気配
突然、龍神の気配がしたのだった。
これは何だ?
ライズもそれに気付いたらしくて辺りを見回している。
どこからだ?
そうしているうちに、リレーの時間になってしまった。気配が気になるけれど、とりあえず今はリレーに集中しなきゃな。
「頑張るぞ、有。」
「言われなくても…」
言いかけて言葉を失う。気配は普通のクラスメートかと思っていた、井場悠斗からした。
何が起こった?
「ハハハ、シャウトおもしろい。」
「誰だ!?」
「ん、忘れたの?」
「は!?、誰だ?」
「ひどいなー、では改めて自己紹介します。六精霊の光精霊だよ。」
「え、でも、あんた、井場だよな?」
「意識乗っ取りました。」
…この女なんて事してるんだ。
「それはわかったけど、なんでだ?」
「体育祭、参加してみたかったんだもーん。」
「…」
「あー楽しみだな。」
「…」そしてリレー、女子の部が始まった。
紅団はなんとかぎりぎりで一位になったようだ。
「よかったな。井場…、じゃなくて光精霊さん。」
「よかったね。有君。」
はしゃぎながら言う。
「なんでそんなはしゃいでんのさ?」
「だって楽しいんだもん。」
「…そうか。」
二人とも行くぞ。
というライズの声で順番がきたことに気付き、位置についた。
『位置に着いてよーい』
ドン。
そしてリレーは始まった
最初はライズ。
とりあえずは一位のようだ。
だって周りの女子が騒いでるから。
次は、シャウトだ。
もちろん一位キープ。
次にクラスの野球部の小嶋君。
小嶋君も頑張って一位をぎりぎり死守。
で、最後に井場(光精霊)だ。
それはやりすぎだ。といった感じの爆走。
そして紅団は優勝。
その後、井場はヒーローとなったとさ。
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