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私は転生者なので、姉から聖女の力をもらいます

作者: 井上さん
掲載日:2026/09/15

名前を借りました


フィクションです

 小説の、優秀な姉ノアの影で、ひっそりと目立たなく過ごす妹ナンドに転生した。




 姉は聖女と持て囃され、婚約者の王子からも、家族からも友人からも愛されて、幸せに過ごしていた。


 だから、私は、姉から聖女の力を奪った。




聖女として持て囃され、愛されるのは私よ。

王子と結婚して、幸せに暮らすのは私よ。




転生チートで、姉から聖女の力を奪えた。


 聖女としてチヤホヤされ、贅沢をし、バッファ王子が婚約者になった。


私は、幸せの絶頂にいた。






※※※


 妹は知らなかった。


聖女と持て囃され、婚約者の王子からも、家族からも友人からも愛されて、幸せに過ごしていた姉ノア。


 聖女に嫉妬した侯爵令嬢クーロンに毒を盛られ、バッファ王子と結婚する前にノアは死ぬ。


バッファ王子は、聖女が死んだショックを慰められた侯爵令嬢クーロンと結婚する。


と、いうことを。




まぁ、私は死にたくないから、良いけど。


妹が身代わりになってくれたのだ。

感謝しよう。






 私ノアは、目立たず、ひっそりと幸せに暮らした。


小説本来の妹は、いじけて何もしなかったから平凡な人生だった。でも、毒殺されることはなかった。


 私は転生者なので、努力した。貴族のマナー、常識、色々な知識を蓄えた。


聖女の力がなくても、困らないように準備した。


妹が死ぬと、聖女の力が返ってきた。


でも、聖女の力を示さず、ひっそりと過ごした。

バレたら、クーロンに殺されるかもしれない。




 バッファ王子とクーロンの婚約が大々的に発表された。


婚約者だったナンドが毒殺されて、停滞ムードになっていた王都を、明るくする為だ。


 それを確認すると、国を出た。




クーロンに怯えて生きたくない。


堂々と好きなことをして生きたい。


色々な国を渡り歩いて、今は祖国からかなり離れた国にいる。




私は、幸せで平穏な人生を送った。

読んでいただきありがとうございます

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