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 遠足準備①

「起立、姿勢、礼」


「「「よろしくお願いします」」」


委員長の号令のもと、6時間目のロングホームルームが始まった。


軽い伝達事項の後、


「今日は遠足のための班分けをします。まず、男子2人、女子2人の4人でグループを作ってください。今まで話したことがない人と関わる機会です。積極的に関わっていきましょう」


この学校はいわゆる上位の進学校であるため、県内の様々な地域から生徒がやってくる。


そのため、同じ中学校出身の子がいないというのも珍しくないので、この学校では、毎年、新学年が始まるとすぐに、クラスメイトとの交友を深めるために遠足が行われる。


男同士、女同士で固まらないように男女がそれぞれ半分という制限はあるが、交友関係を広げると言う意味では良いきっかけだと言える。


(まあ、それでも……)


「コウくん、ゆりゆり。一緒に班組も!」


「わかった」 「いいですよ」


(実際、見知った仲で組んだ方が楽しめるんだけどな)


「2人も誘ったし、残り1人は……委員長いける?」


「いけますよ」


委員長は話しかけやすいみたいで、他の女子からも誘われてたみたいだけど、こっちに来てくれるみたいだ。いつもの4人で班になれたことを喜ぶ一方で、誘ってた子たちに申し訳なさを感じる。


「断って大丈夫だったの?」


「大丈夫ですよ。私自身、皆さんと一緒に行きたかったですし、皆さんの交友関係を広げる機会を邪魔するわけにはいかないので」


「確かに、委員長さんはクラスの皆さんと仲がいいですからね」


「それじゃ、決定だね。みんな自由時間とかどうする?私、こことか行ってみたい‼︎」


委員長の言うことに納得し、その後は、自由時間に何をするか話し合うことにした。



ほとんど班決めも終わり、それぞれの班で自由時間をどう使うか話し始めた頃、問題が発生した。


1人余ってしまったのだ。


それも仕方がないことで、このクラスは男子16人、女子17人で、男子より女子の方が1人多く、4人の班を8つ作ると1人余ってしまうのだ。


しかも、その余った1人というのが……


「誰か、()()さんを班に入れてあげてください」


……そう。あの篠原さんなのである。


竹本先生も別に悪気があったわけではなく、自然と5人班が出来上がるものだと思っていたのだろう。


しかし、篠原さんは容姿端麗かつ、あまり積極的に友達を作ろうとする性格でもないため、関わりづらいと思われ、1人浮いてしまったのだろう。


(どうしようかな……)


とは、思いつつも、知り合いである篠原さんを見捨てることもできず、僕は誰も動こうとしない教室の中、1人手を挙げるのだった。

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