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とある少女の回想②
父と母は毎晩のように喧嘩するようになり、いつの間にか私は構ってもらえなくなった。
辛かった。
どんなに、どんなに、どんなに頑張っても、相手にしてもらえなかった。
「お母さん、学校のテストで100点取ったんだよ」
「お父さん、私、100m走一位だったんだよ」
「お母さん、お腹すいた」
「お父さん、みんなで外に遊びに行こうよ」
「お母さんの馬鹿」
「お父さんのアホ」
「お母さんもお父さんも、なんで私のこと無視するの。なんで私の話聞いてくれないの。昔のお父さんとお母さんに戻ってよ……」
※
私はひとりぼっちだった。
家では父と母に無視され、学校ではいじめられていた。
そんな時、私が心の支えにしていたのが、
たかくんだった。
もう私には彼しかいなかった。
彼以外は信用できなかった。
周りには敵しかいない中、遠く離れたところにいる、たかくんだけが、私の心の支えだった。
彼が好きだと思うことで、彼のために頑張れた。
彼が私のことを好きだと思うことで、日々を生きる活力が湧いた。
そんな日々が2年以上も続いたある日……
ついに、父と母が離婚することが決まった。




