真面目党をよろしくお願いします。
「皆さん、暑い中、ありがとうございます。ありがとうね、ありがとうありがとう。本当にありがとう。私が当選したら必ずやることを発表します。その1。まずは、給料をあげます。月末のお楽しみ袋、200万円にします!!」と真面目党の党首、蒼井ケルアックはとんでもない宣言をした。会場にいた日本国民は一気にどよめいた。
「その2。消費税を完全に廃止します。その3。大学まで義務教育にします。その4。一部の国とだけ交流を交わしつつ、再び鎖国しちゃいます!!」会場にいた日本国民は、なぜがあたふたしだした。
「その5。原発を完全に廃止。その6。日本国民一人一人に超能力を授けます。理由は大問題中の熊を駆除するために超能力を使って熊を完全に駆除させる方向性にします。熊よりも人間が大事です!」会場にいた日本国民はたじろいだ。
「その7。我が日本、日本国民と宇宙人の平和協定条約を結びます。日本とカルバギアンジスティン惑星に住むカルバギアンジスティン人との惑星間による普遍的な国交を結び、宇宙人によるハイテクノロジーを学び受け、日本も日本らしいハイテクノロジーを与えるという、お互いに深化した交流を結びます」会場にいた日本国民は黙ってしまった。
「宇宙人なんかいるかよ!」というヤジが飛んできた。
蒼井ケルアックは微笑んだ。
「それでは私の友であり、私をプッシュプッシュしてくれる推薦人を紹介します」と蒼井ケルアックは言うと眩しそうに前方の空を見上げた。
ゴゴーン
不気味な音が空から轟いてきた。
ざわめく会場。
バカでかい宇宙船が発光しながらワープして現れた。
「キャー!!」と老婆が手で顔を覆って悲鳴をあげた。
宇宙船から光が降り注ぐ。
中からダンディな宇宙人が現れた。
宇宙人は蒼井ケルアックに手を振った。
蒼井ケルアックは照れくさそうに手を振り返した。
ダンディな宇宙人は浮かんだまま蒼井ケルアックが演説しているミカン箱の傍についた。
蒼井ケルアックとダンディな宇宙人は固い握手をした。
「皆さん、こちらはカルバギアンジスティン惑星に住むマンカスティン・チンカスティンさんです」と蒼井ケルアックは言うと盛大な拍手をしてマンカスティン・チンカスティンさんを讃えた。
「はじめまして。ご紹介に預かりました、マンカスティン・チンカスティンです。今日は蒼井ケルアックさんに是非とも投票を清き一票を入れて欲しくてカルバギアンジスティン惑星から応援にきました。どうぞよろしくお願いします」とカルバギアンジスティン惑星に住むカルバギアンジスティン人のマンカスティン・チンカスティンさんは笑顔で語り掛けた。
会場にいた日本国民は、いよいよ遂に日本が変わる時が来たんだと判断、全てを一変させる事が起こると確信し希望に胸を震わせると同時に、空に浮かぶ宇宙船を驚愕しながら見ていたので、カルバギアンジスティン惑星に住むカルバギアンジスティン人のマンカスティン・チンカスティンさんの話を所々にしか把握していなかった。
終