いつでもどうぞって。]

『アヴェンジャー、第2格納庫に消磁システム構築。

ドロンボーが知ってるから任せて欲しい。』

へ「アヴェンジャー了解。」

ボ「サイズは?」

『UFOサイズ、念のため2台分。』

ボ「できたわよ!早く帰っていらっしゃい。」

『ありがとう、帰艦します。』


で、第2格納庫(ドロンボーのアジト)に入ります。


ヒ「何で虫の母艦が在るんだ?」

『あ、あれ張りぼて。』

ヒ「あ?」

『見た目だけカッツさんが母艦から下りる様にしたくてドロンボーに頼んだ。』

ヒ「やっぱりお前か!」

ボ「オゴウちゃん、ニセメカブトンこんな感じでいいかしら?」

『後で幹部達に見て貰おう。ぶっちゃけ上出来だと思うよ。

って言うか磁性体取ってクリム達助けなきゃ。

取り敢えず出入り口だけ消磁して扉開けてください。』

ボ「凄いわねあの磁性体……」

『よくプラスチックのクレーンが有りましたね。』

ボ「こんなことも有ろうかと作っておいて良かったわ。」

『トウィーティーちゃん、中のみんなにあと5分程度で開くと伝えてくれるかな?』

[酸素循環が停まってるから息苦しくなってきたって!]

『ヘルメットにボンベ付いてるから被ってくれって伝えて。』

{おっさん!外部スイッチ出た!}

『強制換気!』

{強制換気システムオン!内部に酸素が行き渡って行ってる!}

ド「ハッチ周り除去終了、強制開放行けるでまんねん!」

『強制開放!

民間人を優先で救出お願いします!』


ドム!爆発ボルトによりハッチが外れる。


『アルマ!冷水を頼む。

ヒュード!英雄達とゲックのお母上に消化の良い物を。

全クルー!ありがとう。みんなのおかげで助かった!』

ク「すみません、小官の判断が甘かったです。

艦内牢にでも何でも……」

『クロコ、それやると作戦立てたフィレさんと監督不行き届きの俺も入らなきゃならなくなるんだ。

それに……誰にも言わないでくれよ?この艦に牢は付いてないんだ。

困難な状況で全員無事に帰艦させた英雄を牢になんか入れられるもんか。

反省だけしてくれりゃいいからね。ゆっくり休んでください。

ゲックのお母上、こんな感じで連れて来てしまってすいません。

お身体の調子が悪ければ遠慮なく言ってくださいね?

この(アヴェンジャー)はあなたを歓迎致します。』

「何ともったいないお言葉を……ありがとうございます。」

{いや良かった良かった、

ではわしもこの辺で……}

『待て元凶。宙域の安全確認怠ったのお前だろ?』

{この艦に牢屋は……}

『無いけどお前に合うスライムハウスは有るぞ?』

{いや牢屋は有るやろ。}

現在物置になっとる、この作戦前に鉄格子は外してる。

だいたい今回の作戦は民衆開放とクルーの家族保護なんで牢屋は要らなかったってのも有るけどな。


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