ゴンザレス 転生
『いや……行ってらっしゃいと言われても……』
「わしらの事は気にせずこのままニーズヘッグの所に行きましょう。行きながらでも皇政復古の大号令作戦は遂行できます。」
『第1艦隊引き連れてですか?』
「艦隊はここで事後処理に当たらせます。当然タケは置いて行きま……」
「待てこらそこの兄貴!」
「タ……タケシトいつの間に……」
「さっき帰って来たんじゃ!人を放って行こうとしたな?」
「お前もわし放って共和国行ったじゃろうが?キサラからヒスパニックパークが面白かったと言ってきたぞ?」
「ヒスパニックパークは連邦の馬鹿共の所為で崩壊じゃ!」
「ならあの娘は何を面白がってたんじゃ?」
「オゴウ様の変形並びに電撃作戦ですが?あれ組み込めたら特殊サイボーグ兵が作れるでしょう。そしてゆくゆくはロボット忍軍を……」
『博士~!何見せたぁ~!』
「キャッ党忍伝てやんでぇかな?」
「あれに変形機能付けたら完璧だと思いません?」
『物語の世界を破壊しないように。』
「それはともかくこっちはどうするんじゃ?」
「サンユー公爵に任せよう。」
「お~いサイカン、妾じゃ。実はのう……」
『ミヤビ様はどこと話してるんだ?』
「わたくしの部屋です。サイカン様は我々が帝都星に降りている時に来られた様です。」
『その報告受け取ってませんが?』
良く作戦成功したな……
「サイカンは味方じゃぞ?」
『それは知ってるよ。そうでなくてなんでこんな危険な事に参加させたのよ?』
「危険じゃったのか?」
『言ってみれば国家要人の誘拐だぜ?ある意味この前のヒスパニックパークの方が安全まで有る。』
「なぁ0号、もう部屋から出ていいか?」
『ヒュード?済まなかったもういいぞ。』
「で、なにやったんですか0号さん?」
『政府要人の誘拐ですよオーロッカスさん。』
セシリア「止めたんですか?」
「成功じゃよ、不安にさせてすまんのう皆の衆。」
シェーナ「皇帝陛下は要人じゃ無かった?」
「はっはっは、今回はわしが黒幕じゃ。」
「今回は元老院が皇帝陛下より力を持ってしまい、その力を民衆に向けたからこそのクーデターだと思います。」
『サイカン様、詳しいですね……』
「父が言ってました。20年前に成功しかけたのに陛下が殺されてうやむやになったと……」
「0号、この坊っちゃん誰?」
『サンユー公爵家のサイカン公子。』
「「「「「「「ええっ?」」」」」」」
「なぁヒュード……SSSになったらVIPと知り合えるのか?」
「いえ……僕はオゴウ選手に命を助けられたんです。」
『エリクサー合成に成功したの知らない?』
「あれ0号だったのか……」
『んで実験の時に治験のお手伝いしてくれたのがサイカン公子なんだ。』
「ドラッチ、本当か?」
「そこまで知るか。ただ0号ならやってそうな気はする。48人復活見たら少々荒唐無稽でもな。ただゴンザレスは身体がねぇからな……」
『ヒュード、ゴンザレスさんって20歳位のスポーツマンみたいな人か?テンガロンハット被ってる。』
「うんまぁそんな感じ。」
『博士、適当なボディー有る?』
「ああ、デザインどうする?」
『甦らせて本人からから聞こう。あと空のコンピューター。冒険者だからアシモフサーキット外すよ?』
「ボディーが汎用戦闘ドロイドなのは我慢してくれよ……」
カチャカチャと1台アンドロイドを組み上げた2人……
『さて……己が能力僅かに足らず冥界に足を踏み込んだ英雄よ、我が言葉に答えこの冷たき身体に今一度宿りたまえ 汝ゴンザレス・ワーナー!転生せよ!』
目のライトが灯り身体が震えだす……震えが止まると両手が上がり……上体が立つ。
『甦ったね?名前は言えるかな?』
「ゴンザレス……ワーナー ドラッチとワイリーの弟……」
『2人からもらった物は?』
「ドラッチから帽子、ワイリーからナイフ……」
『ヒュード、オーロッカスさん、間違いないか?』
オーロッカスが帽子を脱ぎゴンザレスに被せる。ヒュードロボが胸の収納から大型のボウイナイフを取り出し持たせてやる……目のライトがしっかりと灯った!
「兄さん!あ……今はヒュードロボとオーロッカスだったっけ?」
「死んでた癖に何で知ってるんだよう……」
『ずっと2人を見守って居たからだよ。ヒュードにはドボコンの時から付いてたの解ってたしオーロッカスさんとヒュードの間うろうろしてたしね。』
「0号……済まねぇ、この借りは追々でねぇと返せねぇ……」
『んじゃ共和国のダンジョン3人で検査してくれ。それでチャラな?』
「いや……0号さん、それでは我々の気持ちが……」
『恩を売って放置する、これも悪の道ですよ?ってか今回は行き掛けの駄賃。気にしないでください。』
「スサノオさん、兄貴を助けてくれて、さらに僕まで生き返らせてくれてありがとうございました。」
『兄弟は一緒が一番だし君が復活できたのは君の魂が穢れて無かったからだよ。無くなってもずっと2人を見守って来たんだね。甦ったのは君の力が大きいんだよ。魂穢れてたらリビングデッドになるからね。あ、ヒュードはそっちの方が良かった?』
「オレお化けモチーフだけどゾンビの弟は要らねぇよ。」
{鼻声で強がり言ってるな?}
「あ?ああ0号のペットロボ……しゃべってる?」
{わしはこのおっさんのメンテナンス用なので。}
『嘘吐くな外部探索ユニット……どこ行ってた?』
{皇帝の護衛してた。}
『ここじゃ要らんと思うが……』
「へぇ~、かわいい外部探索ユニットですね。」
{おっさんこちらの陸戦ドロイドっぽい方はどなた?}
『ヒュードの弟さんだ。これは俺専用ユニットのJUN。最近何かドロンボーのユニット追い回してる。』
「0号、それオレ達にも作ってくれねぇか?」
『やだ!後でみんなに配るから1台で我慢してくれ。』
「は?配る?」
『うん、こいつ通信機件バリア発生装置だからな。安全に作業してもらうのに配るよ?』
「気に入ったらどうする?」
『気に入らんでも持って帰ってくれ。通信しなきゃ勝手にチョロチョロしてるだけだから。』
ワーナーブラザーズ復活です。
{結構ホイホイ復活させとるな。}
後でアマテラスに怒られるかも知れない。
{嫁放っといて何しとるんだ。}
そう言えば博士もゴンザレスのボディー作り手伝ってたな……やべ、本気で忘れてた……




