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喚き出す潤詞じゅんじをよそに、清一郎せいいちろう従三よりぞうに話す。

「でも、ヨリ。今お前、長女か次女か、って言ったか?」

「うん。あれ?違った?兄さんが嫁いだのが、長女のアイコさん。僕の義姉ねえさん。で、妹がユリコさんだよ。お見合いしたから知ってるでしょ?」

そう言って、

「あそこの姉妹って、わかりやすいよね。名前の通りの着物着てるもんね」

「そうなのか?」

「あれ?気づかなかった?義姉ねえさんーーーアイコさんは、漢字だと、藍蓼の藍に子供の子で、藍子あいこ。だから、藍染の着物とか青系の着物着てるんだって。で、ユリコさんは、漢字が、百合の花の百合に子どもの子で、百合子ゆりこ。だから、白い着物着てるんだって、義姉ねえさんが前に説明してたよ。ちなみに、義姉ねえさんの母親の名前は、紫苑しおんさんだから紫の着物を着てるって。」

「え?でも、お見合い破綻になった後、会ったユリコさんは、紅い着物を着てたけど。」

「そうなの?じゃあ、紅い着物でも買ったのかもね。」

対して興味がないのか適当な返事で話を締めくくる従三よりぞう

「でも、急に紅い着物を拵えることなんてできるのか…?」

「貰ったとかじゃない?そんなに気にすることじゃないよ。」

「じゃあ、あれじゃないのか?実は、秘密の子がいるとか!」

今まで話に加わることのなく喚いていた潤詞じゅんじが話に口を出す。

「愛人関係にあった子を引き取って隠して育てるとかよくある話じゃん!」

「そんな訳ないよ。兄さんからそんな話聞いてないし。」

潤詞じゅんじ、そんな妄想するより勉強でもしたらどうだ?」

「2人がすごく冷たい!」

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