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二人の好意に甘えます。

 食事を終え、寝ていた部屋でゆっくりしていると、リザから呼ばれて居間に通された。そこには、リザより年老いている狐の男性が座っていた。優しそうな顔の男性は、僕に座るように促した。

 「私は、エドワード・ミルニア。リザの父で、この島の島長をしている。君のことは軽くリザから話を聞いた。きっと、転移したのであろうと思う。この世界にはそういった人間がいると聞いたことがある。君もその一人だろうと思う。」

 エドワードと名乗った男性は、この国にはほかの世界から転移してしまった人間がいることや、その人たちは元の世界に帰れた者もいればこの世界にとどまったものもいること、この島にははるか昔にいたらしいが、その人が帰ったのかとどまったのかはわからないと言った。

 「僕はこれからどうしたらいいのだろう……」

 ぽつりと独り言を口にした僕を見て、リザとエドワードは顔を見合わせてこう言った。

 「この島で暮らしながら、帰る方法を探したらいいのではないか? この島は住民こそ少ないが、みな仲が良く優しいものばかりだ。君もすぐに慣れるだろう。どうだろうか?」

 「そうですわ。この島は気候も穏やかですし、山や海など自然も豊かです。先ほど話していらっしゃった農業にも向いていると思います。いかがですか?」

 「それはいい話だ! 何十年も前に人が住まなくなった農場があるのでそこを使ってはくれないだろうか? 住めるようにはするし、疑問や不安なことがあれば遠慮なくいってもらえるようにもする。どうだろうか?」

 僕は二人の好意に甘えることにした。


 そして、僕の農場生活は始まるのであった!



つづく


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