作戦名 革命
誕生日でございます。
{冥土の旅の一里塚。}
やかましい!
作戦決行は午前11時、帝都冒険者ギルドのメンバーは全員各々の船室で待機。作戦立案メンバーは第1指令室で、そしてアンドロイド組は小合が言い張って作られた第3艦橋でコース・ケベの指揮の元、高速流星の中央コンピューターに接続されていた。
「現在時間0900、後2時間後に作戦開始。なに、失敗しても気にするな。カツミくんが悪さしたと言われるだけだから。」
『待て!俺の名声は地に落ちるじゃないか!』
「その場合皇帝一家が共和国に引っ越して来るだけだから気楽に行こう。ってカツミくんは皇帝と一緒に居なさいよ。」
『佳寿子が離してくれません。』
「奇遇だね。私もノリコが離してくれないんだ。」
{抱き付いてんの克っちゃんやろが!}
《同じく、嫉妬マスクが抱き付いています。》
『博士、邪魔しない様にね?』
{オノレもじゃ!}
『佳寿子……目を離したらお前が何処かに行きそうな気がするんだ。』
{もう大丈夫やから仕事せぇ!}
《コースちゃんも、ほら。》
“お主らは嫁居たら働かんのう。”
『ずっと嫁さん弄って過ごしたい。』
「右に同じ。」
“これが共和国最強のアンドロイドと最高の頭脳とは……”
『そう言えば城野さんと幸治は?』
「第1艦橋でコンピューターに接続されてるよ。」
『子供見てくる。』
イメージ的には母親達の様に電気椅子に拘束されたヴィジュアルであったのだが……
『個別にカプセルに入ってる……』
[父さん何考えてた?]
『椅子に拘束されてオサムに弄ばれる幸治を少々。』
<そういう事を佳寿子さんにしてきたと?>
『うん。』
[あ~、この親父はもう……]
『博士もやってたぞ?』
「風紀が乱れきってるわね。」
『歩く風紀撲滅委員長が何を言うのか?ってかノマドさんは?』
「接続の最終チェックしてますよ?あと誰が風紀撲滅委員長ですか!?」
『メイリアさん……気付いておられませんね?』
「何がです?」
『あなたとノマドさんについて目安箱に怨み節が3件来てます。チェイサーのシミュレーターをデートコースに組み込まない様に。』
「人が居ない時間を選んでたんですが……誰からですか?」
『それは言えませんがペンネーム天才科学者と……』
「叔父さんね?」
『書いて無かったし第一まだ目安箱は設置してないよ?』
<メイリア副長……小合さんに弄られてるんだあなたは。>
「この男に酩酊撤廃剤が使えたら……」
『うん、それでいい。緊張したって失敗する時はするんだ。気楽にね。』
あとは帝国冒険者ギルド勢は……みんな集まってるな。
『眠れましたか~?ってオサム?』
「とーたんおーしゅ。」
「な?0号の知り合いだっただろ?」
「ヒュードさんすげぇ!」
「あ!そう言えば0号さんドボコンでゴブリン手懐けてたじゃねーか!」
「え?じゃこの子帰らずの迷宮の子?」
『いやベフノのゴブリナクイーン。親がはぐれゴブリンに殺されて引き取ったんだ。あとこいつこれでも冒険者だぜ?』
オサムがギルドカードを出す。
「ああ使い魔F級扱いなのね……え?レベル20?」
「ああそれあたしが処理しましたから間違いないですよ。オーク集落壊滅作戦に参加してましたし。」
「ゴブリナクイーン……冗談じゃ無かったんだ……」
「オサムちゃん、笑うときは手の甲を口に当てて、オ~ッホッホッホ。」
「お~っほっほっほ。」
「オーロッカス!馬鹿な事教えてんじゃねぇ!」
『ちなみに今日の計画だけど、あと5分だな、御前議事堂見ててくれ。俺は指令室に戻るよ。』
途中フレイヤからの神託が降りる。
“オゴウさん、フレイヤです。マスヤマが皇政復古の大号令にしてはどうかと言ってました。”
『あ、良いですね。増さんやリンジーさんは元気ですか?』
“えっと……リンジーの中にニーズヘッグの卵が有ったらしくて。”
『わかりました。こちら終わり次第行きます。増さんに無理はするなと伝えてください。』
指令室内では皇帝が秒読みをしていた。
「5……4……3……2……隔離開始!」
《隔離完了まで3……2……1……隔離完了!》
「催眠ガス放出!」
{催眠ガス放出中!充満まで2分!}
「陸上部隊出撃!」
「偽装救命ランチ出動!」
「総員対ガス防御!」
{催眠ガス充満!議事堂内動影無し!}
《特別放送開始。》
「こちらは第一艦隊です。ただいま非常訓練を行っておりますので御前議事堂に近付かないでください。こちらは第一艦隊です……」
「陸上部隊ミッションクリア!帰投します。」
皇帝はやり終えた顔をしていた。
『陛下、いいですか?』
「オゴウさん!わし何か失敗しましたか?」
『いえ、立派に終えられましたよ。そうでなくて今回の作戦名を皇政復古の大号令にしてはどうかと言う意見が来まして。』
<僕もそれに賛成です。革命では元々の権力の所在があやふやです。>
『……タケシト殿下は?』
「第一艦隊病院艦医療の女神で待機しとりますよ。」
とはいえこれで帝国のゴタゴタは落ち着いた……と思っていたのだが。
「共和国のサイボーグの皆さんには特別顧問をしていただきたく。」
『え?なんで?そういうのは元帥とかの仕事でしょ?』
「こんなばばあに仕事押し付けるなんてひどい子だよう。」
『航行コンピューターに何を言ってんだ?それに俺は早くデクさんの妹の所に行ってやらないとミミズが復活するんですよ。』
「ミミズ?」
『あ、そうか……ニーズヘッグってわかるかなぁ?』
「思ったよりでかいのが出たねぇ。」
『そいつがデクさんの妹を狙ってるらしい。デクさんの妹の魂が食われりゃ魂喰らいはこの世界に這い出して来る……今まではエインヘリヤルが同居して護ってたんだけどエインヘリヤルと喧嘩して追い出したみたいでね……
あと、あいつに喰われた魂は復活しない。例え神族であってもね。だから最悪UFOで先行する必要が有るかも知れない。』
「オゴウさん……あんたも苦労性だねぇ。」
『性分ですから。』
「皇帝、すいませんがニーズヘッグ退治に行かせてやってもらえませんか?」
「彼は帝国英雄であり止める事は皇帝でも不可能です。行ってらっしゃい。」
ってな訳でやっと合流が近付きました。
{向こうもかなりとっちらかっとるが?}
まぁ合流さえできれば勝利なんで。
{一遍死ぬような目に遭わせよう。}
小合を?
{増山を。}




