1/36
序章
以前連載していた封印戦記をこちらに移動しました!
ブックマークを付けていた方は申し訳ありません。
随時更新していきますのでよろしくお願いします。
夜の闇が静かに広がる。
遠くで雷鳴が轟き、大陸全土を覆う大気がざわめいていた。
—オルデナ遺跡—
そこはかつて、六種族が結束し、魔王を封じた聖地である。長きにわたり封印は維持され、世界の均衡は保たれていた。
だが今、その均衡が揺らぎつつあった。
遺跡の最奥、魔法陣の中央に刻まれた封印紋章が不気味に歪み、淡い紫の瘴気が大地を這うように広がっていく。
パリ……パリ……
まるで硝子がひび割れるような音が響く。
封印の表面に走る細かな亀裂が、ゆっくりとだが確実に広がっていた。
遺跡の奥深くから、低く、不気味な囁き声が響く。
「……時は近い……」
その声が、遺跡全体に広がった瞬間
バキィンッ!!
封印の一部が崩壊し、暗黒の瘴気が天へと昇る。
大陸の終焉を告げる、最初の兆しだった。




