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俺が宇宙の戦闘機?  作者: ケモブキ
自家用宇宙艦
162/258

実戦

 “「元々は平気で連邦が国境を侵した事に端を発する。前回は悪意を持って我が国内に艦隊で侵入し、あまつさえ今回は国境付近に艦隊を集結させておる。これを余は帝国に対する戦闘行為とみなした。現在帝国艦はこの特別儀礼艦高速流星(ハイウェイコメット)1隻である。臆せぬならかかって来るがよい!」”

『もうちょっと煽ってもいいんだけどなぁ。』

「正義のプラムボーイが何言ってるんですか!」

『俺は認めていないんですけど?』

「フフ……カヅコさんは認めてくれましたよ?ほら。」


宇宙空間に映像が投影される。


“小合よ、先日以来そちには3つの僕を遣わせておるのう?まずは緑星竜!”

リョクが巨大化してギルドの上に浮かぶ。

“そしてグラトニーブラッドスライム!”

クリムが直径10メートル程の水玉になる。

“最後にゴブリンカイザー!”

ナベちゃんが威圧を込めて吼える。

“ギルドマスターよ。こやつらを使い街を守るのだ!”

「現在スタンピードは100キロ先、5時間後にここカラミ領都に到達が予想される。チームミーン・マシーンは50キロ先にて第一次防衛線を形成されたし!残りのギルドメンバーは20キロ先で絶対防衛線を形成する。行け!精鋭達よ!」


リョクが降りて来て俺たちを乗せ飛び立つ。


「みんな、映像は見たな?プラムボーイが金属の身体を得て我らを助けに来てくれたのだ!逆らう者は神の敵としてこの宇宙から消滅する事になる。それでも構わない者からかかってこい!」

『JUN太……あれいつ撮ったんだ?』

{カラミ領でスタンピード有った時(スタンピードを解決せよ)。なかなか良く撮れてるやろ?}

“笑止!赤いスライムで何がプラムボーイだ。”

「馬鹿め!ではプラムボーイの奇跡を見せてやる!」


再び投影が開始される。


ぶるっと地面…いやクリムが身震いし白光に包まれる。

白光は目を焼かんばかりの閃光になり…光が落ち着くとやや青いメタルシルバーの輝きを持つグラトニースライムがそこに居た。

[ごすじん、おはよー。喋れるようになったよ。]


“ハッタリだ!そんなスライムが居るはずはない!だいたいそのサイズなら何故この場に来ておらん?”

『来とるよ?クリム、ちょっと高速流星(ハイウェイコメット)の外に出てきて?』


ハッチから宇宙に出たクリムはその場で全身体を特殊収納から出す。一瞬で高速流星(ハイウェイコメット)と同等の大きさになるクリム。


『ほら虫共、お前らの好物のオリハルコンだぞ?食わんのなら仕舞っちゃうよ?』

[ごすじん、宇宙寒い!]

『お疲れ様、もう入ってていいよ。』


ビデオを逆回しする様に小さくなるクリム。代わりにリョクが出てきた?

リョクはキングシーサーに巻き付いて連邦軍を見ている……


(先輩、敵意持ってるの居なくなったんだけど?)

『キスカボールは次の機会かな……この状況で攻めたらこっちが悪者になる恐れが有る。おや?』

“そのスライムを寄越せ!”

“「その言葉 宣戦布告と判断する!戦闘機隊、懲らしめてやりなさい!」”

『アンドロメダマ並びにレスキューチェイサー出ます!跳躍!』

「「「「アラホラサッサー!」」」」

『ん?多くない?』

「あら?カオーちゃんあんたどうして……」

「僕もドロンボーですよ先輩方。」

「カオーくん、今回は危険でまんねん。」

『いいじゃないか、カオーくん、キスカボール有効範囲計算、効果的な位置を検出してくれ。』

「了解。スクリーンに出します。」

『横一文字か……跳躍でポイントに到達後キスカボール射出。敵の攻撃は俺が食い止める。』


敵の真正面に出た2機はキスカボール設置位置にキスカミサイルを射出。即反転し戦闘機隊に合流。


『ただいま~!』


その言葉が合図の様にキスカボールが爆発、薬剤が散布される。


『さぁみんな、ここからが正念場だ!』


薬剤が付着した虫達は恐慌に陥って暴れ回っている。


『戦闘機隊、無人機を狙え。固くなるなよ?訓練だと思え。敵は恐慌(パニック)起こしてる。諸君なら簡単に落とせるはずだ。』


メチャクチャに飛ぶ虫に対して一糸乱れぬ陣形で襲いかかる戦闘機、既に雌雄は決している。


『レスキュー部隊出動!諸君の戦友を救え!コックピット以外を狙うんだ!』

「アンドロメダマ号行くよォ?衝角障壁(ラムバリア)展開!やぁ~っておしまい!」


アンドロメダマ号は虫達の腹を狙って体当たりで相手の数を減らして行く。


「デスブロッサム展開!行くぞ!DB(デスブロッサム)ストライク!」


スレイ少佐は慣性力で移動しながらデスブロッサムを放つ。一般戦闘機パイロット達も各々が奮戦している。そしてコピーUFOは放出された敵パイロット達を回収して回っている。


「こちらバニィ機、10名収容、収容余裕無くなりました。」

『お疲れ様、一度艦に戻って収容者置いてください。他は大丈夫ですか?』

「ドギー機、5名収容。あと半分程です。」

「プシィ機、7名収容。余裕少ないです。」

「ラッタ機、4名収容。こちらも半分程です。」

「エレフ機、4名収容。一人は司令官です。」

『お疲れ様です。みんな艦に帰って収容者置いて来てください。司令官は拘束しといてくださいね。戦闘終了です!スレイ少佐、ビクトリーロールお願いします。』

「え?艦長がやるんでは無いんですか?」

『UFOでは見栄えが悪いのでフェニックスでお願いします。』

「了解、ビクトリーロール行きます!」


90度ずつで一度止めてロールするビクトリーロール、スレイ少佐は3回転した。敵艦隊壊滅の知らせである。艦橋は大いに沸いた。


『今回の勝利はこの艦を離れずに頑張ってくれた皆さんのおかげです。皆さん、ありがとうございます。』

「ああいうところが人が良すぎるんだねぇ……」

「でも提督、あれはオゴウさんの美点の1つだと思いますよ?」

「皇帝陛下、それは私もそう思いますよ。ただ人によっては弱みと取られないかと……」

すいません……2分遅れました……

{また寝てたか?}

残業じゃ!

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