新たなる敵の影
『先ほど連絡した小合克己ですが~。』
「はい、こちらに記入お願いします…え?准将閣下ですか?」
『まだ鑑が完成してないんで暫定ですけどね…』
「ごめんなさい、小学生引率の方かと。」
『今日はそれで間違いないですよ。』
「オゴウさんですか…何処かで聞いた事が有るような…
あ―!一年ほど前にΓ728でスケルトン潰したあの!」
『あ~やりましたねぇ…主にケベ博士やクヮルス元帥のおかげなんですが。』
「先日の反乱軍人抑えたの聞くと准将閣下のお力だと思いますが…」
『いやいやあれ身体失って死にかけましたから。』
「ところで…事故当事者達がスパイの疑いが有ると言うのは?」
『独り帝国のベフノ訛りが有ったのとこちらの宇宙艇を狙撃しようと狙った事実、これはスタートレッドの火器管制調べれば判りますよ。でなきゃ暴発なんてするわけ無いから。』
「なるほど…火器管制レーダー照射ですか…間違いなくテロですね。」
『そんな訳で細かく調べて欲しいんです。宜しくお願いします。』
で、イガウエノ警察署での些事は終わってこれからイセ宇宙船通路へ
『アノーパーキングエリアで休憩取りますんでよろしく~。』
“了解したわよオゴウちゃん。”
『つくづくドロンボーが味方で良かったな…』
当然ケベやノマド達には及ばないが十分天才と呼べる技術と戦闘能力を持っていたのである。ただ…
『ちょっとドジなのがなぁ…』
“いぇ~っくしょん!”
{ボヤッキーはん風邪かいな?}
“たぶんコロナでまんねん。”
“スカぁ!ボヤッキーがコロナだと全員隔離じゃないか!”
“いや…僕ちゃん鼻毛抜いただけなんでしゅけど。”
“こちらインペリアルガルーダ、異常有りません。”
“ガクサは一番しっかりしてるねぇ。”
『ステントワーム行っとく?コロナ位なら分解するよ?』
“痛くないかしらそれ?”
“先輩、スサノオ様に体力増強してもらってるからステントワームの能力は入ってると思いますよ?”
そう言えばエキノコックスワーム入ってるんだった…
“エマールちゃんが危険でまんねん?”
『彼女はエリクサー投与されてるから安全なはずだよ。』
“まぁ並のエリクサーいくつか持って来てるから大丈夫だと思うんだけどねぇ。”
『1人に2回も3回も使う物でも無いんだが…』
“マージョ様ドジでしゅねぇ。クリムちゃんが居るから材料だけ在ればいいんでしゅよ。”
いやいやそういうものでも無くってね…まぁとりあえず休憩するか…
「父ちゃん御木曳車って何?」
『ああ、伊勢神宮じゃ20年に1回式年遷宮って言って神社建て直すんだよ。その時に使うのが木曳車だ。柱運ぶトラック代わりだと思えば間違いない…たぶんそうだと思う…合ってるんじゃないかな…まぁ少しゴニョゴニョ…』
“幸治や、克己の説明でだいたい合っとるわえ。ここじゃ今はトラック使っとるがの。”
{イセ神宮も遷宮するんかいな?}
“建て直す必要も無いが祭じゃからのう。”
「オゴウさん!次のウレシノパーキングエリアに宇宙一食べにくいたこ焼きが有るって書いてますよ!」
『アシッドちゃん…いつの間にパーキングエリアマップを取ってきた?』
「これは食せねばならないなアシッド技官!」
ソアラさん食いたいだけだろ…って言うか宇宙一食べにくいたこ焼きか…大きいだけじゃないの?
“克己!妾にも供えてたもれ!”
『はぁ…ボヤッキーさん、次のパーキングエリアも止まります。』
「了解よオゴウちゃん!」
「ボヤやんたこって何でまんねん?」
「小さいテンタクルスよ。帝国じゃあまり食べないけどね。」
「テンタクルス食べんのかい?」
「漁業研究都市ではおでんに入れたりしてましたよ?」
『出汁の染みた大根と合うんだこれがまた…』
{関東煮か…克っちゃん作って?}
『寒くなったらな…ってお前は食えないだろ?』
「こんなことも有ろうかと!」
「ユキハルくん以外は摂食ユニット実装済みですぅ。」
「かぁ~お二人さすがに天才ね。」
<普段から見てるとそうは思えませんけどね…>
『城野さん何か書かれたの?』
<僕と小合さんのやおい同人を…>
『あに書いとるかこの娘っ子共は!』
「メカBLシリーズは売れ行きトップですよ?」
『嬉しくないわい!』
どこぉ~ん!
『ほら見ろ自販機も炎上しとる………え?』
{おっさん…無意識のうちにミサイルを…}
『俺はミサイル積んで無かったと思うが?』
「私も積んだ覚えは無いな。」
「先輩に同じです。」
「普通のミサイルなんてねぇ…」
「どうせなら核分裂物質の作りましょうよぉ。」
あ…アシッドちゃんアッシャー提督に殴られてる…
《UFO接続…フェイズドアレイレーダー作動。全データをアンドロイド部隊へ!》
『軍関係者は一般人の避難誘導お願いします!チームドロンボーは皇家の護衛を…』
何故突っ込むキキョウさん&レオ…
「マフウ忍術、斬撃颶風!」
「同じく、隕石狙撃襲!」
キキョウさんの刀から不可視の光線が出てミサイルを膾斬りにしていく。レオのパチンコが発射したベアリング玉を包む様に青い光に包まれる…
『それ科学忍法つった方が正しくないかな?』
{UFOに火ィ纏って相手に突っ込むんやね?}
『UFOよりインペリアルガルーダの方が似合わないか?』
「オゴウちゃん、それすると僕ちゃんたち爆発する気がしゅるんですけど?」
「師匠!3つ逃した!」
『ロケットパーンチ!デストロイゼモー!』
《射出機確定!逃走注意!》
『データを警察本部並びにパトロールチェイサーに報告!後は警察のお仕事。』
{イセ星系ポリス本部より入電。寄ってくれ言うとるで?}
『ウレシノ寄った後で行くか…』
{ウレシノって風俗の島の?}
『そりゃワタカノ!あっちの方は今回行かないぞ。』
「ウレシノってなんでしたっけ?」
『たこ焼き食わないなら別に…』
「アシッド技官!今回の目的を忘れてはいかんぞ。」
「ソアラくんも忘れてると思うんだ…」
「そこ!どさくさ紛れにビール買わない!あ、ノマド博士は別ですよ。」
「ちょいと副艦長さん、ビールくらい許しておくれよゥ。」
「ああごめんなさい、叔父限定です。」
「酔い醒ましの悪魔め…」
次は共和国か連邦か…
{早々に帝国使うからじゃ!}
当初帝国が敵の予定だったんだが…気が付くと皇帝と友人になってたし…
{小国家連合なんかどないだ?}
惑星国家連合か…
{里帰りできんから変なもん出してきたな?}




