エルフとの邂逅
うちの一行の酔っ払い共を治して回って……
「何だったんでしょうねこれ?」
『どっかのアホに依る魔法での破壊工作だと思いますが……無差別ではないですね。うちのメンツだけですから。提督のご両親は大丈夫ですか?』
「大きい水銀ちゃんが守ってくれましたよ。」
[咄嗟におじーちゃんとおばーちゃんとさんぼーちょー覆ったの。]
『よくやってくれたクリム。お前は大丈夫かい?』
[酸化防御で無効化したよ。ごすじんの魔法みたいに圧力無かった。]
「オゴウちゃん、ちょっといいかしら?」
『ボヤッキーさん、何か気付いた事でも?』
「オゴウちゃん、惑星国家連邦にエルフ族って居るんだけど魔法や呪いに特化してるのよ。」
『そいつらの仕業だと?』
「可能性は有るわよ?」
<エルフキター!>
「城野はんどうしたでまんねん?」
<エルフとドワーフには前々から会いたかったんですよ!>
“会えば?”
『デミウルゴス様…そう簡単には…』
“庭に居るよ?”
<行くよ小合さん!>
『合点承知之助!』
「あの2人の瞬発力は何なんですかね?」
{どうせおっきい胸見たいだけやで提督。}
「エリナ艦長も大きいわよ?」
「叔母さん…いくら大きくても知り合いの奥さんに発情しませんよ。」
(小合先輩は小さい方が好きだと思うわよ?)
「あ~、そうでやすね。」
[良かったね母さん。]
「やったねかーたん。」
{オサムちゃんおおきにな……幸治は後で折檻や。}
[理不尽!]
“あ~、ウズメちゃん、そのエルフ男だよ?”
{ウチの右手が光って唸る!}
(原稿上げろと轟き叫ぶ!)
「父ちゃんあの2人どうしたの?」
「すいやせん皆さん、病気なんでやす。」
<君がエルフですね!>
『安心したまえ。我々は変態ではない。エルフと友好を結びたいだけだ。』
「魔法も使えない癖に何を…」
『水弾!』
指先程の水球がエルフの足元を抉る。
『こんなもんでいい?』
「くっ……」
<あ、走って逃げた。>
『ヒャッハー!』
「……体力強化してるのになんで付いて来れるんだこのゴーレム達?」
『俺達ゃ走りのチームだからよぉ。』
<結構スピード出るんだねこのボディー。>
「何なんだお前達は?」
『何でもいいから転けるなよ?あ……』
ズシャー!
<わっちゃ~……言ってる尻から……>
『マンホールの蓋だな原因は。』
<小合さん生前やったクチだね?>
『何回となく……治癒!』
<時速40キロでスッ転んだから頭打ってない?>
『神通力!透視!ん~……うん大丈夫だね。背負って戻ろうか。』
<おんぶおばけって有ったなぁ。>
『声がみつばちハッチのやつ?』
<いや確か小さなバイキングビッケだったような。>
注:同一人物の栗葉子さんです。
『意識が戻らないんですけど?』
<とりあえず宿で介抱してみようよ。>
『って訳で連れて来ました。』
「捨ててらっしゃい。」
『まぁまぁ元帥、クリムで拘束しますんで……こらそこの腐女子連合何しとる!』
{安心しぃ、ウチらは痴女やない。男性エルフの性器がどうなってるか知りたいだけや。}
『うん、ただの変態だと認めるからズボン下ろしてやるな。エルフの神って誰だろう?』
“エルフだったらおでんとこのフレイが担当だったはずだよ。ちょっと呼んでくるね。”
「ん……あ……」
{目ぇ覚ますで?}
「ここは……?」
「おっちゅ!」
「私はゴブリンに捕まったのか?」
『ウチの娘をゴブリン呼ばわりしないでもらおうか?』
「ではゴーレムよ。ゴブリンでなければ何なのだ。」
「おじさんが娘と言ったでしょ?ゴブリナよ!」
「え?女だったでやすか?」
「父ちゃん入って来るな!」
『ナベちゃん……そうだよな、男と思ってても仕方ないよな。』
「そこ!自分たちの間違いを正当化しない!」
「ゴブリン上位種が3体にゴーレムか……」
[スライムも居るよ?]
「ここは地獄か……くっ、殺せ!」
『男エルフのくっコロさんは見たく無かったな。』
「やっぱり女騎士でやすよね。」
「うわ……父ちゃん達最低。」
「……あんた達何遊んでんだい。」
『あ、元帥。只今説得中でして。』
“スサノオ殿!この度は申し訳有りません?”
“フレイ、君初対面でしょ?スサノオ君解るわけ無いって……あ、スサノオ君、この筋肉ダルマがフレイだよ。”
『いや……見えんし。』
「あらデミウルゴス様お久しぶりです。」
“あ、ナイトヮ元帥お邪魔してま~す。”
「狂った連中の始末に派遣されたのか?」
“おいエルフ、いやさディクリウス・メイプルリーファー。神の眷族に何を考えた!貴様の罪は世界樹が肩代わりするのだぞ……今若枝が一本砕けたわ。”
『え?姉ちゃんなんとかなんない?』
“ならんのう。そこなエルフが神に反逆したとして自切したのじゃ。”
「本物……?」
“ディクリウスよ、シャンバラに連絡してみるがよい。そちを騙したダスティ・キャティを討ち取った時元に戻るであろう。”
……ん?
『キャティってまさか……。』
“スサノオ殿、気付かれたか?フレイン・キャティ元宰相の一族である。”
『ろくでもないなあの一族。』
“ロキの眷族だからな。”
“スサノオの舎弟かえ。”
『記憶にございません。』
「オゴウのおじさん知らないって……」
「ライカちゃん、これたぶん師匠覚えてるよ。」
『いつも付いてきた悪戯好きな奴なら記憶にあるが?』
“““そいつじゃぁ~!”””
「あの……すいません。」
『はいデクさんどうぞ?』
「木偶って……いやその、わたし何で生きてるんですか?」
『ああ鬼ごっこの最中に転けたんで治癒かけたから。』
「いえ、わたしあなた方に酩酊かけたんですが?」
『悪戯程度で命狙う訳ないでしょ?それに俺は友好を結びたいって言ったよ?相手傷付ける訳ないでしょ。』
「はぁ……」
「デク殿、オゴー様はいつも本気じゃ。そなたは味方と認定されたのじゃ。」
ぱこ~ん!
「お姫様、真面目な話の時に茶々入れない様に。」
「キキョウ姉……痛い……」
『あ、クリム。もういいから自由にしてあげて?』
[は~い。デクさん痛くなかった?]
「ああ大丈夫……君はかわったスライムだね?オリハルコンっぽい輝きがある。」
『ああ、クリムは暴食聖金属粘体生物なんだよ。』
{……出したか……}
もう思い残す事はない。
{完結できるんやろな?}
他の作品から引っ張って来てるのは言ったな?
{遠い昔の(軍事裁判前夜)あとがきで聞いた。}
あのリックザッカーの相方がディクリウスだったのよ。
{ふ~ん。}
興味無いなこいつ。
お後、ブクマしていただいた方が39名になりました。本当にありがとうございます。
{んでチマチマ書いてるのは何よ?}
転生TS物?こっちが煮詰まった時にチョロチョロ書いてる。ただ小合が出て来そうな……あとクリムが粘性になってた(正しくは粘体です)




