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付与魔法使いは迷宮へ  作者: 灯絵 優
付与魔法使いと願いの代価
75/154

第十五話

とてもグロ描写(当社比)があります。

次のページにざっくり概要を書いたので、苦手な人は飛ばしてください。


 ファニーは叔父のいる城へ兵を率いて進軍していた。

 後方には王家より借り受けた禁軍と決起した領民達が控えている。

 既に他領は落ち、背信者の首は槍先に貫かれた状態で背後に掲げられている。

 眼前には跳ね橋を上げたアルラーティア侯爵家の本城。周囲を堀で籠城の構えをとっているが、いつまでも持つまい。

「姉上」

「よい、私が出向くのが筋というものだ。――我が名はファルレニージ・ユグド・アルラーティア。アルラーティア侯爵家の正統なる後継者である。試練を終え、魔剣ゼグラムの主となった」

 弟を下がらせたファニーは大気を震わせるような威厳ある風格で言い放つ。その額に向けられた矢を、半身後ろに反らすことで避ける。

「開門せよ。叔父上を差し出すならばそれでよし。でなければ私自ら顔を出そうではないか」

 一言放つたびに降り注ぐ矢の数は増えていく。

「そなたらに逃げ場はない」

 すでに禁軍が城を包囲している。地下も空も地上のどこにも逃げ場はない。ここにあるのは王の力であり目なのだから。

 降り注ぐ矢を踏み台に、ファニーは跳ね橋まで飛びかかる。爪先がかかった瞬間、剣を突き立てよじ登る。

 動揺した声を頼りに城壁に隠れた兵の姿を見つけた瞬間、魔剣がその首を断ち切る。

「返答は得た。叔父上、私が行くまで待つが良い。なに、長くはかからん」

 その言葉通りだった。真っ直ぐ寝室へ向かう頃には、寝間着姿の叔父がベッドから転がり落ちるところだった。襲いかかる兵達は皆、背後で事切れている。血の道が出来上がっていた。

 傍らの愛人達を横目で見ながら、自らの叔父を引きずり立たせる。

「ふむ、どうやら訪問時間が早すぎたようだ。許されよ」

「な、お、お前がどうしてここへ!」

「昨夜遅くに領地を立ち、禁軍と合流してここへ。さすが禁軍一の名将軍。その足はまたたく間に私達を運んだ。さあ叔父上、久方の再会だ。積もる話もあるが、私を偽物とお疑いのご様子。この顔を見てもまだ、お疑いか」

 ゆるりと浮かべた笑みを見せた瞬間、後方から常駐している騎士達が流れ込む。その悉くを切り伏せたファニーは、血を浴びた頬を拭うと、呆然とした叔父に向け言う。

「主が誰かわからぬ様子。ならば挨拶代わりの返礼をせねば礼儀知らずと罵られよう。どうか叔父上、これを受け取っていただきたい」

 地面に叩きつけたのは手袋だ。

「既に準備はできている。私は魔剣の後継者。当然守らねばならぬ理も理解している。身支度をされよ」

 静かに言い放つとベルを鳴らす。

 怯えていた使用人の中から、年若い家令が進み出た。他の使用人達は震えるばかりで、一番若い者に押しつけたのだ。

「只今より決闘を始める。場所は城門前。布令を出し民に広く伝えよ! ファルレニージ・ユグド・アルラーティアが仮初めの領主と爵位をかけ戦うと。立ち会いは禁軍左将軍、風のバルディント・ヒズリラッド・アルガル候! これ以上無い公正な御方である。魔法契約により、この結果は国中に知らしめられるであろう」

「しょ、承知致しました!」

「ま、待て!」

「賽は投げられた」

 逃げ走る使用人を止めようとした叔父に鋭い視線を投げ、ファニーは続ける。

「叔父上、私は後継者として選ばれたときから、ずっとこのときを待ち望んでいた。だが、今は別の意味も混じっている」

 丸々と太り、一族の証である紫色の髪も褪せて白髪が交じった姿は、いっそ滑稽なほどだった。水たまりが出るほど脂汗を流している。体臭もきつい。

 青き血が流れているとは思えない。

「そ、そうか! 私も叔父として祝福しよう。今まではそなたが本物であると確信できずにいたが、今素顔を診て、間違いなく兄上の子であると確信した! 余計な争いをすることはない」

「その通りだ。話が通じて嬉しく思う」

「ならば、戦う必要はどこにも無い。そうだろう?」

 纏わり付くような猫なで声で擦り寄る姿に吐き気を覚えながら、そっと剣の腹を見せる。

 ひいと怯えた叔父にゼグラムはヒヒヒと笑う。

『獅子の尾を踏みつけた。獅子の尾を踏みつけた! ヒヒヒッヒヒ! 許されるわけがない!! あぁ、お前の腹を割いてなぶり者にできる奴が羨ましい。さぞかし良い声で鳴くんだろうなぁ』

「ひいいっ、だ、誰か! 誰かおらぬのか! ワシを助けろぉ!」

「妙な事を言う。私は余計な争いを拒んでおるというに。さあ準備をされよ。外で待っている。――もし、逃げるようなことがあれば、この土地も焼かねばならぬからな」

 小さく言った言葉を聞いた者達は青ざめて叔父を見た。この男を逃せば自分達の身が危ないとようやく気付いたのだ。


 舞台は全て整った。

 太った体で付けられる武具など皆無。申し訳程度に肩パッドと緩めた軽鎧を着ているが、とても実践向きとは言えなかった。

 青ざめ震えていた状況から脱出はできたのか、強ばった表情だが混乱した様子はない。ぐるりと周囲を禁軍で囲まれ、及び腰だが。

「こ、このような闘いは無意味だ! 真実は法廷で明らかにするべきだ!」

「ほう? 何の真偽を明らかにすべきと申されるか」

「そなたが真に魔剣ゼグラムの試練を乗り越えた後継者であるかどうかをだ! そ、そもそも後継者であるならば、なぜ自領を襲い、領主の首をとったのだ。彼らは幼いそなたの事もよく知っていた者達。自ら証言者を消すなど、やましいことがあるに違いない! この娘は偽物だ!」

 先ほど認めた口で反対のことを言っている。

 禁軍の後ろには集められた領民達が控えている。彼らに聞かせても自分の立場が良くなるわけでもないのに、ご苦労な事だとファニーは思った。

「私が口封じしたとお思いか」

「そうだ! それ以外に何がある!」

「国に仇をなす狼藉者を始末するためと思いもつかないようだ。うむ、叔父上が壮健で何よりだ。故に私自ら答えよう。彼らは領地内の罪無き冒険者を殺したのだ。六十階層から共に帰還した、私の証言者達を」

 ある者は通過している時に、またある時は故郷に戻った途端。

 十年ぶりの再会を果たした家族は、その夜には冷たく骸を晒していた、などという事が次々起こり、不思議と下手人は見つからなかった。

「先日、ユグドにも狼藉者が出た。同じ六十階層からの帰還者だった。彼らは下手人を追い返したが、どうやらその相手が【遊び頃(タドミー)】と名乗る犯罪者集団の一味だった。これは何者かが手引きしたとしか思えん。故に、事件があった領地に捜索に入った。当然、王の目達もが」

 そうして暴かれた罪は濁流のようだった。一族郎党首を跳ねてもまかなえず、類は他の貴族まで飛ぶ。それほどまでの犯罪を隠し通せるほどの権力者が背後にいるのは、明白だった。

「だからといって、首を晒すなど!」

「減刑の代わりに私自らが許したのだ。生きながら領民の前に放り出されるよりも、尊厳ある死を望んだのだ。私はこれでも慈悲深いのである」

「りょ、領地の運営はワシが担っておる! 貴様には何の権限もない!」

「それは私の台詞だ、というやつだな。――そなたにも理解が及ぶように説明せねばならぬ。よいか? 実は私がファルレニージ・ユグド・アルラーティアであることを、仮初めの領主であるそなたに認めて貰わなければならない通りはないのだ。魔剣の後継者である証明をしなければならない通りもな。王家に就任の挨拶を済ませれば、それで終わりなのだ」

 今、目の前に居る叔父には何も権力は無い。ただのジェントリに周囲が騙されているだけだ。

 こぼれ落ちんばかりに見開いた両目が、言葉を理解できたか定かではない。

「ま、魔剣など! 魔剣などによって選ばれる後継者など! そもそもがおかしいのだ!」

「魔剣を捨てれば侯爵位は消えるぞ? まったく、いつまで経ってもだだをこねる子供だな。話している時間も無駄とは思わぬか?」

 振り返ってユグドを見るが、最愛の弟は肩を竦めて首を振るばかり。

 もっと話せと言う事だ。

 嫌そうに顔を戻せば、唾を吐きながら血統や生まれた順位についてご高説を垂れている。昔から言っている不平不満と寸分違わない物言いを右から左へ聞き流す。

「そもそも! 女の貴様に与える爵位など無いわ! ワシの後ろで言うことを聞いておれば良いものを、出しゃばりおって!」

「それは私が魔剣に選ばれた頃から言っておるな。――ふむ、知らない者も多かろう。ここで一つ、説明をしておくとする」

 ファニーは手を打つと、わめく叔父を無視して続ける。

「魔剣の後継者となる条件は多岐にわたる。契約書は誰でも見られるので、詳細を知りたければ見に行くが良かろう。さて権利を求めるならば、義務を遂行しなければならぬ」

 聞く者の背筋を伸ばすような声に、ピタリと叔父の言葉が止む。

「それは領地をつつがなく治めるために、最善を講じること。水が大地に染みこむように領地の隅々まで領主の意志を行き渡らせ、私欲に溺れず不正を正し、自ら規範となる行動を取ること。民を大切にすることも含まれる。が、ときに暴走する民すら刃を向けなければならない。それが義務であるからだ」

 溜め息を吐いた。

「叔父上は勘違いをしている。権力は自らの我欲を満たす道具ではないのだ。財はどこからともなく現れるものでもない。そして民もまた勘違いをしようとしている。権力者は自らの不平不満をぶつけて良い道具では無いのだ。この機に乗じて強奪を行った民すらも、私は切り伏せた。それは後継者として、やらなければならぬ事だった」

 ファニーはゼグラムを抜き放った。

「抜かれよ。悉くを逸脱したそなたに、私からの最後の慈悲だ」

「何が慈悲だと!」

「役場を襲わせたな。無論、それだけではないが」

「なんだと?」

「それも、一度や二度ではない。既に任命してあった他領の領主が意のままにならぬと、そなた何度暗殺者をしかけた? この十年、領内で変死した者が多すぎる。税は跳ね上がり、しかし帳簿が合わぬ。いや、これは可愛い方だな。国で禁止されている麻薬の流通経路どころか、生産場を見たときは笑いが止まらなかった。気まぐれに商店に押しかけては強盗をしたそうじゃないか――腸が煮えくり返ったぞ」

「ひぃっ」

「絵に描いたような圧政だ。貴様、よくもアルラーティアの名を貶めたな。我らが誇りを穢し、財を貪った盗人めが」

 振り下ろした一閃が大地を二つに割った。

 腰を抜かした彼はガタガタと震えながら剣を抜く。それも一瞬で真っ二つに砕けた。

「こ、降参するっ! 全て謝る、ワシはよかれと思ってやったのだ、そんなことになっているなど知らなかった!」

「知らなかった? 何を知らなかったと」

「ぜ、全部だ! ワシではない、ワシがやったことではない! あいつだ、あいつらがやったのじゃ! 秘書や税務官が、勝手にやった事だ!」

「そうか。ならば今そなたが訴え出ているものはいかんとする?」

「取り下げるとも! ああ、私の可愛い姪御にとんだ勘違いじゃった!」

 ひいひいと無様な鳴き声に、ファニーは冷めた目で叔父を見下ろした。その背後からユグドが進み出て、木の板に乗せた契約書を差し出す。

「姉上が本物であるとお認めになった。であれば、取り下げの書類を書いていただかなければなりません」

「も、もちろんだとも」

 十二枚の書類にサインをもらったユグドは、嫌そうな顔をしている左将軍の横に戻る。

「では、決闘を続けようではないか」

「待ってくれ、先ほど認めたはずではないか! ワシの命を助けてくれるんだろうッ」

 縋り付く叔父に溜め息を吐く。

「決闘はどちらかが勝利するまで続くのだ。そなたは降参するとでも?」

「す、するとも! だから命ばかりは助けてくれッ!」

「ふむ」

 茶番劇に飽きたと言うように「ファルレニージ・ユグド・アルラーティアの勝利とする」と言った左将軍は腕組みをとき、頭を掻いた。

「では、この者の身柄は私がもらい受ける。ユリス、前へ」

 年若い犬人族の女性を見て、ある者は青ざめ、ある者は驚きに目を見開く。使用人達も何かを悟り、後ずさった。

 何もわかっていないのは叔父一人だけだ。

「そなたは我が弟の命を受け、この身のために尽力した。大儀であった。望み通りの褒美を与えよう。好きにするが良い。皆も良いな」

 まるで通りを眺めるように周囲を見たファニーは、ユリスに向かって微笑んだ。

 彼女はにこにこと笑っている。

「もー、遅いよ! ユリスちゃん、待ちくたびれたんだから」

「すまなかったな。だが、手続きは踏まねばならぬ。私は魔剣ゼグラムの後継者であり、気高き貴族なのだから」

「しょうがないなぁ。でも約束を守ってくれたから、許してあげる」

 そう言って、無造作に拾った小枝を座り込む叔父の左目に突き立てた。

「ギャアアアアアアア!」

 晴れ渡る空に響く、甲高い悲鳴。鳥の鳴き声に似たダミ声は耳の中にこびりつくようだった。

 用意された椅子に座ったファニーは、ゼグラムを地面に刺すと、柄に顎を乗せる。

『おっとぉ! 良いパンチ入ったァ! 叔父上瀕死の重傷。そこですかさずユリス選手、ポーションを飲ませて回復させる――と思いきや脂肪をえぐり取る! これは痛い! 内臓まで引きちぎったぞ!? お、あれはハイ・ポーション』

「うむ、薬剤が欲しいというので、ちゃんと渡していたのだ。私は気の利く女だろう?」

『そうかよ』

 民草のために生きる高貴なる奴隷は、貢献した者には最大限報いるのだ。

 見ていた左将軍は、思わず聞く。

「アルラーティア侯爵、外聞が悪いのではないか」

「私に切られ死ぬ道もあった。拒んだのだ。どうすることもできまい」

「そうだが……。これはあまりにも」

「惨いか?」

 逆にファニーは問いかけた。

「私は十年、迷宮に閉じ込められた。命の危機であった。そして十年の間、多くの者が食い荒らされた。取り返しの付かないことがいくつも起こった。私の至らなさを恥じ入ることしかできない。こんなもので報いることができるとは思えぬが、私ができる最上だ」

 あの盗人には、とてもじゃないが足りているとは思えないのだが。

 罪深いのが誰なのか、誰かに押しつけられる罪なのかすらファニーは決められない。

「今一度、私は知らしめねばならない」

「なにを」

「あらゆる事をだ。魔剣の後継者は、ときに人心を掌握するために強権を振るわなければならない。その中には恐怖も含まれていることを、この土地の統率者が何者であったのかを、全ての者が思い出す時が来たのだ。私はこれを当然のこととして行い続けるだろう。これから先現れる、新たな後継者を含めて」

「それを邪悪という者も居よう」

「であればゼグラムが従うまい。それが答えだ。バルディント・ヒズリラッド・アルガル候」

 春の日差しのような笑みを浮かべる視線の先には、命乞いをする叔父の耳を引きちぎったユリスの姿があった。

「ねえおじさん、ユリスちゃんの事覚えてる? 小さな料理店をね、ママとパパはやってたの。ある日おじさんがやってきて、凄く酔っ払っててね、ねえ! 覚えてる!? ユリスちゃんは覚えてるよ! パパをお供に殴らせて、その横でママを犯したんだ! ね、楽しかった? 楽しかったんだよね!? ユリスちゃんはパパが殴られてる間にママが隠してくれたから、おじさんに見つからずに済んだけど、ねえ! 覚えてる!? あはははは! ねえ、その後パパを殴り殺して、悲しんでるママに、おじさんが何を言ってたのか、ユリスちゃんずっと忘れなかったよ! ねえ、ユリスちゃんは全部覚えてるよ! よく絞まるってママのお腹を何度も刺して殺したのも、ちゃんと覚えてたよ。偉かったでしょう」

「や、止めてくれっ許してくれぇ!」

 引きちぎった耳を投げ捨てたユリスは、ペンチを爪と指の間に潜り込ませ、歓喜の声を上げる。

「おじさん、ユリスちゃんも楽しい事がしたいよ。それでね、今日のために何をしようか、たくさん考えたの!」

 ファニーが見上げると、彼は口元を引き結び、それ以上何も言わなかった。



 ユリスは冒険者になった。

 全てはレベルを上げるためだった。

 自分の両親の敵討ちを対価に、迷宮のファニー救出作戦にいくことに決めたのも、目標を叶えるためだった。

 やがて雲が陰り雨が降り始めても、ユリスの復讐は終わらなかった。死なない程度に怪我を治し、七日七夜、犬のように追い立てた。

 とどめを刺したあと、形相の変わった叔父の首は権力をほしいままにした者達と共に並べられ、その後ユリスに返却された。

 頭蓋骨を手に踊るように跳ねながら帰ったユリスは、荒れ果てた家を直し、残った肉を鳥に啄ませ、最後は綺麗に洗って木の上に飾る。

 鳥の餌入れだ。

 中身を毎朝追加するのが気に入った。

「おじさん、やっと人の役にたったね」

 ユリスは笑って、弓を置いた。

 普通の娘のような暮らしが始まった。

 得た報酬をつぎ込んで昔の小さな料理店を再現した。最初は人が来なかったけれど、頻繁にファニーが顔を出し、いつしか常連客もできた。

 結婚をして、子供を三人産んだ。

 ユリスの一生が幸せな終わりを迎えた後、頭蓋骨は侯爵家に献上される。

 やがて『滑稽な物語と教訓にて』という本に収録されるとは、本人も思わなかったに違いない。



 アルブムはズリエルの元で、主人と友達が帰ってくるのを待っていた。

 手紙は領主の元へ無事に届けられ、ご飯をお腹いっぱい食べた後はズリエルと一緒に過ごしているが、体がピリピリして、落ち着かない。

「サンレガシ様達は追っ手から逃れたようですが、その後行方がわかりません。こちらは教会とアストン伯の私兵と事を構え、少し複雑な状況になりそうです」

「キュアキュ? キュキュン」

「行きましょう。待っていても何にもならない」

 けれど、帰ってこないとわかったので一緒に探しに行くことにした。

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