そう言えば結構色々やらかしてた
「皇帝陛下!はるばるのお越しお待ちしておりました。」
「おお…グラスの親戚の人じゃな?わしを救ってくれたのはオゴウさんじゃ。そのオゴウさんが色々なボディー作ってくれて感謝してると言っておったぞ。あとわしはもう皇帝を退位して今は上皇じゃよ。」
「は…では今の皇帝陛下は?」
「我が兄マツシトじゃよ、これもオゴウさんに蘇らせてもらったのじゃ。彼は今帝国ではSSS級冒険者である。旧帝国勇者と言えば解りやすいかの?スタンピードを単独で蹴散らしブラックドラゴンを屠る。歴代最高の冒険者とも呼ばれておる。」
「ベフノ村をどうにかしたとか…」
「おお!あそこもそうじゃな。そちもベフノには特産品が無いことを知っておろう?そこを宇宙唯一のゴブリンとの共生実験施設にしたのじゃ。これもショウジャク山のゴブリン達が温厚にして友好的であると見抜いたオゴウさんの賜物じゃな、実際凶悪なのは潰して回っとるし…オウルベアの群れとはぐれゴブリンと百程のオークは潰したと聞いたのう。更に洞窟ロボットコンテストで優勝しとるぞ?」
「父上、今年のドボコンの映像なら在りますぞえ?」
「でかしたミヤビ!それを元帥殿や皆さん方と観るのじゃ!」
『では博士、ノマドさん…これを。』
「先輩…これは…」
『養老の滝の岩清水でございます。』
「いいのかいカツミくん…」
『全部で8本しか入らなくて2本はオーディン様用なんで。あとお二人に育てて欲しいのがこちら…』
「オリハルコンスライム!」
『更にエリクサーも3本持って来ました。生産に魔法処理が必要ですが調べてみて下さい。』
「本当に色々ありがとうございますオゴウさん。」
『いえいえ、それではこの辺で、オーッホッホッホ…あ!コピーネクロコンピューター忘れてた!』
(池田ちゃんはイエローダイヤと帝国の工芸品、ノリコさんは工芸品とマスコットね。城野さんはナイフと歴史書と魔法書…あとみんなにドラゴンの牙と鱗1枚ずつ…)
{何か凄いもの持って帰って来てる…}
《ドラゴンの牙や鱗って…》
<このナイフ…流水紋じゃないか!>
(帝国軍の制式装備品みたいよ?よく見ると波紋がそれぞれ違うのね。)
<これ…鍛治屋が1本1本作ってるんだ!>
(みんな結構粗末に使ってるわよ?)
<もったいない…>
(次はみんなでダンジョン潜りたいって言ってたわよ?)
{水を得た魚のように活躍してるなぁ…}
<で、小合さんは僕らに何をさせたいんでしょう?>
(それは本人が言うと思うけど城野さんは民主化の補佐、ノリコさんは隠れてるネクロコンピューターの炙り出しだと思うわ。)
{ウチは?}
(秘密兵器だと思うの。諜報戦用でしょ?そのボディー。今回はっきりとドロンボーが使い捨てのコマなのが判ったわ。その思い上がりを突く。…と思うのよ。)
{で、獣人の美少年は?}
(レオくん?美少年じゃないわよ。先輩とスライム捕りに行ったりしてるし…)
{異世界ライフを満喫しとるなぁ…}
『城野さん、神界に土産物送ってもらえます?』
{きゃあ!エッチ!}
『貧乳には言っとらん。』
『で、おでん様に酒2本と姉貴にお菓子詰め合わせと…』
<小合さん…とりあえずナイフ抜こうよ…>
{なんで刺さるんかあんたは?}
『今ボディーがブリキ製なのよ…デミウルゴス様どうしようか…』
{誰?}
(帝国の主神様。色々お力添えいただいてるから…)
《帝国の神に帝国土産ですか…》
“僕オリハルコンスライムの子供が欲しいんだけど…”
“デミグラス、それは従者としてかえ?”
“いや…こんなの進化計画に無いからどうなってんのかなと…”
“小合よ、無理を承知で1匹送ってやってくれんかのう?”
『いいですよ。城野さん生物送れる?』
<うん、問題無いよ。んじゃ…夜の食国!>
“月読の神通力は何時もながら役立つのう。”
“すまんのう…おお焼きドラゴンも有るのう…ところで小合、共和国には魔法は教えんのかのう?”
『帝国の減った魔素を共和国側で供給できないかと愚考しております。』
“““可能だよ。”じゃよ。”じゃぞよ。”
“むしろなんで気付かなかったんだろうね?”
“魔素の循環経路の変更じゃろ?ホゲかウケにでも…”
『その2人をコキ使うな!』
“わしがスレイプニルで廻って来るかのう。”
『姉ちゃんあれが主神様の正しい姿だぞ?』
“あやつ酒気帯び乗馬じゃが?それはそれとして佳寿子!ナイフ3本追加!”
{御心のままに!}
<黒ひげ危機一髪みたいになってるな。>
{機能部品を突かないのが嫁の愛。}
(え?あんた達の夫婦生活ってそう言う…)
『リョクちゃ~ん。ノーパンで何言ってんだ~?』
{ノーパンって変態か!}
(そう言うあなたはすっぽんぽん。)
{ズボン穿いとるもん!}
『こら上半身分離すんな。』
“あ!この子メタルスライム進化過程でオリハルコンの持つ魔素で変異したんだ!”
“だんにゃしゃま…はじかちい。”
{あれ?新しい神さん来られた?}
『オリハルコンスライムは喋れるんだよ。』
{この大きいのも?}
[クリムだよ、よろしく。ごすじんのお仲間さん達。]
{は~凄いなぁ…}
『クリムはグラトニーオリハルコンスライム、全てのオリハルコンスライムの母であり帝国では凄く助けてもらった。異名が惑星食い。』
[これぼくの冒険者カード。ごすじん動かなくなったときにごすじんのも回収したからね?はい。]
『ああありがとう。未確認歩行物体は消えてないか…』
クリムの紫カードと俺の黒カード…
{キャバレーの名刺みたいなカードやな。}
『基本的には身分証プラスキャッシュカードみたいな物だよ。』
<…この者、皇帝に刃を向ける以外の事を赦し意に沿わぬ者に頭を垂れずとも良き事を名言す。
またこの者の主はこの者が求むる者以外は皇帝のみであり、何人もこの者に臣従を迫るを赦さず…思った以上に恐ろしい物持ってた!>
(ああ、先輩の身分は帝国では侯爵と同等ですって。)
あ…アンドロ軍団が埴輪になった…
(しかもそれ皇帝上皇両陛下のサイン入りなのよ。たまに馬鹿が敵対するけど。)
<小合さん…あんた帝国で何やらかして来たんですか?>
………はい?
{無自覚で暴れてたんかい!}
本人降りかかる火の粉を払ってただけのイメージしか無いんだが。
{洞窟ロボットコンテストからこっちトントン拍子に何か起きてたな。}
リョクとクリムとナベちゃん親娘が主な筋だったと思うが?
{エマールとかエリクサーとかやってたろうが?}
さて…地球から引っ張って来たボルティーどうしようか?
{やっぱり計画無しかい!}




