転生したら細剣を使う
1話 転生する
俺の名前は秋山あきやま 澪れい面倒くさがり屋の普通の高校生だ。
趣味は2つある。1つ目はアニメや漫画を見ることだ。そして俺は思う――――なぜアニメや漫画の主人公は細剣を使わないのだろう。あんなに美しくてかっこいい武器他にないのに.........
2つ目の趣味は、寝る事だ。なぜなら夢の中では細剣に触れる。そして、夢の中では時間が無限だから、少しでも強くなるために日々夢の中で鍛えている。
毎日細剣を何時間を振り続け、何時間も走り続けた。今では、高速で動くことと、細剣で何でも斬れるようになった。
大体の主人公は、凄い威力の魔法を使ったり、大きい剣を使ったり…俺は細剣が大好き。白い服を身にまとって細剣を持つのに憧れる。ただただ美しいと思う。
「学校疲れたな。よし、やっと寝れる。」
やっぱり寝るのは幸せだ。だって、強くなれるんだもん。じゃあ、おやすみ.........
「おぎゃー」
「おぎゃー」
「おぎゃー」
「おぎゃー」
「妻よ…遂に…遂にうまれたぞ!!!」
茶色の髪に整った容姿の男が涙ぐみながら叫んだ。
「良かった。ほんとに…ほんとに………良かった…」
白い髪に美しい顔をした女性が、4人の子供を抱えて泣きじゃくんだ。
(あれ…動けない。さっき家で寝てに起きたら動けない。………え?)
目の前に、茶色の髪をした男性と白い髪をした女性がいる。なぜ知らない人が目の前にいるんだ。なぜ泣いているんだ。
「私がお母さんだよ…」
「俺がお父さんだぞ」
ほっとした顔で2人はそう呟いた。
(お母さん?お父さん?)
格好からしておかしいな。もしかして異世界とかかな…
(そしたら細剣があるって事じゃん!?)
――それから2年後――
ようやく立てるようになった。状況を整理するとここは異世界で剣と魔法が使えるらしい。父が剣を持っていたし、メイドが魔法を使っていた、それは間違いない。
そして、大きな問題がある。
それは…四つ子の末っ子であるとゆうこと。
長男の名前は『ルース』黄色い髪をしている。
次男の名前は『メラン』黒い髪をしている。
三男の名前は『アドム』赤い髪をしている。
末っ子の俺は『セフィド』と言う名前らしい。
そして今鏡の前に立っている。真っ白の美しい髪、金色の目…
「なりたかった姿そのまんまだ」
ほんとに異世界なんだなと実感した。
「セフィド、ご飯だよ、こっちおいで」
「今行くよ、ルース兄さん」
テーブルにはいつも豪華な食事が用意されている。多分、身分が高いのだろう。父上と母上と兄弟4人、合わせて6人でいつも食べている。
「明日からは、4人に剣の指導をする。我々アルベルト家は代々王につかえる騎士として生きてきた。だからお前らにも強くなって欲しい。辛いかもしれないが頑張るんだぞ。」
「はい」
4人揃えて返事をした。
――翌日剣の指導が始まる日――
「よーし!みんなおはよう!」
「おはようルース兄さん」
いつもルース兄さんが起こしてくれる。とても優しい声だ。
「今日からは剣の練習だよ!頑張ろう!」
ルース兄さんが気合を入れてくれた。
ここは、家の横の練習場。父上はここで毎日鍛錬に励んでいる。
「よし!今日から毎日ここで指導する。まずは、木の剣をふってみろ」
4人同時に振り始めた、セフィド以外は、振る度に風が舞うほど綺麗で力強く剣を振った。
「すごい!3人は天才だ、これから練習していけば、この国で1番の騎士になるかもしれない。セフィドは、これから3人に追いつけるように頑張ろうな!」
「大丈夫だセフィド!頑張れば強くなれる!」
「そうかな?」
アドム兄さん(赤い髪)が励ましてくれた。
ここは、あの夢の場所に似ている、夢でしたことがここで使えるのなら…今度試してみよう。
「父上、作って欲しい剣があるのですが、この国で1番の腕がたつ鍛冶屋はどこですか?」
「セフィド、欲しい剣があるのか、では明日連れて行ってやろう」
「ありがとうございます!」
明日細剣を作ってもらえる。
――翌日――
父上と一緒に町のはずれの方にやってきた。何も無い平原に一つだけポツンと家がたっている。
父上がドアを開けると、ドワーフがいた。ドワーフは、鍛冶を専門とした種族だったな。
「おークルト!久しぶりだな」
「アルベルトか、久しぶりだな。で、子供連れて何の用だい」
「初めまして、セフィドと言います。今日は作って欲しい剣があって来ました」
「ほう。どんな剣だい?」
「細剣を作って欲しくて」
「細剣とは珍しいな。で、どんな細剣だ?」
「白色でお願いします」
「分かった。1ヶ月後に持っていく」
そして1ヶ月後が経った。1ヶ月の間俺は、剣の練習には参加せずダラダラとしていた。
「アルベルト。剣を持ってきたぞ」
「ありがとうございます。クルトさん」
「じゃあ振ってみろ、セフィド」
「はい。父上」
握った感じやっぱり、夢の中で振った感じと同じだ。じゃあ軽く振るか。
セフィドが上から下に剣を振った。そしたら、目の前の壁が線が入ると、真っ二つに割れた。
「!?!?!?」
「セフィド!!!!お前がやったのか!!!」
「はい。ひそかに練習してました」
「おい!あれセフィドがやったのか!」
兄や父上やクルトさんが、驚いた顔で俺を見ていた。やはり夢は転生の前兆だったのかな?
評価が良かったら2話も出します。