フィレの苦悩
あのバカ早々にクリム乗ってるのバラしやがった!
まぁ廃人が居るみたいだし仕方ないか……
ドギー機、エレフ機、クロコ機にトラクタービーム照射。無事に帰艦したな。
[JUN、トラクタービーム誰が射ってるの?]
{航行コンピューターのプチおっさん。
多少精度が甘い。}
ノ「アルマとヘン、コップ7つ持ってきて!
ドギー、みんな無事か?」
ク「ジャンクが2名死亡!遺体は有ります!」
ノ「よし!
道半ばにして倒れた英雄よ!願わくば今再びの目覚めを!復活!」
[ノワールお姉ちゃん、こっちの人は座ってやったら蘇生で済むと思うよ?
それともぼくがやろうか?]
ノ「お願いしますクリムさん。」
[了解。
朝ですよ?起きてください。蘇生!]
アルマとヘンが紙コップを持ってきた。
[んじゃ抽出するよ?復活かけた人は少なくても大丈夫だからね?
お姉ちゃん、区域治癒を餌にされかけた人達に。
座ってやってね?」
ノ「了解ですクリムさん。
神の慈愛をこの者達に……区域治癒!」
[は~い、今治癒かけてもらった人は1つずつ紙コップ取って中身をこぼさず吐かずに飲んでね~。
味は悪いけどこれ飲んだら体治るからね~。]
{クリムもう魔法使いとして食って行けるんやないか?}
[ぼく根性が曲がったロボットの世話しなきゃならないから無理だよ。]
{(おっさんかな?佳寿子かな?)大変やろうけど頑張ってな?}
[(自覚有ったんだ……)うん、大丈夫だよ。
ところでJUNは魔法使えないの?]
{わしは心優しい科学の子なんでぶっちゃけ艦とUFOのメンテやね。}
フ「さて……よく生き残っていてくれた。
わたしが連邦宇宙軍大将フィレ・カッツです。
正直に言おう、我が宇宙軍は間違っていた。
同胞の命を焼べて宇宙を駆けるなど有ってはいけない事なのだ。
だが我々はそれが普通だと考えていた。
何故か?そう洗脳されて居たからだ!
連邦では普通だと思い込まされていたのである。
わたしは帝国宇宙軍に捕まり、現代のプラムボーイである帝国勇者に諭された。
宇宙はもっと自由に飛ぶべきであると。
諸君を乗せて来たUFOもこの艦も人を食わせて飛ぶ物では無い!
更にプラムボーイが信用できない兵も多いだろう、だがプラムボーイは実在する!
諸君の一部が世話になったこのクリム様はプラムボーイ様の使い魔、神のスライムである。
諸君、プラムボーイ様は諸君と民衆を救う為この艦と数機のUFOを下賜された。
それでも信じられない者は艦内に蟄居せよ。
諸君を救う事もプラムボーイ様の思し召しである。
この不沈艦に居る限り死にはしない、そして力を貸してくれる者は申し出て欲しい。わたしからは以上だ。」
フィレさん……あまり持ち上げないでくれ。
俺は好き勝手やってるだけなんだから……
ノ「まずは居住区を決める。
新しい28名はこちらへ。
クリムさんも来ていただけますか?」
[は~い。
あとぼく大きくなるとお腹減るから普通のスライムの大きさになってるね。]
{クリムはあの辺便利やな、わしも人間大位になれればな……}
イタズラする気だろ?
{あれ?ヒレはん、ブリッジ戻らんの?}
フ「実は今更ながらこの作戦の失敗が怖いんですよ。
昔は普通に部下を死地に追いやってた私に皆が救えるだろうかと……」
{おっさんと同じ悩みしてまんねんな?……内緒にしてくれたら面白い事教えまっせ?}
フ「約束しますぞ。」
{小合克己は今、精神体でこの艦に乗っとります。}
フ「最初から言ってもらえれば……」
{これだけは信じて欲しいんやけど、
おっさんは連邦宇宙軍を信じ切っとる。
その上でみんなの負担減らすのに乗ってない事にしとるんやわ。
発進の時ラッタはんがトリムミスしはったやろ?あれおっさんの所為やで。
あとドロンボー班は護衛のワーナーブラザースと密航中。
アンドロメダマ持って来とるさかい味方の要人保護作戦前に呼んだって欲しいんやわ。
それまで艦内に居って見付からんかったら信用出来るやろ?}
フ「それでは宇宙ステーション計画に遅延が出るのでは?」
{向こうは共和国の悪魔ケベ博士が音頭取っとるから正直おっさん邪魔なんやわ。}
フ「ああそれもだよ、優しそうな博士なのに何故悪魔なんです?」
{元々子供の頃に死んだ恋人蘇らせるのにネクロコンピューター作ってたかららしい、んで人殺してコンピューターの中に詰めとるとデマが……
まぁアホな帝国スパイが盗んでコピーしたのがあと2台、連邦でその設計図から作られたらしいのが1台在るけどな。}
フ「ではその情報が入り次第プラムボーイ様に伝えましょう。」
{人の暗黒面煮〆て煮凝り抽出した様な物らしいから……あとヒレはんのかけられてた呪いにほんのりとネクロコンピューターの臭いが有ったらしいんでまた協力したってください。
あと今回の事で国追われる形になったらガイアボール星系のミッドフラワーに暫定政府置かしてもらう話はミツクニ公爵に通してるし旧トライサブ領が皇帝直領になっとるんで心配せぇへんように。
特に新直領は宇宙戦闘機の工場造っとるはずでっせ。}
フ「そんなに予防線を?」
{石橋を 叩いて橋を 破壊する。
がうちのおっさんの身上らしいんで。}
フ「ハハハ、JUNちゃんもムチャクチャ言いますなぁ。」
{やっとヒレはんが笑うてくれたか……うちのおっさんが言うとりましたわ。
難しい顔して真面目にやっても失敗するときゃ失敗する、いっそ笑って巫山戯てやれば真面目な天使がそっぽを向いて楽しい妖怪が助けてくれると。}
フ「その楽しい妖怪はJUNちゃんですかな?」
{クリムかも知れまへんで?}
「{アハハハハハ。}」
それを見たフィレ大将を呼びに来たアルマ曹長は思った
ア「本当に大丈夫かこの艦……」
ノ「アルマ、どうした?」
ア「フィレ大将がお人形さんと笑ってますが……」
ノ「なんだ君はJUNちゃんと話した事無いのか?お~いJUNちゃんちょっと……」
連邦宇宙軍にはお節介焼きが多い様だ。
早くも今年の1/6が終わりそうですね。
{聖女は書いとんのか?}
まぁ一応は。
{終わらさんとそのまま月1更新にすれば良かったのに。ってかまた書き方変えとるな。}
どうしたら読みやすいかいろいろ試しとるのよ




