オカヤンの名人
あ~死んだかと思った…
あの後JUNに乗り移ったんだがカヅコが切れてカメラマンの首引き抜こうとしてて…JUNのレイガンで正気に戻らなきゃ死体が転がってただろうな。
と言うか作戦聞いて無かったんかこいつは…
後は提督府の掃除でたまに壊れたヒト型ラジコンで夜中歩きゃいいらしい…元帥の案だけど。
それはここんところ出番が無かったELFにでも…
ああ、初代勇者だけどまだ存在してるらしいのよ、で、会いに行くのに寿限無が要るとか…で、新しい航行コンピューター内蔵式アンドロイドボディ貰ってそこに行くのが第15艦隊別動偵察隊の俺だそうな…
「提督~!1台だけなんだから別動偵察 隊 っておかしくないですか?」
「小官も別動特殊偵察 艇 にしようって言ったんだけど元帥がね…」
{あぁ…あの光圀公には勝てんわなぁ…}
《あまり危ない事はしないでくださいね?》
{おばちゃんも来るし大丈夫違う?}
《武器スキャンはELFじゃ心許無いんですよ。》
レスキューチェイサーならカヅちゃんを中心に半径50メートルとか…凄いねうちの連中…
{いやおばちゃんって元帥よ?}
《あの人昔から危ないの判ってて突っ込む所有るから…》
「それよりケベ達が換わったって言うのは?」
《生体スキャンなんかは変わって無いんで思い過ごしかも知れませんでしたが…あの豹変ぶりと裁判に来たモドキを考えると、おそらくクローンではないかと。》
{いつ頃から違和感あったん?}
《パチンコカジノの後から…》
「って裁判に来たのは偽物の偽物だったのか?」
「オゴウさん…気付いて無かった?」
「下駄履いてないし思考モニター付いてないしおかしいなとは…」
「その思考モニターに繋いだら5分で判ったわよ?」
《提督…急に出て来ないで下さい!》
「寂しいわね~、生前はママ~とか言いながら付いてきてたのに。」
「それより博士達の消息は?」
「今第1艦隊総動員で探してるわ、アッシャーちゃん、もう少し待っててね。」
「見付けたら教えて下さいね?入れ換わられたのは俺の責任でも有りますから。」
「あのカジノで完全警護は無理よ。あたしとソアラちゃんパチンコしてたしアシッドちゃん以下三人は休憩室で遊んでたしね。あと初代の所行くときあたしも行くからね?」
「まずはオゴウさんの身体です。今回も汎用品改ですいませんが…」
{ってことは潰れるんやね?}
「勝手に壊すんじゃない!今回ダメージ入るんだからな!」
{勝手にロケットパンチと連射ブラスター組み込んでたのが何を言うか!左手ならサイコガンやろ!}
「相手が透明なサイボーグなら考えておく。カヅちゃんハイレグで頑張れ?」
{そこはアーマロイドレディとちゃうんか?}
「レディの本名は?」
{池田佳寿子?}
「エメラルダ・サンボーンだ!しれっと自己紹介すんな!」
{ウチの記憶にプロジェクト掛かってるってのは?}
誤魔化しやがった…計画かけてどうすんだ?
「それは多分ハッタリですね、クローンにそんな真似できるはず無いです。」
「あ!あのクローン処分するなら内臓もらえないかな?」
{ホルモン焼きでも作るんか?}
「作るか!内臓有ったら飯食えるだろ。」
「それなら専用に培養した臓器が有りますよ。メカニックボディにも合わせやすいです。」
{それ以前にボディやな…JUN太の男声想像以上に合わんわ。}
「カヅちゃん、ハイネルとリックの口の中に入ったJUN太は如何かな?」
{さっさと洗って来い!}
ついでに着ぐるみも洗濯しておこう。
{ちゃんと洗うたか?}
「アルコール消毒もしてきたわい!」
{着ぐるみ無いと貧相やね。}
「そうか?胸とか結構でかいぞ?」
{いやそうでなくて。}
「暇できたらJUN太と同じ着ぐるみ作ってやろうか?」
{早めにお願い!}
何この食い付き?
{部屋着にしたい。}
奴隷風ぼろ切れドレスでも作ったろか?
{それはそれで。}
「そろそろですよ。あのコロニーオカヤンに名人が居ます。」
{気難しいとかかな?名人とか結構…}
「いやまぁあなた方なら大丈夫でしょう…たぶん…」
「今一気に不安になったんですが?」
…すごい…コロニー内にサイボーグ工房メカライフとかアンドロイド素体専門店シルバーバロンとか…
地上車はどんどん山の中に入っていくなぁ…あ!釣りしてるおっちゃんが居る!
「すいません、何釣れるんですか?」
「これ釣りじゃのうてドロイドの水中装備の実験なんじゃ。」
そう言ってリールを巻くと60センチ位の人魚が上がってきた。
「あらアッシャー提督お久しぶり!」
ああ人魚さん提督と知り合いなのか。
「今日頼みたいのはこっちの…」
「断る…と言いたいが元帥と提督に頼まれたら断れんのう…まぁ家に行こうかのう。」
「ほうほう…しかしこれならコースの方が得意じゃないかのう?」
「ケベは多分帝国に捕まってます。」
「そうか…じゃあコンピューターコンソールの移植するかの。40分待ってくれのう。」
目の前でアンドロイドをバラし始める名人…ん?手際がすごくいいな…って20分かからずに組み込み終わりましたけど?と思ってたら左手をロケットパンチとブラスターに改造してる…
きっかり40分後に新しいボディは組み立てられた…これさっきシルバーバロンで買った素体だぜ?
「そっちのアンちゃんの身体ならこれも要るじゃろ?結構な立ち回り見せてもろうたからのう。」
え?あの裁判放送されてたの?
「ほれ動かしてみるとええ。」
乗り移って表に出て…軽くジャンプ…ええ?5メートル位跳んでるぞこれ…
{♪男なら目立たなくちゃ、体だけは鍛えなくちゃ
顔なんか悪くたって 三角筋!}
「懐かしい物踊らせるんじゃない!」
これがきデカの山上たつひこ先生が振り考えたんだよな…
「おお!これなら活躍できそうじゃのう。」
「名人のおかげです、ありがとうございます。」
「調子悪くなったらいつでも来るんじゃよ?」
「ありがとうございます。メイ・ジーン元技術大将閣下!」
え?技術士官の最高位だったのこの人…
{え!名人って尊称やのうて本名やったん?}
「ほっほっ、気にせんでええ。爺になったら似たような言葉は名前と認識するからのう。」
ノリコさんはよほど気になったのか人魚さんと情報交換してた…人形体の方だよね?アンドロイド体じゃないよね?
「できれば夏じゃと太鼓祭やきつね祭も観れるんじゃ。アンちゃんが入ってたのあのときの銀ぎつねじゃろ?口の中からなんか取ってきた。」
「はあ…悪漢のヨダレで着ぐるみ消毒洗浄中なんです。」
「ほっほっほ、本物の狐じゃったらエキノコックス移してやれたのにのう。」
「全くです。まぁこいつには腕にステントワーム仕込んでますが。」
集中してJUNを動かし左拳を外して中のステントワームを見せる
「こりゃ立派じゃ!本当にエキノコックス再現しておる!」
{あんまり出す気のないキャラって適当な名前やね…}
池田佳寿子か?
{ウチ出突っ張りやろがな!メイ・ジーンとか…}
名前はともかくキャラ気に入ったらまた出るぞ、ケベ達は本当にあれで使い捨てる気だったし基本一話限りのキャラは名前着けないからな、例外がジム・グルー
{…誰やった?}
最初にポッド盗んだスパイ
もしかしたら二重スパイとしてまた出る可能性が微粒子レベルで存在する
{結構事実になってるからなぁこのやり取り…}
で、微粒子が出てきたんで言うが観測してる時点で完全な自然状態とは言いにくい
{何が言いたい?}
物理法則など気分次第
{暴論吐くな!}
失礼な!ディビ先生も仰っておられるのに
{パクりかよ?}
あとコロニー名は各地の市町村名を参考にしてます
{岡山?}
岡谷!
{あと技術士官は中将までや無かったか?}
別に地球の軍に対応してないぞ?元帥もああ一番偉いんだ位に思ってくれてればいい
{ケベは?}
本物は技術中将、偽物はよくて町の技術者見習いってとこかな?




