食べ方いろいろ
ヒ「0号……本当にあのテンタクルス食うのか?」
『もちろん!クラーケンも美味いぞ。
クリムの収納なら時間の変化も無いし。
勝手に食材にしてくれるらしいしな。』
ボ「ねぇオゴウちゃんおでん?おでんなら呼んでよね?」
『いやまずはタコ焼きかなと。あとヒュードにスイートボール覚えてもらって子供達に作ってもらおう。』
ゴ「あ?なかなかステキな響き…」
ヒ「お菓子系統はゴンザの方が上手いんだよ。」
『んじゃ今度教えるね。
タコ焼きもそうだけどこれはひっくり返して球形にするのがキモです。』
ヒ「またややこしそうなことを……」
『10個も焼けば形にはなるぜ?細かい所は全部教えるから心配すんな。』
ヒ「こちら0号機、もうすぐ帰還します。」
フ「こちらアヴェンジャー、皆さんご無事でしたか?
海面に爆発を検知しましたが。」
『ああ、あれは荷電粒子砲のボルトヒューズの不具合で廃棄した途端爆発しました。
当方に損害は有りません。』
フ「アヴェンジャー了解しました。ビーコン設置!」
{ビーコン設置OK!おっさん、アンドロメダマどこに誘導するん?}
『アンドロメダマと俺のは第2格納庫へ、ゲック機カリオン機ドギー機は第1格納庫で頼む。』
{おっさんの円盤散々展示してたのに?}
『ちょこっと装備を追加するんだよ。』
{ビームファランクス?レーザーバルカン?}
『電磁ネット!イカ捕った後苦労してな……』
{いつも通りクリムに持ってもらわんかったんか?}
『クリムは引っ越し作業で忙しかったの。』
{忙しい時にイカ釣りに行くとは何て豪快なサボタージュ。}
『サボっとらんわ!』
{んでそのイカってのは?}
『ルカの親父さんの手足と弟さんの腕千切った奴だったようだ。
ドロンボーが警戒中に見つけてくれて応戦してた。』
{モンスターなん?}
『体長10メートル程で目玉が10個程有ったがあれがモンスターとは言い難い。』
ヒ「いや普通に言えよ!ありゃ充分クラーケンだよ!」
{クラゲかイカかどっち?}
『クラゲ捕ってどうするんだよ?
イカつっとろうが。』
{ポッポ焼希望する。}
『全家族集まったらな。
それまで待て。』
{イカなら海鮮丼や天ぷらも捨てがたい。イカの切り身をカラッと揚げて……}
『鍋に落ちたお前がカラッと揚がる未来しか見えんけどな。』
ボ「ビーコン感知!アンドロメダマオートパイロットに移行するわよ。」
『ビーコン感知!UFOオートパイロットに移行!円盤部隊のみんな後でな!』
“アンドロメダマ並びにUFO着艦。接触部分電磁ロック……完了。お帰りなさいませ。”
ヒ「こんなこと言うんだな……」
『他の艦は言わねぇよ?
出撃・帰還シーケンスのAIに刻み込んだんだ。』
ボ「ドギーちゃん達びっくりしてるわよこれ。」
『さぁ、第1格納庫に行くか。』
第1格納庫は案の定であった。
フ「ププププラムボーイ様、 アヴェンジャーがお帰りなさいと……」
『言われたんならアヴェンジャーが君たちを味方と認めたんだよ。
今までは誰か判らなかったけど友軍に攻撃せず救助活動やってるから認めたんだと思うよ。』
ヒ「いや……0号お前……」
ボ「ヒュードちゃん、あれもオゴウちゃんの作戦なのよ。」
ヒ「ボヤさんよ、オレにはペテンか詐欺に聞こえるんだが……」
ボ「そうよね、でもそれは先にオゴウちゃんが僕ちゃん達に答え合わせしたからじゃないかしら?」
ヒ「そりゃまぁそうだけどな。」
ボ「なら何故オゴウちゃんは僕ちゃん達に真実を伝えたのか?
不思議よね、真実を隠したいなら誰にも言わなきゃいいのに。
危険を冒してまで僕ちゃん達に言った理由は……」
カ「そういう人だからですね。」
ボ「あらカオーちゃん言うじゃない?」
カ「生憎先輩方より3日程早く会ってますので。」
{何の話しとるん?}
カ「ガメラに肘と膝砕かれた時の。」
{ああ、最初カオーさん敵勢力やったからなぁ。カオーさんとドロンボーの皆さんは人が良すぎて敵勢力に操られてるって解釈しよったけど。}
ヒ「オレもかな?」
{あんたは実力充分で馬力の無い素体で進んでたからだと思うわ。子供好きとか料理上手いとか後から個性がポンポン出て来たけど。}
『ルカ家、オッタ家、シール家の皆さんの歓迎会は明日にさせてください。
メインシェフのヒュードロボが皆さんと一緒に帰ってきた所ですので。
ただ、空腹なら遠慮しないでください。
食堂は24時間あなた方を無料で待っています。
また一家族につき一部屋使っていただきます。
テレビは今の所番組数は少ないですが子供さん用の教育番組と暇つぶしのアニメ-ションを流してますのでご自由にご覧ください。』
その後をアルマとヘンに次いで小合は帰ってきた。
ヒ「なぁ0号よ……今回何を出せばいい?」
『カレーで良いんじゃね?みんな食ったこと無いだろうし。』
ボ「カレーなら僕ちゃんも手伝えますよ?」
『いっそのこと陸戦部隊カレーと行くかね?肉はクリムが地竜の持ってるしな。』
ヒ「いや……地竜カレーって……」
ボ「カレーならオークで良いんじゃないかしらね?ね?」
『オークならキングが何体か……』
ヒ「カレーの具に使おうとするなよ!高級食材だぞ?」
ボ「地竜は改めてステーキが良いんじゃないかしらね?オゴウちゃん普通のオーク無いの?」
『クリムが家財道具吐き出したら聞いてみよう。』
[終わったよ~!呼んだ?]
『クリム普通のオーク持ってる?』
[30匹分位なら精肉にしたのが在るよ?]
『カレーにするから1匹分分けて欲しい。』
[ぼくもカレー食べたい!]
ヒ「お安い御用だ!オークカレークリムちゃんにも食べてもらうぜ?」
[うん!今出そうか?明日でいい?]
ヒ「いや今もらっても……」
[トウィーティー、収納レベルは……まだ2か……今度ママと練習しようね?]
ヒ「そう言えばクリムちゃんは偉大な母親だったな。
普段ぼくと言ってるから男のように思ってたけど。」
『いやまぁスライムにオスもメスも無いんですけどね。』
里帰りできなかった……
{まぁ明後日から検査入院やさかいな。}
ヤマハのスポーツ心臓入れたい……
{どこの世界のロボコップじゃおっさんは!}




