放出品の使い方
{んで?どうすんよ?
二日間静止軌道上に浮かんどいたらええんか?}
『完全に艦空ける訳には行かんからなぁ。
特に特殊霊波砲破壊はUFOとアンドロメダマ両方の出動が必須だからな。連邦宇宙軍に頑張ってもらわないといかんのだが……』
{スレイさんでも連れて来れば良かったのに。}
『まさか特殊霊波砲作ってるとは思わなかったからな。
しかも結構完成は近い。
核爆弾以上の呪詛撒き散らす様な兵器放っとけるか?』
{いや呪詛って……}
『核爆弾は残存放射能が問題なだけだが特殊霊波砲は射線上の全ての霊的エネルギーがゼロ……霊的に死んだ世界を生み出して行くんだ。』
{蘇らせるのは?}
『無茶言うな一般的なアンドロイドに向かって。』
{逸般的なねぇ……}
『最初の時点で凄いエネルギー出たから続いてやったんだろうけど……ニーズヘッグが魂喰いかますより荒れるんだ。
なんだかんだ言ってもニーズヘッグは単体にしか使わないし半分食い残して補填するが……』
{あのロリっ子そんなに凄いんか……増山ん所の。}
『ああお前面識あったな。
そうあの子あの子、だからおでんやデミグラスは封印したかったんだろうけど……』
{あの舌足らずな声聞いたら出来んわね。}
『それで神族の子がエルフに化けて付いてたのと違うか?』
{居ったっけ?}
『ネズミさんとか呼ばれてただろうがよ?』
{え?アサとハナは神さんやったんか?}
『気付いてなかったんかい!』
{オークと魔神の胸でかかった。}
『何を見とるかこいつは。』
ヒ「胸でかいつってもオークだろう?」
{こんなんよ?投影。}
ヒ「こんなオークが居るか!」
{横に居るチビはニーズヘッグやで?
神の祝福受けた聖女パーティーにオークがそのまま入ると思うか?}
ヒ「まぁそれもそうか……とはいえその神様が0号の知り合いとか連れって言うのもな……」
{それはわしも常々思っとります。}
『お前らは邪魔しに来とんのか?』
ヒ「陸戦部隊の用命は無いか?」
『首都星で頼みたいので腕磨いててくれ。』
{コンパウンドがこっちに……}
『何にするんじゃそんなもん!』
{腕と男を磨いてもらってですな……}
『だからと言ってコンパウンドで磨くんじゃねぇ!』
{昔懐かしい磨き粉も用意してございます。}
ヒ「ワックスは有るかい?」
{高級カルナバ蝋を使いましたソフト999なら……}
『どこからそんな怪しげな物仕入れて来るんじゃ?』
{軍需工場から仕入れた物のラベルを変えるとあら不思議。}
『勝手に商売してんじゃない!』
{軍放出品ショップを経営しようと思いまして。}
『既に有るだろうそんなもん。』
ヒ「それが帝国にそういう類のショップって無いんだ。」
{おっさんは知らんと思うが共和国にも無いぞ?}
『軍で使ってる物ってそんなに欲しいか?』
ヒ「最低でも品質は保障されてる。
ナイフや山刀でモンスター解体してるときに折れたりしたらもうそのメーカー2度と買わねぇよ。
ただ軍用は武骨な代わりにそう言う脆さはねぇからなぁ。」
『民間人が兵器持つのはどうなんだ?』
ヒ「それも街中でもない限りそこそこ危険なモンスター出やがるしな。」
{スライムか……}
ヒ「そりゃクリムちゃん位の大きさだと怖いけどよ、そこまで行かなくてもグリフォンとかキメラとかマンティコアとか……
良く考えたらドラゴンやグラトニースライム従えてる奴に言うだけ無駄だな。」
『あれ?マンティコアとか兵器で倒せるのか?』
ヒ「そりゃスタンピードなんかは普通は軍に依頼して宇宙船か戦闘機からの爆撃で潰す物だからな。
間違ってもペットのスライムに食わせる物じゃねぇよ。」
『それなら戦車とか使えばいいんじゃね?』
ヒ「だからその為にも軍の装備が欲しいんだよ。
今までって領主様に頼んでメーカーから買ってたもんだからトライサブの似非宇宙軍みたいなのがのさばってたんだ。」
『してみると中古兵器の卸売りなんかは結構需要が有るのか……』
ヒ「あるある、うちも連射ブラスター付の陸上車欲しいぜ。」
『ヒュードロバギーだっけ?あれに付ければいいのに。』
ヒ「いやおまえあれ博士の作品だから……」
『あのおっさんメカ大事にし過ぎて乗組員怪我する位ならメカ壊して乗組員助けるぞ。
クラッシュセーフティー組んであるっぽいし。』
{それはなんじゃい?}
『スパイ映画で運転席飛び出す車が有るだろう?
アレを一歩進めて乗ってる人間怪我させないように外装を爆発させる。』
{あの博士ホンマ物のアホやろ?}
『嫌らしいのは防護外装は残ったままで1番外側の攻撃外装を飛ばすんだ。
つまりヒュードロバギーは爆弾に包まれている様な物でな。
で、乗組員だけは助かる様に設計してある。』
ヒ「味方であっても触りたくないが敵に回すともっと嫌だな……」
{おっさん詳しいけど制作手伝ったん?}
『いや元々俺のアイデアだが?』
{は?}
『俺の世界にゃ爆発反応装甲ってのがあってな。
友軍歩兵殺しとも呼ばれてたんだがその話したら博士がノリノリで完成させた。
俺は多分無罪。』
ヒ「いや有罪だろう?それなりに0号の所為じゃねぇか!」
{わしもそう思う。}
『モンスターハントに行った時ぶつけるだけでなく相手が攻撃してきてもカウンターで傷負わせられるぞ?』
{問題は何でこんな時の装甲に使うんじゃ?}
『せっかく作ったからには使いたいからじゃないだろうか?』
{子供かおのれらは?}
ヒ「いや……それより博士はこれガチの戦争だと思ってるんだろうか?」
『俺はノリと酒の上のイタズラだと思うがなぁ……』
ヒ「ノリで爆弾に乗りたかねーのよ!」
『そうは言うが俺のUFO自爆装置付いてるぞ?』
ドン引きするヒュードとJUNであった。
ヒ「やっぱり好きで刺されてたんじゃねーか?」
{うん、わしもそんな気がしてきた……}
なんとか間に合った……
{後は聖女頑張れ}
パトラッシュ……とても眠いんだ……
{間に合う様なら寝ろ}




