最悪+最悪
シ「粘液型に……」
ケ「粘液型積層コンピューターユニットはまだ未完成だ、残念だが……」
『待て待てあんたそんな物も作ろうとしとんのか?』
ケ「ここは擬似スライム型ユニットで我慢してもらえないだろうか?」
『あんたは何を言ってるんだ?』
ケベは懐から水滴形状の何かを出した。
ケ「テレレレッテテッテ~!」
『その音止めて?』
ケ「たんたたんたんたんたんたんた~ん!」
『オープニングにしろって訳じゃ無くてね……』
ケ「ドラゴンクエスチョンタイプメタルスライムバージョン!」
『わ~……やりよったこの馬鹿……』
シ「クリムちゃんたちがよくこうなってるけどいまいちスライムっぽくないかな……尖ってる部分とか。」
ケ「そんなこともあろうかと!スピード特化のはぐれメタルバージョンも用意した!反重力スラスターで浮遊も可能だ!」
『元帥……あなたの甥っ子様は少しあほと違いますか?』
元「今更何を……判断が遅いわよ?」
ケ「マニュピレーターは10本!破壊力は無いが護衛用には最適だと自負している!」
『ホイミスライム型にすれば良いのでは?』
ケ「ああぁ~!盲点だったぁ~!」
シ「でも博士、あたしこっちの方が好きです。」
ケ「シェーナさん……」
シ「博士……」
『あほは放っておいて……今回の作戦の概要を説明したいなと。』
元「そう言えばそういう会議(集まり)だったっけ。」
皇「乱入者達が濃すぎるんですなぁ……」
『あなた方も大概濃いんですけどね……』
会議が決着するまで3時間を要したらしい。
皇「でも大丈夫ですかな?内容を全て語ってしまって。」
元「いいえ皇帝陛下、今回の作戦は言わない方が突発的なイレギュラーが起こった場合に対処できなくなる可能性が有ります。」
『ゴールまでの道標と失敗した場合の回復を言っただけなんですけどね。』
タ「それにしてもまるでコンピューターが弾き出した様な作戦でしたなぁ。」
皇「あ~、タケシトよ。オゴウさん何だと思っとるんじゃ?」
タ「帝国の勇者にして共和国との絆じゃろう?」
皇「そうでなくて!天才コース博士の作ったロボットじゃろう?」
タ「それで?」
皇「ロボットの脳味噌ってどうなっとるか知っとるか?」
タ「おおそういうことか!オゴウさんコンピューターで計画立てたんですな?」
皇「違うわアホウ!」
『あれ皇弟殿下わざとやってる様に見えるんですよね。』
元「そりゃそうでしょう。20年前に居なくなった人と話せるんですもの。」
『ああそれでですか。』
元「ふふふ……あなたと最初に会った時もあんな感じだったわよ?もっともJUNちゃんの体の中に2人入ってるとは思わなかったけどね。」
『それなりに某天才科学者の所為です。おまけにあいつ最初は記憶無くしてたし。』
元「あれそんなに深刻な状態だったのかな?途中から思い出してたっぽかったけどね。」
『思い出してたらそのまま言えばいいのに。』
元「結構怖い物よ?記憶無くしてる時に何かして嫌われてないかとかね。」
『記憶戻った後と言うか帝国から帰った後の方が深刻なんですが?』
元「それは単に甘えてるだけよ。本体部分避けるように刺してたでしょ?」
『愛情表現で刺すなと。』
元「やっと会えたら海外出張で帰って来たらバラバラだったんですもの。そりゃ乙女回路が暴走するわよ。」
『のんびりとどっか遊びに行きたいですけどね。』
元「キャンピング特務艦で行ってらっしゃい。」
『キャンパーですかこれ……』
元「レスキューチェイサーならカヅちゃんとユキくん限定で操縦可能にしてあるみたいよ?」
『自家用ファミリーバイク扱いかアレ……』
元「ミヤビちゃんやレオくんがライカちゃんの所に行けるようにね。それとライカちゃんも帝国冒険者ギルドに参加できるようにして欲しいって。」
『ああ、それはシェーナさんに言えば簡単ですよ。』
元「セシリアさんじゃなくてかい?」
『共和国初の一般人オリハルコンスライム飼育者ですから。』
シ「オリハルコンスライム~?」
セ「勝手に彷徨くな妖怪!」
『ちょうどいい!セシリアさん、1人ミーン・マシーンで面倒みたいんですがまだ小学生なんですよ。』
セ「構いませんよ。ミヤビ様やレオくんの友達ですかね?」
『ええ、ギルドを通じて帝国と共和国との架け橋になってくれれば。』
セ「そう言うことなら歓迎しますわ。それでシェーナに何か言ってたのは?」
『共和国初の一般人オリハルコンスライム飼育者なんですよ。シェーナさんから正しいオリハルコンスライム飼育方法を伝えていただければ……』
シ「お任せください!何処に出しても恥ずかしくないスライムの第一人者に育ててご覧に入れます!オリハルコンスライムと言うことはクリムちゃんの子供ですね?スライム友の会にも入ってもらいましょう。そしてスライム飼育コンテストに……」
すぱぁん!
セ「落ち着け!相手さんまだ小学生なんですから怖がらせるんじゃありません!他に交遊は?」
『ドロンボーの皆さんと面識が有ります。いい子ですよ。』
シ「なら安心ですね。スライムが居ない共和国でスライムの伝道師となるべき少女……会報1面ですね!」
『あ~、でもスライム盗もうとする奴居ないかな?』
シ「会報はともかく雑誌じゃ名前なんかは伏せますよ。ああ~、みんながスライムを可愛がる世界~。」
{セシリアはん、シェーナはんって少しあほと違いまっか?}
セ「スライムがかかわるとあほにターボがかかります。」
『みんな好き勝手言ってるな……ところでシェーナさん、ワーナーブラザースの3人もオリハルコンスライム飼育者だよ?』
シ「取材行ってきます!」
セ「あ!シェーナ。ゴンザレスさんにカード……もう居ない。」
『もっとおっとりした姐ちゃんだったと思ったんだが……』
{必要以上にパワフリャやないか。}
セ「あの子スライムが居るか居ないかで変わるので……」
間に合ったぁ~!
{5分前に上げるな!}
財布無くしていろいろしてたんじゃ!
{で?有りそうなん?}
家の中だと思うんだが……




