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俺が宇宙の戦闘機?  作者: ケモブキ
自家用宇宙艦
136/258

帝都ですべき2~3の事柄

 小合の作戦は一歩目から躓く事になる。


「おい、あれドボコンのアンドロイド0号じゃね?」

「いや……なんかデザイン違わない?」

「チューンアップされたとか?」


という感じでヤジ馬がぞろぞろ付いてくるのだ。


『これギルド本部は後で行った方がいいかな?』

「そうじゃのう……とりあえず御前議事堂行くかのう。」

「しかし敵意を持たない群衆も怖いものですな。」

「師匠、腕外して落とせる?」


レオの耳打ち、その通りにすると……


「父ちゃんダメだ、腕外れた。」

「そうは言ってもお前がこれがいいつったんじゃないか。」

「このボディーがドボコンの0号に似てたから……」

「坊ちゃま?似せて作った物で本物みたいな動きは無理だと店の人も言っていたでは有りませんか。」


まーグラスさんもレオもキキョウさんも即興で周りに聞こえる様に寸劇初めたな……首でも外してやろうか?

ガラン!


「あっちゃぁ~、あちこち劣化してますねこれ……」

「中身はうちの門番組み込もうと思ってたんだがね……」

「そうですね准男爵様。わたしが1度分解整備してみましょう。」

『いえっきし!』

「ロボットがくしゃみした?」

「おっさんみたいなくしゃみじゃのう。」


レオが耳打ちする。


「師匠……師匠が目立ってどうすんだよ?一応隠密作戦だろこれ。」

「くしゃみするようには作って無いんだけどな……埃でもインテークに引っ掛かったかな?」

『誰か噂してると思います。』

「やっとヤジ馬引けたんだから喋らないでください。」

「なるほど……R2D2とC3PO買ったルークもこんな感じだったんじゃろうのう。」

「いいえミヤビ様、ルークはあの2台がスーパーロボットと知りませんでしたがあたし達は。」

“いやいや結構ポンコツじゃぞ?”

『今、時代は神殺し!』

「アマテラス様!謝るのじゃ!破壊神が怒っておる!」

『いや普通にエマールちゃん以外ボロクソ言ってるよな?』

{おっさんわしはいつでもおまはんの味方やぞ。}

『お前が一番信用できんわ!』

「あんたら緊張感もクソも無いな……」

『デクさんも他人の事は言えない。』

「あそこが御前議事堂じゃ。」

『まー日本の国会議事堂にそっくりな……』


入口で地図を貰う、左右の貴族院と元老院に2つずつ、中央棟前後に1つずつ設置する……中央棟の正出入口が一番手間が掛かった。とはいっても小合のロケットパンチで梁の上に設置したのであるが。


『後はギルド本部だな。……どこ?』

「議事堂の裏じゃ。行こうぞ。」


……いや、国会議事堂の裏にすぐ霞ヶ関建てるなよ……って日本人にしかわからんか?


「御免、チームミーン・マシーンじゃが……」

「あ?なんださっきのポンコツじゃないか?」

『おうヒュードロボ久しぶり!元気だったか?』

「え?0号?んじゃやっぱりあれは……」

{JUNたんも居るよ?}

『出てくんなお前は!この前の話なんだが来てくれるか?』

「当然だ!弟も行きたいと言ってるぜ。オーロッカス!こっちが恩人のサイボーグ0号(おーごう)だ。」

『初めまして、小合克己と言います。オーロッカス・コヨーテさんまで来てもらえるとは……』

「あ!いいえ、兄を助けてくれた上に弟の敵討ちまでしていただき感謝してます。」

「ところで0号、この人は?」

「安心してくれ、わたしはホモじゃない。帝国最高の冒険サイボーグに興味があるだけだ。」

『ケベ博士……禁酒命令出しましょうか?』

「ケベ博士……ってあの?」

『そう……共和国の恥部。』

「そう言えば0号、共和国准将ってマジなの。」

「実はマジなのじゃ……ここにも特務艦で来ておる。」

「0号さん、この方はもしかして……」

『ええ、前帝国皇帝の娘さんのミヤビ様です。』

“妾も紹介してたもれ。”

『浮遊霊のアマテラスさんです。』

“おい!”

「0号……その方もしかして多人数一気復活(メガリザレクション)事件の時の女神様なんじゃ?」

“おお!あの時は名乗らず失礼したのう。妾は高天ヶ原の主神アマテラスと申す。で、こっちが我が弟スサノオ……の魂の入れ物じゃ。”

「うっすらと美しく神々しいお姿が?」

“おお!冒険者達が信仰してくれとる様じゃのう。嬉しく思うぞえ。”

『エエからミヤビ様の札に帰れ!ごめんな?変なお化け出て。あとはセシリアさんとシェーナさんと虫テイマー何人かが来てくれるはず。』

「0号さん、虫テイマーって戦闘では……」

『ああ、違うよ。新しくダンジョンできた所に蜘蛛モンスターが居るみたいでシルク作ってもらおうかと。』

「ああ、そう言うことだったんですか。」

『セシリアさん!シェーナさんに聞きませんでした?』

「あの娘は養殖とか言ってましたけど……」

養蜘蛛(ようちちゅ)ですよ。あの糸で織られた布は滑らかな肌触りと革鎧以上の守備力を持ちます。』

「やっぱりテイマーギルドに欲しかったですね。」


シェーナが頭にオリハルコンスライムの子を乗せて入ってきた。


「シェーナさん……それいつも乗せてんの?」

「レオくん、何か問題でも?」

『無いんですか?』

「在るんですが……テイマーは判断が曖昧なんです。それを逆手に取って……」

「この子は相棒です。ね~スラちゃん。」

[あ~い。]

「スライムが喋った?」

『驚く程の事かな?オリハルコンスライムは全部喋るぜ?』

「0号……お前の常識はちょっとおかしい。」

『ブルースライムでも喋るの居るのに。』

「あ、虫テイマーですけど3名共和国に行ってくれます。蜘蛛専門が2人と見習い1人、」

『うん、とりあえず儀礼艦で聞くよ。みんな、ランチに乗ってくれ。』

「あ、こちらテイマーのジャンヌとベルモント、見習いのマーカスです。」

「新天地にようこそ。お3方の力で虫系テイマーの評価を爆上げしていただける事を期待しています。お3方の相棒は?」

「飼育ボックスです。」

『それ持ってランチに行きましょう。』

“昼食かの?”

連絡艇(ランチ)に荷物置いてからだ!セシリアさん、俺たち詳しくないんで美味しい店お願いします。』

「ちょっと離れてますが良いですか?」

『もちろん、今日は奢りますよ……ってヒュード、飯食える?』

「今度ケベ博士が摂食ユニット付けてくれるって!」

『んじゃすまないが今回だけ我慢してくれ。』


{オーロッカスとかヒュードロボとか名前忘れてたな。}

それで時間が余計にかかって……

{かなり懐かしい名前も出てたし新人も3人……そろそろ頭パンクしとらん?}

してる……

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