徒然チャット6
『Frommバナナは友だち:blue昨日はありがとう。助かったぞ』
『Fromm友だちできました:でもまさかバナナがあんなに近くにいたなんて・・・ありがとうblue、君のおかげで彼に会えたよ。YAKITORIも美味しかった』
『Frommお洒落は正義:二人はもう日本か。俺も来週には日本に行くから一緒に遊ぼう』
『Frommピッツァ食べたい:俺は三日後に飛行機のチケットを取ったよ。とりあえず最初はblue迎えよろしく』
『Fromm私:は!?』
『Frommピッツァ食べたい:日本時間で11時過ぎだ。空港は●●●空港だからわかるよね? 遅れたら怒るよ』
え、何その我儘っぷり! こっちの予定は!?
『Frommお洒落は正義:俺は最初の五日間は北海道で過ごして、それから東京に行くんだ。京都に行くのはその後の予定だよ。よろしくねblue』
いや、よろしくじゃねえよ!?
思わずビールを握り潰した私は悪くないと思う。
三日後本当にピッツァの国の人がやってきて、それからバナナやら友だちできた人やらを紹介して昼食してぶらぶら観光してホステルに案内して・・・ヤバイ、疲労感半端ない!
でもこれはまだまだ序の口だった。
翌週京都で全員集合しちゃってからはもう本当に、マジで、ヤバイくらいに大変だった!
後から来た二人は女の子を見れば年齢を問わず口説き始めるし、ドイツの彼は意外と観光好きなのか真剣に神社仏閣と資料を睨めっこして、時々説明を求められても困るのであんまりこっちを真剣な顔で見ないでほしい。
アメリカの彼は終始無言だったが、偶然見つけた古書店に入った瞬間生き生きとしていて別の生き物のようでちょっと怖かった。まあ、私も古書店を楽しんだけど。
京都二日目は全員が和装になり、お洒落な、本屋が経営しているカフェでお茶をしたり日本製品探しに付きあわされたり、諦めもせず変身写真を撮らされた。集団での変身写真だと割安だったけど、ノリノリでポーズを決める彼らはちょっと気持ち悪かった。
その晩は適当に入った居酒屋でどんちゃん騒ぎをして過ごした。店の人に怒られた。やんわりとした口調に似合わない米神のひくつき具合。久々に本気で怖かった・・・