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俺が宇宙の戦闘機?  作者: ケモブキ
問題親父たちの帰還
129/258

朝飯前のおっさん会議

 イセ旅行最終日、ヒスパニックパーク見物の日である。


「私が付いていっていいんですか?」

『妹さんへの土産話を持っていってください。』

“オゴウさんごきげんよう。”

『フレイヤ様!デクさんの妹さんにアレ渡してもらえました?』

“ええ、エインヘリヤルが喜んでましたよ。「克っしやんありがとう、CBXのマスヤマ」と言うことです。”

『ああ本当に増さんだったのか……あいつ絵が上手いでしょう。』

“宿主の裸婦像描いて怒らせたりしてましたね。”

「なんとけしからん!」

『落ち着けシスコンエルフ。聖女なんだから宗教画だろう?そんなものに欲情するアホが居るか?』

「私はフレイヤ様の沐浴図で女性の神秘に目覚めましたが?」

『アホはここに居た?って言うか本人の前で何口走っとるか!』

“まぁエルフというのはスケベな種族ですから。”

『うちの方じゃ真面目でストイックだと……』

“いえ、そのままじゃ増えすぎるので出生率弄ってます。”

『城野さんもですが増さんもエルフはストイック派だからねぇ……』

「兄がどうかしましたか?」

『ああ、いいえ。我が友人で増山と言うのが居まして、そいつが通称増さんなんですよ。』

{あっちはマッさん。向こうはマスさん。}


JUN太は違い判ったのか?


{字で書くと同じ。}

『わかっとらへんやないか!まぁ向こうは聖女らしいんで。』

「ああ、デク殿の妹君ですな。」

『どうもその中に昔の知り合いが同居してるみたいでして……』

「それでは身の安全はほぼ保証されてますな。」

「だといいんですが……」

『あいつは生身で俺より強かったですよ?空手の国体選手に選ばれてましたから。』

「オゴー様、コクタイとはなんじゃ?」

「あっしらの元の国で一番を決める催しでやすよ。かけっこが一番速いとか殴り合いが一番強いとかを決めるんでやす。」

「師匠は何位だったんだ?」

{はっはっは、出られるかいなそんなもん。当時は女の尻追いかけ回してたわ。}

『追っかけてた尻から言われると妙な感慨が有るな。』

「(爆発しろ。)」

『ではリョクとラインさんのリクエストにお答えして……』

「するな!このホテル塵になるから。」

{付けたんかい?}

「戦艦の1隻位は道連れにできるようにとの本人からのリクエストでノマドくんと設計してね。」

「ありゃ芸術品に近いですよ。ねぇ先輩。」

『と言う訳だ。』

{寄るなぁ~!}

「とーたんどちた?」

<オサム、お菓子あげるから父ちゃんから離れろ!>

「アニャキ!あ~い。」

『これが子離れか……寂しい物だな。』

「自業自得だと思いますよ?」


そう言うアッシャー提督も腰が引けている。


『そんな簡単に爆発するわけ無いじゃないですか。まずこのコードを胸のジャックに接続して……』

{だからするんと違うわぁ~!}


張り扇で思い切り殴りつける佳寿子、小合の首が外れて……


「あの状態で10秒から1時間で爆発するんだよ。」

『時間は任意設定できるスグレモノだぞ?』

「おじさん!首付けてから言ってください!」

『純子ちゃん、おっさんの時代にはこういう悪役の出てくるアニメがね……』

「ブロッケン伯爵でやすか?」

「帝国にそんな名前のが居るのう。」

「ブロッケン伯爵領は納税もしっかりしていて民も明るいですよ。オゴウ様の言っておられたダンジョン鉱山化を逸早く採用しております。」

『1度見に行ってみよう。』

「オゴー様!開園時間はまだかや?」

『朝食食ってからね。』


あ……首長が青ざめてる。


『どうかしましたか?』

「じゅ……准将爆……爆弾……」

『あああれほとんどネタですよ。体内の反応炉をメルトダウンさせて爆発させる物なんで普段は信管付けないプラスチック爆弾程の威力も無いです。と言うか自分が嫌です。』

「でもカツミくん我々の偽物出た時は宇宙艇の反応炉乗っ取って爆発させようとしてたとか……」

『あ~!博士がノリノリで自爆装置付けた癖に~!』

「あの……元帥、自爆装置ってそんなに簡単に作れる物なんですか?」


イトイが最もな疑問を投げ掛けるが


「あの子たちは遊びやノリでそういうもの作る時が有るのよ……で、付けられる方も普通嫌がるんだけど……」

「最悪の出会いが有った訳ですね?」


しれっとイトイと元帥の会話に加わるディクリウス。


『最終安全装置にクリムが頑張ってくれますし。』

「クリムちゃんにまで迷惑かけてんのかい?」

[ごすじんとほーしゃせんが飛び散らない様にって。]

「え?ちょっとちょっとこれ何なんです?」

『イトイさん、スライムって知りませんか?帝国では結構繁殖してますが。』

「いやあれ青いですよね?こんな金属光沢をもってはいないですよね?」

[オリハルコンスライムだから~!]

「オリハルコンって皇帝の錫杖の?」

『そんなもん有ったっけ?』

「兄の宝物庫に入っとりますな。あれを持てるのは皇帝だけです。」

『マツシト殿下元皇帝ですよね?』

「キャティに取られそうじゃったから……」

『ん~渡してた方が色々早く済んだかも。』

「どういう事ですかな?」

『防犯魔法くらいはかかってたと思うんですよ。で、多分血統で判断してたのでは無いかと。』

「では錫杖の呪いとは?」

『ほぼ確実に防犯魔法ですね。それで何日間か以内に皇帝が触らなかった場合に攻撃魔法なり毒魔法なりが最後に触った者を敵とみなして攻撃する……皇家の祟りの完成です。』

「防犯魔法を掻い潜るには?」

『そう難しくないと思いますよ?前もってどこかに血を垂らすとか……まぁこれは部外者がネタにしていい話ではありませんが……』


{あんたらずっとしゃべっとったんか?}

「え……まさかわしらは……」

「朝飯抜きですか?」

{バイキングやからさっさと食べといで。}

『クリムはどこ行った?』

[おいしくたべてきた~!]

「父上とディクリウス殿とオゴー様だけがまだじゃ。」

「声かけてくれても良かろうに……」

『城野さんは?』

《レスキューチェイサーとインペリアルガルーダの点検してますよ。》

「開園時間までに食って来るのじゃ!はりーあっぷなのじゃ!」


{ヒスパニックパークまだ行けへんのんか!}

あそこまだ遊びに……取材に行ってないからなぁ……

{ンなもんパンフレット見ながら書け!っちゅーか遊びにと言いかけたな?}

否定はしない。

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