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ゲームを荒らして何が悪い?イカレプレイヤーの日常  作者: 野良りクラリ猫
序章 とあるゲームでのひと時
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ギルドマスターから届いたそのメールを見て俺はため息をついた


つまり、面接終わるまでが加入申請だと?


面倒くせぇなコイツ。

知ってるか?面接系ギルドはなくなりやすいんだよ?



はぁ、まあいいよ

今まで運良く残ってた歴史に俺が終止符を打ってやるから


そう独り言をあらかた言ったあと、ギルドマスター宛に返信をした。


デュラン:「今、ログインしているので都合がよろしければお願い出来ますか?

先程、メッセージを送って頂いた際にすぐ返答出来なくてすみません」


"ピコンっ!"


プレハブ:「りょーかい( ´∀`)♪。じゃあ、五分後にギルドルームに来て下さい^ ^」


なんだコイツは…

プレハブとかネーミングセンスなさすぎだろう



ちょっとギルドルマスターのプレハブにビビりながらギルドルームに入室すると、既に待っていたようだ。



System:ギルドルームに〔デュラン〕さんが入室しました

System:ギルドマスターの権限により、プライベートモードに変更されました〔対象 プレハブ/ デュラン〕



プ「ちわー、新人さん^ ^申請時に比べてだいぶレベル上がりましたね!」


デ「ええ、あまりレベルが低いと申し訳ないと思いまして、必死にレベル上げして来ました笑」


プ「それは、嬉しいですね!

まぁ、立ち話もなんなので、こちらへどうぞ^ ^」



ゲーム世界なんだから疲れるわけねぇーだろが!立ったままでいいじゃねえか


プ「どうぞ、おすわり下さい」


いつの間にか座っていたプレハブがそう言って来た


デ「では、失礼します」


なんか、高校受験の面接を思い出すな

なんて思っているといきなり、チャット速度が上昇した。


プ「我々"聖者の劔"は、団員同士で協力して成長することを目的としたギルドです。

そこには、レベルや素性は関係しません。例え初心者だろうが、例えネカマ」

プ「であろうが、その理念を目標にすることには変わりはありません。

ただし、貶したり荒らしたりする人は論外です。」

プ「ただ申請のみにしていると、訳の分からない奴が入り込んで、めちゃくちゃにされてしまうかもしれませんからね。

という理由がありまして、一応、面接式にしております」

プ「まぁ、ここまで書かれているのは、ざっくりとだけどギルド募集板に書いてあったから知ってると思うけどw」




すまん笑、見てなかったわ

適当に選んだだけです。すみません笑



プ「マシンガントークになってしまいましたが、本題へ移りましょうか

まずはお互いを知るために自己紹介をしましょうか!

私は、ギルドマスターのプレハブと申します(^。^)」


デ「いえいえ、ご丁寧に説明ありがとうございます!

僕は、特に肩書きとかはありませんが、神官職のデュランと申します」


五「よろしくね(๑˃̵ᴗ˂̵)」


デ「こちらこそよろしくお願います^ ^」



プレハブさんは、髭面のダンディなアバターのおじさんだった。

なのに、なのに、文面が可愛らし過ぎる笑


プ「まずはいくつかの質問にお答え下さい」


デ「はい」


プ「まず、このギルドに申請した理由を教えて下さい」


デ「……」


どうしよう…何も考えてない


適当に選んだ一つです笑テヘペロ〜☆

って言う訳にもいかんしなぁ


ええい!ままよ!

ここは即興で物語を作るしかない!


プ「どうしましたか?」


デ「少し文章打つのに時間がかかってまして」


プ「あー、わかりました」


デ「実はですね、他ゲーをやっていた際、面接なしでわいわい賑やかにやろう的なところに入ったことがありましてそこで、あった人達が罵ったり、荒らしたりしてて」

デ「凄く嫌だった記憶があります。

その後、何回かギルドに入ってのですがどこも同じ感じで、本当に困っていた際にあるギルドに入りました」

デ「そこは、ここと同じように、助け合いの精神を掲げていまして、凄く良かったんです笑、それでもしかしたらこのギルドもそう言う良い出会いがあるのでは?と考えまして申請させて頂来ました」

デ「あまり文章を書くのが得意じゃなくておかしなところがあったらすみません…笑」


プ「いえいえ、大丈夫ですよ^ ^」


プ「ふむ、なるほどね」


プ「少し内容から離れた話になるのですが、ウチのギルドに入ったとして、どんなギルドだといいなと思いますか?」


デ「理想みたいなのでもいいですか?」


プ「ちょっと現実離れしててもいいですw」


デ「うーんとですね」


プ「はい」


早く考えねば!!

嘘も千回言えば本当になるんだから、適当なこと言っちまえ


デ「賑やかで楽しいギルドがいいですね」


プ「それはどう言った理由で?」


突っ込むなよ!嘘の設定が覚えられないくらい増えちまうだろうが!


デ「まぁ、また別ゲーの話になってしまうのですが、ギルドに入った際に、メンバーはインしているけどだれも会話を交わさないところとかあって、つまらなかったんですよ」

デ「で、賑やかなところ入ると、テンションも上がりますし、そう言う理由ですかね」


プ「ふむ…」


さっきから、その『ふむ』ってなんなんだよ!

可愛いじゃねぇかオッサンなのに…

これがギップ萌えなのかな…笑



五「今のところ、デュランさんは好印象です」


随分ハッキリ言うな…


五「ウチのギルドにはいくつか規則がありまして、まずはギルドルールをご確認下さい」





ギルドルール 五条

一、前提として素性を探らないこと(中身や性別、年齢など)

二、理由なく七日間以上放置した場合は追放

三、揉め事は、ギルドマスターに報告した後、当事者で解決すること

四、規則一に反する事または、卑劣な行為をした場合は追放

五、多少のセクハラ・悪事は許します



デ「読みましたー」


プ「一から順に説明していきますね!」


デ「お願いします(-_-))」


プ「まず、素性を問わないとありますが、最近…でもないですが、女キャラを使っている人に対してリアルで女ですか?と聞いたり、関係を迫ったりする人がいます」

プ「他にも、年齢や、連絡先を聞き出して悪事を働くものなど、数多くいます。

そういうことは、必ず揉め事に繋がりますので、ウチでは、禁止です」

プ「だからと言って他ならいいのか。とそう言う訳ではないんですけどね」


プ「ただね、規則五にあるようにあまり厳しくすると冗談も言えないから多少はOKにしてるんね」


デ「了解です^ ^>」


プ「次は、二か。これは先程、デュランさんが聞かせてくれた賑やかなギルドを維持または作る為に、しばらくログインしない人は原則追放にしてるんです」

プ「原則というのは、何か理由があればいいんです。例えば、受験でとか手骨折しましたとかねw」

プ「そう場合はギルドマスターのわたしかサブマスターにメールを下さい^ ^」


デ「それも、了解しました!」


プ「次は三ね」







………早く次言えよ





……遅い…


まさか、返事を待っているのか?!


してみるか


デ「はい」


プ「これはね……」


えぇ!?待ってたのかよ笑


プ「…あ、さっき書いた奴だったわw

とにかく揉め事や何か用事または、インできないとかあったら、ギルマスかサブギルマスに連絡入れてくださいね」


死ねよ、だったらさっさと説明しろよカス

とか思いながら

「了解です」っと送信した


プレハブの説明はまだまだ続く


プ「四は、荒らしとか詐欺、他には暴言吐いたりとかやったら追放ね」



って!打たせてよ!?笑

早いよ…


デ「はい」


プ「それで、この五つの項目は大丈夫ですか?」


デ「守れます!」


プ「合格です!長い時間面接お疲れ様でした!私達"聖者の劔"はデュランさんを歓迎します^ ^」




こいつ見る目なくないか?

本当に面接で、荒らしを見抜けると?馬鹿め

見分けられるのは、誰でもみてわかるような地雷と基地外プレイヤーだけだろうが!

まぁ、こんな奴がギルドマスターじゃ俺が入ろうが入らまいが近頃解散してただろうな



デ「これからよろしくお願います!こちらこそ、五右衛門さん、本当に長い時間お疲れ様でした。ありがとうございます!」


プ「いえいえ…( ´∀`)/よろしくね!」














ここから俺の楽しいゲームライフが始まった





ギルドの終わりは近づいていた









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