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俺が宇宙の戦闘機?  作者: ケモブキ
自家用宇宙艦
134/258

クーデターなら先に言え

『そう言えば帝都って見て無かったな……』

「師匠に見せたら壊されるかも知れないし。」

『はははこいつめ……ニュートリノ砲にエネルギー充填。』

「適当な命令出さないの、本当に充填されたらどうするのよ。」

『元帥、動力室への通信切ってますし。帝国の皆さんの怨みは買いたく無いですよ。』

「私はモンスターを産み出してしまったのかも知れない。」

『博士、今更です。』

「無害な顔してる恐怖の狂科学者(マッドサイエンティスト)と彼に作られた恐るべきアンドロイド。時代は我々に何をさせようとしているのか?」

「キキョウ姉、冗談にならないナレーション止めて。」

「その恐怖はある日アンドロイドの電子頭脳に電気ノイズが発生する所から始まるんじゃな。」

“美貌の女神の神通力も通じない愛を知らぬロボットじゃのう。”

{ただメモリーの隅に残った美しい妻の声にのみ反応するんやな……}

『皇帝陛下……いやマツシト様、何卒ニュートリノ砲の試射を御許可いただきたく……』

「おいタケ!オゴウさん本気で怒ってないか?」

「ん~、ワタナベさんやリョクちゃん見る限りまだ余裕は有りますな。」


あ……あいつら辺境伯とお茶してやがる。


{皇帝陛下、危険域に達したらわしが報告しますんで。}

「JUNちゃん、頼みましたぞ。」

『なんで俺に信頼が無いんだろう?』

「ヒスパニック・パークで独り緊急発進(スクランブル)やったからじゃ無いですかねぇ。」

『まぁ帝都星にはセシリアさん迎えに行かなきゃならないですし。』

「誰じゃったかの?」

「オウルベアの依頼持ってきたお姉ちゃんだよ。ミヤビ様忘れたの。」

「おお、あの現副ギルマスか。」

『あとヒュードロボとワイリーさんだっけ?それと虫系のテイマー何人か……』

「師匠、それなんだけどシェーナさんに言った方が早くない?あの人元テイマーギルドだし。」

『言ったんだけど虫は少ないって。蜘蛛糸の養殖って伝えたらギルドランク低くて良ければ話してみるつってた。』

「根回しは終わってんじゃん。」

『ただ問題は共和国に来てくれるかだよな。あと帰りでないと拾えないんだよ。』

「なんで?」

「レオ……妾らは戦争始めるかも知れんのじゃぞ?そんな中に非戦闘員入れられるかや?」

「ミヤビ様……戦闘員のつもりか?」

『あ~、喧嘩すんな。理由はミヤビ様の言う通りだ。ミヤビ様が居るのは安全の為。ここなら守れる。』

「艦隊ジャンプアウト!メッセージメインスクリーンに出します!」

“こちら第1艦隊、そちらを仔猫男(キティガイ)と……皇帝陛下?”

『こちら特務儀礼艦、高速流星(ハイウェイコメット)。艦長の小合克己です。先日はインペリアルガルーダでお世話になりました。』

「ハンス艦長、ご苦労。マツシトじゃ。今回は共和国の特務儀礼艦に仔猫男(キティガイ)のフレームを使ったと言うことで同乗しておる。」

“ははっ!ではオペレーション「革命」のスタートですね?”

「うむ、民草に怪我をさせんように頼むぞ。」

『いやオペレーション「革命」って為政者が付ける作戦名じゃないでしょう……って聞いてないか。』

「貴族が力を持ちすぎたのです。20年前これを是正しようとして陛下は……」

「オゴウさん、ナイトヮ元帥、泥を被せて申し訳ありませんのう……」

「皇帝陛下、これは20年前からの計画の内ですので……」

『その辺ロボットにも教えておいて欲しかったな~。』

<え?聞いて無かったの?>

『え?話有ったの?』

「そりゃあのときカツミくん生死の境をさまよってたから。」

『んでその後何も無かったのは?』

「カヅちゃんが言ったかと。」

{イセ行くとか言ってたから聞いたのかと。}

『今回土産は自己購入する事!』

「え?あの……元帥、オゴウさんの罰則っておかしくないですか?」

「ディクリウスさん、覚えておきなさい、身内に甘すぎる准将が共和国に居るのよ。だからこそ今回の作戦には彼が必要なの。」

「あの機動力は電撃作戦には欠かせないと思いますが……」

「いやいや、今回の作戦の肝は民衆を味方にする事ですぞ。」

「タケシト!いつの間にそんなに賢くなったのじゃ?」

「ふっふっふ、ジョウノさんの教え方がわかり易いんですよ。今回はクーデターで帝都星御前議事堂を乗っ取るのが最善じゃろう。」

「御前国会まであと3日在るが?」

『まずノリコちゃんネットワーク掌握、佳寿子はノリコちゃんの補佐』

《クリア!》

『え?……は……早いのね。佳寿子は御前議事堂の扉閉鎖と外部連絡網との隔離』

{穴はどの程度?}

『お前の尻位。』


スパァン!


{真面目にせんかい。}

『通常の足留めができればいい、通信網は完全孤立で空調は完全気密催眠ガス噴霧、行けるか?』

{ああ便秘モードか。}


スパァン!


『人に言っといて自分はネタ拾うんじゃない。』

{ダンナちゃん、中の盗聴は要らんのかいな?}

『できればいいな程度だな。特に必要でもない。陸戦部隊は正門から入る。』

<あ!これもしかして……>

『そうですよ城野さん、技官救出作戦と同じ方法です。今回は救出並びに逮捕者が続出しますので第一艦隊陸戦部隊に任せます。博士は催眠ガスの製造を……』

「言うと思って作って有るよ。皮膚に触れた途端に眠る効果時間1時間のやつ。」

「先輩……誘拐された後何か熱心に作っていると思ったらそんなものを……」

「やっぱりああいうのは自分で受けてみないと欠陥が解らないね。なんで今回は頭痛の残らない非ピリン系にしてみました。」

『それをどうやって持ち込む?』

「ボンベはポケットサイズだけど効果的にするには……」


ノリコが御前議事堂の内部青写真をモニターに出す。


「この赤い点の部分に仕掛けて欲しい。」

『んじゃちょっと行ってくる。』

「待たれよ!明日は御前議事堂一般公開の日なのじゃ。ミヤビとレオくん連れて行ってもらえんかのう?」

『補佐にグラスさんとキキョウさんとエマールちゃん希望します。』

「最高責任者だから来いでいいのに。」

『あとデクさん行く?』

「どういう人選なんですか?」

『目立つようで目立たないちょっと派手な集団、これが一番街に溶け込むんだよ。ついでに子連れ。外見は地方からのお上りさんに見えるさ。』

{なんか引き延ばしとらん?}

別に外伝が進まんから先にクーデター回しようとか少ししか思ってないぞ?

{ちょっとでも思ったらアウトじゃ!}

しかし我ながら戦闘描写がドヘタだな……

{寝かしてこそこそしか引き出し無いんか?}

うん。

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